01. 異邦人 / 久保田早紀
星盤は新録のカバー集とのこと。エゴは以前からこの曲をライブのレパートリーにしていて、私もカバーと聞いて真っ先に頭に思い浮かびました。収録してくれてうれしかったです。曲調も歌詞の世界もエゴの奥底を覗くかのようで、バンドにマッチングしています。切にアナログ化を希望。
02. Move on up / カーティス・メイフィールド
DJにはよく知られたカーティス・メイフィールドの代表曲をピックアップ。これは森くんの趣味なのかな。軽快にかっ飛ばしていて直球のダンスミュージックです。今年はまだエゴのライブに“遭遇”していないのですが、夏フェスでやったら盛り上がるんだろうなあ。
03. Inbetweenies / Ian Dury & The Blockheads
ここでまさかのイアン・デューリー。1979年「Do It Yourself」からのナンバーです。たぶんお二人にとって思い入れのある曲なんでしょう。比較的オリジナルに忠実なアレンジからそう感じます。MVをチェックするとどこかエゴの源流っぽいし、選曲の意図もうかがえると思います。
04. 曇り空 / 荒井由実
荒井由実のアルバム「ひこうき雲」から。名曲。森くんがコーラスで顔を出しているのが微笑ましい。みんなユーミンを通ってきてるんだなと、ちょっと安心しました(笑)。ドラムのリムショットワークが効いているけど、こちらもほぼオリジナルに忠実なアレンジです。
05. Fever / リトル・ウィリー・ジョン
ペギー・リーからニナ・ハーゲン、マドンナ、ナタリー・コール、レイ・チャールズなど、さまざまなカバーが存在し、最近はアナログ7inchオンリーのレア盤復刻企画でもよく取り上げられるブルースの名曲。エゴのカバーは森くんのプレイやサックスのフリーキーなトーンがいい雰囲気。
06. 謎の女B / 平岡精二
平岡精二はDJには知られたジャズのキーマンですが、このカバーは和モノDJに人気の曾我町子バージョンに近い気がします。よっちゃんはこの手の昭和歌謡はお手のものなので間違いない出来映え。それにしても「謎の女B」まで登場するとは! エンディングの「♪おしまい」にもつかまれます。
07. What's Wrong With Groovin' / レッタ・ムブル
こちらは南アフリカ出身のジャズシンガー、レッタ・ムブルの名曲。星盤にはさすがにDJのツボを押さえた選曲が多いけれど、この曲はその決定版という気がします。でもこれを歌うのは相当難易度が高いと思います。よっちゃんの持ち前の歌唱力があってこその完成度。
08. Ziggy Stardust / デヴィッド・ボウイ
「謎の女B」からデヴィッド・ボウイまで本当に幅広いなあ(笑)。今年のニュースの1つとして、ボウイの急逝という悲しい出来事がありました。今回のカバーでは、エゴ流のボウイへのオマージュと追悼の気持ちがエネルギッシュに展開されているように思います。
09. By This River / ブライアン・イーノ
坂本龍一もカバーした、ブライアン・イーノ名曲中の名曲。アンビエントで果てしなく泣ける曲です。よくぞ採り上げてくれました。意訳すると「天空の入り口で行くでも帰るでもなく2人で佇んでいる」みたいな歌詞だったと記憶してますが、そんなイメージに身体を浸すことができました。
10. さよなら人類 / たま
私はギリギリ「イカ天」(TBS系「三宅裕司のいかすバンド天国」)世代なので、この選曲が腑に落ちました。テーマ部の「木星についたよ」のあとの「ついたー!」で森くんが白いランニングを着て絶叫するのを楽しみに待ってましたが、よっちゃんが被せてましたね。うーん、残念(笑)。
次のページ » 中納良恵(Vo)インタビュー
- ベストアルバム「ROUTE 20 HIT THE ROAD」2015年4月20日発売 / TOY'S FACTORY / NOFRAMES
- 「ROUTE 20 HIT THE ROAD」
- 初回限定盤 [CD3枚組+グッズ] 10800円
- 通常盤 [CD3枚組] 3996円 / TFCC-86547
太陽盤
- love scene
- くちばしにチェリー
- GO ACTION
- a love song
- 天国と白いピエロ
- 満ち汐のロマンス
- Dear mama
- human beat(新曲)
- 10万年後の君へ
- サイコアナルシス
- BRAND NEW DAY
- サニーサイドメロディー
月盤
- 水中の光
- かつて..。
- 色彩のブルース
- Neon Sign Stomp
- NERVOUS BREAKDOWN
- アマイ カゲ
- 下弦の月
- admire(新曲)
- Fall
- 雨のdubism
- BYRD
- inner bell
星盤(曲名 / 原曲アーティスト)
- 異邦人 / 久保田早紀
- Move on up / カーティス・メイフィールド
- Inbetweenies / Ian Dury & The Blockheads
- 曇り空 / 荒井由実
- Fever / リトル・ウィリー・ジョン
- 謎の女B / 平岡精二
- What's Wrong With Groovin' / レッタ・ムブル
- Ziggy Stardust / デヴィッド・ボウイ
- By This River / ブライアン・イーノ
- さよなら人類 / たま
ライブ情報
EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX
「Dance, Dance, Dance」(※東京公演は終了)
- 2016年8月7日(日)大阪府 大阪城音楽堂
EGO-WRAPPIN' memorial live
- 2016年11月27日(日)東京都 日本武道館
EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)
1996年、中納良恵(Vo)と森雅樹(G)によって大阪で結成。1999年の2ndミニアルバム「SWING FOR JOY」や2000年の3rdミニアルバム「色彩のブルース」、2001年の2ndアルバム「満ち汐のロマンス」などで多様なジャンルを消化した独自の音楽性を示し、人気を集める。2009年には真船勝博(B)、川崎太一朗 (Tp, Flugelhorn)、武嶋聡(T.Sax, Flute, Clarinet)、ハタヤテツヤ(Piano, Key)、末房央(Dr, Perc)と共にEGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXXを結成。同名義で6thアルバム「EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX」をリリースした。ライブパフォーマンスにも定評があり、2001年に東京・東京キネマ倶楽部でスタートさせた「Midnight Déjàvu」、2012年に東京・日比谷野外大音楽堂で初開催した「Dance, Dance, Dance」はいずれも恒例イベントとしてファンに定着。現在ではどちらも東京、大阪の2都市で行われている。結成20周年イヤーである2016年、4月にベスト&カバーアルバム「ROUTE 20 HIT THE ROAD」を発表。5月から7月にかけて計16公演を回る全国ツアー「EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX live tour」を行い、11月には初の東京・日本武道館公演「EGO-WRAPPIN' memorial live」を実施する。
2016年8月1日更新