EBiSSH|ポジティブなロックチューンと駆け抜ける最初の夏

EBiSSHが8月22日にニューシングル「GO!!!」をリリースする。

彼らにとって3枚目のシングルである今作の表題曲は、アニメ映画「映画ドライブヘッド~トミカハイパーレスキュー機動救急警察~」の主題歌として使用されるナンバー。EBiSSH初の映画タイアップ曲は「ドライブヘッド」の世界観に通じる前向きなロックチューンで、キャッチーな歌詞や振り付け、疾走感のあるサウンドが印象的な仕上がりとなっている。

今作のリリースを記念し、音楽ナタリーではメンバーにインタビュー。「GO!!!」の収録曲やミュージックビデオについて話を聞いたほか、2017年9月のCDデビューから約1年を迎えようとしている今のメンバーそれぞれの思いも語ってもらった。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 須田卓馬

僕らの曲が心に残ってくれたらいいな

──今回の3rdシングル「GO!!!」の表題曲は、アニメ映画「映画ドライブヘッド~トミカハイパーレスキュー機動救急警察~」の主題歌に決定しました。

TETTA

TETTA はい! 僕ら以前“アニメテレビ”で……。

REI 何、アニメテレビって。YouTubeの見過ぎじゃない?(笑)

TETTA 間違えた、テレビアニメの「ドライブヘッド」で僕たちの「マイ・フレンド」という曲をエンディングテーマとして使っていただいたんですけど、そのことが映画にもつながったんじゃないかな?って思います。

NAOYA 素直にうれしいし、自分たちの自信につながるよね。

REI 映画の音楽ってとても大切で、物語と一緒に思い出されるものじゃないですか。自分も小さい頃にそういう経験があったけど、自分たちがそういった歌を歌わせてもらえるんだ、と想像すると、すごくうれしくて。

TETTA 自分たちの曲が映画館で流れるのを想像するだけでも感動します。それに、年代的に小さい子が観に来てくれると思うので、僕らの曲が心に残ってくれたらいいなと思いましたね。

KOHKI 「マイ・フレンド」のときのリリースイベントには、子供たちがたくさん来てくれたんですよ。僕はそのことがすごく新鮮で、普段とは違う経験ができたので……今回、また増えてくれるかな?と考えると楽しみです。

連絡があったんですよ。「新しい自分を出したから」って

──主題歌のタイトルは「GO!!!」です。

NAOYA これは、「ドライブヘッド」の主人公の車田ゴウくんの名前にかかってます。

──最初に曲を聴いたとき、どう思いましたか?

REI

REI ノリやすい曲だと思いました! サビがすごくキャッチーなので、きっとみんな覚えやすいなって。

TETTA 映画のストーリーとすごくマッチしていたので、僕は「僕ら本当にタイアップできるんだ……」っていう実感がそこで湧きました。

KOHKI 僕もアニメとすごく合ってるなって思った。あと、サビの「So, We Can Go! Go!」を、ライブで皆さんと一緒に歌いたいなって思ったかな。

──EBiSSHのこれまでの曲にはないほどロック調の楽曲ですね。ボーカルのTETTAさんとREIさんは、歌い方もこれまでとはかなり変えていますよね?

TETTA そうですね。今までの僕たちの歌ではセクシーめに歌ったり優しく歌うことが多かったんですけど、「GO!!!」はロックチューンなので、今までと違う歌い方に挑戦しました。個人的によく聴く、好きな曲調だったから「こういう感じで歌おう」っていうイメージが湧いてきたんです。僕はプライベートで歌うときによくしていた歌い方をこの曲で生かした感じ。そこに、プロデューサーのKさんが「もうちょっと強く」とか「男らしく」とかアドバイスをくれました。

REI 僕はTETTAと違ってプライベートでロックをガンガン歌うほうではないんですけど、この曲をきっかけにロックを聴くようになりました(笑)。ロックって、魂で伝えるじゃないですけど……キレイに歌うと言うよりかは自分の言葉をしっかり届けることを意識しましたね。エッジを効かせた歌い方をしているので、そこに注目してほしいです。

──新しい表現に挑戦してみて、いかがでしたか?

