最大限の力でeggmanをお祝いしたい

──今回のイベントには3バンドのほか、eggmanと縁のあるNOKKOさん、MAN WITH A MISSION、miwaさんも出演されますね。

片岡　NOKKOさんはやっぱり昔観てたドラマの主題歌を歌ってた方なので、本人がどう思われてるかはわからないですけど、俺らからするとやっぱりレジェンドですね。

渋谷　もちろん初競演ですからね。すごく失礼な話かもしれないけど、先入観なくそういう方と同じ舞台に立てるっていうのはすごく楽しみです。

片岡　マンウィズはこれまでもつながりがあって、面倒見のいい先輩っていうイメージだったんですけど、昨年ツアーに呼んでもらって、ツーマンをやらせていただいて。いい意味で本気で俺たちを潰しにきてくれたから、対バンの意味みたいなものを改めて考える機会につながりました。いちバンドマンとしてすげえ刺激を与えてくれる先輩ですね。手加減してくれない。

渋谷　俺らもツアーに帯同させてもらったり、幕張公演とかも観に行きましたけど、普通のバンドにはないエンタテインメント性を持ってるなって。あれは独自の武器だと思うから。人じゃないじゃないですか。そもそも。

片岡　究極の生命体だからね。

渋谷　その時点でやっぱすげえなって思うんですけど、普通のバンドには出せない強みを自分たちでちゃんと把握してるから、今のムーブメントなんだと思うんだよね。しかもそのムーブメントに全然おごってないっていう姿勢を見せてくれるという点でも、すげえ強い先輩だなと思います。

──miwaさんはどうですか？

タカハシ　miwaちゃんは私がチェコに入ってすぐのときに、初めて挨拶をして。私のことを知っててくれたっぽくて、そこからイベントで一緒になってたくさん話したりとか、ちょこちょこ連絡取らせてもらったり遊びに行かせてもらってますね。1人でアコギ1本で武道館2DAYSをやっちゃうなんて本当に考えられないことだし、その度胸が自分よりも何倍も何倍もすごいなって。本当に憧れしかなくて、ライブ前にはmiwaちゃんの動画を観て元気をもらってます。

武井　人前に立って、ずーっと走り続けてますもんね。計り知れないプレッシャーもあるだろうけど、1mmも感じたことがないし、全然見えない。自分とは違いすぎて、やっぱああいう人が売れるんだなあって思うと……自分は売れないっすね。

片岡　使えない発言が出ましたね。また沼地に戻っていく。

タカハシ　沼地やだー！（笑）

──（笑）。皆さん、武道館のステージに立つのは今回が初めてですよね。

渋谷　はい。やっぱり神格化されてる場所だと思うし、もちろん憧れもありますね。「武道館のステージを踏む」っていうのは、音楽を知らない人にとってもすごくわかりやすい指針だし、お茶の間に近付く大事な部分なんだろうなって。そこでできるというのはすごくうれしかったですけど、最初ちょっと抵抗があったんです。「最初にやるのがワンマンじゃなくていいのかな」っていう。でも僕たちらしくていいんじゃないかなとも思って。

武井　僕らもやっぱり「武道館でワンマンやりたい」っていうのは昔から言ってたし、こういう形で出るっていう未来は誰も予想しなかったとは思う。だから最初飲み込めない感じがありましたね。でもやっぱりeggmanの方が「お祭りだからさ。楽しんじゃおうよ」って言ってくれたんで。

タカハシ　eggmanにホントにお世話になってるから、最大限の力で盛り上げたいです。感謝をそこでぶつけたいなって思います。

渋谷　場所っていうよりも前に「eggmanの35周年をお祝いしたい」という純粋な気持ちがありますからね。そこの気持ちに賛同しつつ、ワンマンをやる前に武道館という地に立たせてもらういい機会を与えてもらったと思って。この場所でただただeggmanというライブハウスを応援したいなと思ってます。

武井　うん。ほかの出演者を変に意識して、できないことをやるんじゃなくて、気負わないでeggmanをお祝いして俺らなりの100点を取りにいけたらなと思いますね。

片岡　今後eggmanが武道館でイベントを打つっていうことはきっとないだろうし、僕らがもし武道館でほかの企画に出ることがあったとしても、こんなに背景と人の顔が見えるイベントでっていうのはないと思うから。一生に一度だと思って、スタッフもメンバーも関係なく、今回のイベントに関しては全員で勝ちに行きたいなという気持ちがありますね。