EMPiRE|これが私たちのやり方 ライブを意識した2ndフルアルバム

EMPiREの特典会事情

──エージェントとのコミュニケーションを取る場所は主にライブ中や特典会の最中だと思うんですけど、どんなコミュニケーションを取っているんですか?

MAYU EMPiREの場合はライブや特典会だけじゃなくて、「SUCCESS STORY」のときは東京都内でTwitterを使いながらかくれんぼもやりました。ライブや特典会とは違う距離の縮まり方ができて面白いですね(参照:EMPiREが東京都内でファンとかくれんぼ、締めにお台場フリーライブ開催)。

──ちなみに特典会では個別に列を作りますけど、どの列が一番にぎやかですか?

MiDORiKO EMPiRE

MiDORiKO NOWちゃんかな? ずっとテンション高いよね。

MiKiNA 横で見てるとすごく楽しそうにしてます。

YU-Ki NOWだけテンションがケタ違いに高いんです。

MiDORiKO 叫んで迎え入れてるからね(笑)。

YU-Ki 普通だったら声が聞こえてくるのがせいぜい隣の列までなんですよ。だけどNOWは全列に鳴りわたるぐらいの声のデカさとテンションなんですよね。飛び跳ねて、ずっと動いてる感じ。

NOW それは無意識でした! 全然、叫んだり飛び跳ねたりした覚えがない……(笑)。コミュニケーションを取れることがうれしいから素で接してますよ。

──ほかの皆さんは最初の頃どうでした?

YU-Ki 今だから言えるけどMAHOちゃんが最初へったくそで(笑)。本当に、「やっほー! ありがとう! バイバーイ!」って。

MAYU 3点セットだったけど、だんだん慣れてきたね。

MAHO 緊張しなくなって、慣れてきたんですよ。

YU-Ki 最初のうちは「MAHO、名前覚えられなーい」なんて言ってたんですけど、だんだんちゃんとしてきた。

MAHO そんなこと言ってないですからね(笑)。ただ最初は話すことでいっぱいいっぱいだったんで、なかなかエージェントの名前を覚えられなかったなって反省してます。

YU-Ki 今はちゃんと覚えてるし、すごく成長したなって思います。最初の頃はみんなで会議しましたから。「MAHOちゃんの特典会、どうしたらいいかね?」って(笑)。でも場数を踏んでエージェントとの距離が縮まっていって、自然とコミュニケーションを楽しめるようになってきたと思います。

──特典会でも距離が縮められれば、必然的にライブでの距離間も縮められる?

MAHO はい。そう思います。考えてみたら特典会の慣れとパフォーマンスって比例してるなと、今すごく思いました。

MAHO EMPiRE

「MiDORiN TV」の可能性を問う

──EMPiREのライブ以外の魅力としては、ミュージックビデオをはじめとした映像作品もあると思います。11月15日にはEMPiREのYouTubeの公式チャンネルが開設されて、MiDORiKOさんが“MiDORiN”に扮したコンテンツ「MiDORiN TV」や、今までTwitterで公開されていた動画などが一挙にアップされました。

MiDORiKO MiDORiNは別人格です。

MiKiNA あくまでMiDORiKO EMPiREではないという(笑)。

──インタビューで触れるか躊躇しましたけど、EMPiREを広く世に知ってもらうための1つの武器になり得るような気がします。

MiDORiKO 動画のほうもどんどん固めていきたいです。今のところ設定がガバガバなので(笑)。

──今後の展開をほかのメンバーは楽しみにしてるんですか?

MiKiNA してます! めっちゃ面白いので。

MAYU 私たち「ドリチル木theニアトーキョー」(MiDORiN TVリスナーの呼称)なんで。

トリプルリード曲MVに見る新作の多彩さ

──2ndフルアルバム「the GREAT JOURNEY ALBUM」はどんな内容になっていますか?

MAYU ライブで強い曲を集めて、縦ノリを意識した10曲入りのアルバムになっていまして、初回限定盤には3月に24時間限定で配信された「SELFiSH PEOPLE」の再録バージョンがボーナストラックとして追加されます。フルアルバムにしては少なめの曲数かなと思うんですけど、量よりも質でこだわりまくった1曲1曲を詰め込んでいるので、聴き終えたらもう一度聴きたくなるようなアルバムになりました。あと、EMPiREのこれからの道筋が表現されているアルバムだと思います。この1枚を聴くと、EMPiREというグループがこういう音楽をやっているんだなということがわかる1枚です。

──リード曲が「Have it my way」のほか「WE ARE THE WORLD」「A journey」と3曲あって、ミュージックビデオはそれぞれ違う監督による作品になっています。最初に公開されたMVはクラウン(道化)がたくさん登場する「Have it my way」でした。

MAHO 衣装やロケーションはアメリカのストリートギャングのイメージですね。

──振り付けに関してはストリートダンスの要素が強いと思うんですが、これまでこういうテイストの踊りってありましたか?

MiDORiKO そこまでガッツリ踊る曲はなかったです。

NOW EMPiRE

NOW 私、ダンス経験者ではありましたけど、それでもヤバいほどレベルの高いダンスでした。

MAYU 振り入れしてもらったときに、今までのダンスだと例えば「FOR EXAMPLE??」がすごく難しかったんですけど、頭で理解できていたので練習すればできるようになる感覚があったんです。「Have it my way」に関してはどこから手を付ければいいか最初わからなくて。何度やっても、「え、わかんない!」という感じでしたけど、そのおかげでステップアップできた感じがします。

MiDORiKO NOWちゃんが入ってから出たシングル「SUCCESS STORY」「RiGHT NOW」でダンスのレベルが徐々に上がってきたんですけど、「Have it my way」でドーンっていきなりレベルアップした感じ。

MAYU そうそう。でもすごく楽しくて、アドレナリンがドバドバ出る感じがします(笑)。

──ライブでもああいうストリートダンスのスタイルなんですか?

MAYU サビでは3人が歌って、ほかの3人が踊るという感じですね。

MiKiNA フリーで踊るのも初めてでした。

MAYU 初めてだよね。サビなのに。これまでサビの振りはお客さんがマネできるようにという部分を意識して作ってきたんです。でも「Have it my way」では全員自由に踊っているので、お客さんも好きなように踊ってくれたらいいなって思います。そこにはテーマも何もないので。

NOW ただ、ノリで楽しむんだよね。

MiKiNA 煽ったり、ジャンプしたり、その日によって違います。

NOW 楽しいって感情しかないです。「私、こんなバキバキに踊れる曲を待ってた!」みたいな感じです。

──「WE ARE THE WORLD」のMVについては監督の大喜多正毅さんがTwitterで「動物の化身たち」と触れていました。

MAYU 森の中に私たちがいるんですけれども、その森が私たちの世界、領域なんです。そこに暮らしていて楽しく過ごしてるんですけれども、ある日突然罠が仕掛けられるんです。罠は外からやって来た人が悪意を持って来る。それに対して怒りをあらわにしながらも、私たちはそこから飛び出して新しい世界に向かっていくっていう内容です。

──ライブでもすでに披露しているんですよね?

MAYU はい。ドリちゃんが振り付けをしたんですけど、メンバーそれぞれが「えへへ」って歌詞に合わせてポーズを取るところがかわいいと思います。サビで一緒に跳べる曲というのもポイントです。