TETTA 難しいところもありました。中音域を歌うときは意識してエッジを効かせても大丈夫なんですけど、高音域を歌うときは「エッジを効かせよう」と思いながら歌うと、喉がつぶれてしまうんですよ。意識しすぎると喉を壊してしまうので、自然とエッジが効いている、みたいな感覚で声を出さなきゃいけなくて。出し方のコツをつかむのが大変でした。

REI ラストの高音パートなんかは女性の出す高音域と変わらないから、めちゃくちゃ高いんです。普通に歌うと喉をつぶしちゃうから気をつけないといけないんですよ。でもその分、歌に高揚感が出る。

──Kさんが2人にかける期待の表れのようにも思えますね。

REI Kさんが期待を込めてくれているのは感じます。僕らまだまだデビューして間もないですから、こうした挑戦の姿勢が大事なのかなって、レコーディングをしながら思っていました。

──NAOYAさんとKOHKIさんは歌を聴いてどう思いましたか?

KOHKI 2人の歌い方の違いも聴いていて感じますし、ファンのみんなにも今までとは違う僕らが見えるんじゃないかな?って思いました。

NAOYA

NAOYA ロックナンバーは初めてだったけど、レコーディングが終わったTETTAから「楽しみにしてて」って連絡があったんですよ。「新しい自分を出したから」って。

──TETTAさん的には、自信があったんですね。

NAOYA 「聴いた?」って聞くんで「まだ」って返したら「マジ? 楽しみにしてて」って。

一同 あはははは!(笑)

NAOYA そのあとに曲を聴いて「ホントに新しい」って思いました。ボーカルの男らしい部分が見れたから「2人はこんなこともできるんだ」って、またEBiSSHのことを誇らしく思えました。

最初で一緒にできなくても2回目、3回目で入れるよ

──では、この曲のパフォーマンスについてはいかがですか?

NAOYA とにかくサビの振りが簡単! 一緒にノれることをコンセプトにした動きなので、「GO! GO!」で拳を上げるところは一緒にやってほしいです。あと、今回ヘッドバンキングがイントロ、間奏、アウトロと「何回やるんだ?」ってくらいたくさん出てくるんですけど(笑)、そこは最初で一緒にできなくても2回目、3回目で入れるよ、ってことなんです。そして、それとは逆にAメロやBメロは僕らのダンスをしっかり観てほしい。一緒に踊ってほしいところと観てほしいところが、バランスよく混ざっている感じです。

KOHKI

KOHKI すでにリリースイベントで披露しているんですけど、曲の初めからヘドバンをするから初めて観た人は「何やってるんだろう?」ってビックリすると思う(笑)。でもそこで興味を持ってくれて、最終的に一緒にやってくれたらうれしいですね。

──EBiSSHのヘドバン、初めて観ました。

KOHKI 初めてやったときは「これ頭クラクラする!」って感じでした(笑)。けど、いざ皆さんの前でやると気分が高まると言いますか。ファンの方も一緒にやってくれるので、楽しいですよ。

TETTA やっていると、自然とテンションが上がってくるんですよ。パフォーマンスをするうえで、すごくいい感じのコンディションになるんです。

──ちなみに、「GO!!!」の歌詞にはすごく前向きなメッセージが込められていますけど、皆さん的にグッとくるポイントはありますか?

TETTA 僕は「うまくいかないことばかりで負けそうなら 戦って自分を超えるのさ」っていう部分。「自分に重なるな」と思うので、歌いながら自分に言い聞かせてるところもあります。うまくいかないことは誰しも経験すると思うんですけど、そこから逃げちゃいけないよなって。

REI 僕も一緒ですね。自分のパフォーマンスで悩んでいるときに聴くと、このフレーズが頭によぎります。