音楽ナタリー Power Push - 私立恵比寿中学
いざ進め!中学生
「シジミはダメだけどハマグリはOK」
星名 衣装と言えばさ、3つ目の衣装もすごかったよね。電飾のやつ。
安本 クラゲ衣装?
廣田 あー。電飾重かった! 腰にバッテリーも付いてるから。
星名 やっぱり見た目がカッコいい衣装って大変なんだなって思った(笑)。
真山 確かに今回は今までで一番衣装が凝ってたかも。みんなワキも見せてたし(笑)。
安本 うん、露出が多かった(笑)。
小林 露出の多い衣装を着ると、エビ中ファミリー(エビ中ファンの総称)が困るんですよ。
真山 私たちが出したところでエロくもないんだけどさ(笑)。
──去年は星名さんがソロ写真集で水着に挑戦していましたよね(参照:エビ中の星名美怜、ハワイで大胆水着姿!19歳の誕生日に初ソロ写真集)。実は機会があればセクシーにも挑戦してみたいと思っている人もいますか?
真山 もし私が露出するなら「Tarzan」の表紙だな。
一同 アハハハハハハ!(笑)
真山 男性受けじゃなくて女性受けを狙いたい。彩ちゃんはシジミでしょ?
安本 もし水着をやることになったら、お母さんが「貝殻をやるんじゃないか」って心配してて。
──かつて武田久美子さんが写真集「My Dear STEPHANIE」で着用した伝説の貝殻ビキニですね。
安本 「シジミはダメだけどハマグリはOK」って言われました(笑)。
小林 こういう話で喜んでるのが中学生っぽいですよね(笑)。
正月の“エビネギ”ライブを振り返る
──ライブの話をするともう1つ、年始にはNegiccoとのジョイント公演がありました(参照:仲良くなれました!エビ中ちゃんとNegicco姉さん、新春ライブで意気投合)。あれ、すごくいいライブでしたね。牧歌的なアイドルが2組集まるとここまで平和なライブになるのかと。
廣田 ホントに和やかだったよね。Negiccoさんの空気感がすごく和やかで。
真山 対バンとかツーマンをやると、バチバチ感が出ちゃったりするし、そこを楽しむべきものという風潮があると思うんです。でもあのライブはもう、真ん中にコタツが置いてありますから。コタツにみかんは平和の象徴ですよ。
──双方のパフォーマンスを2、3曲ずつ交互にやって、片方はコタツでみかんを食べながら観ているというスタイルでした。松野さんがとにかくずっとみかんを食べてた印象ですね(笑)。
安本 すごい食べてた(笑)。ファン同士でもたくさん友達ができたって聞きました。Negiccoさんファンとエビ中ファミリーが、隣の席同士で仲よくなったって。
柏木 そういうの聞くとうれしいね。ライブではお互いの曲をやったのも楽しかった!
──池田貴史(レキシ)さんがそれぞれに書いた「頑張ってる途中」と「ねぇバーディア」を交換するという場面がありました。曲の交換あり、コラボユニットあり、さらには書き下ろし曲まであるという。
廣田 オープニング映像も楽しかったなあ。
──普通の対バンだと先攻・後攻があって最後にコラボをやって……という程度ですけど、オープニング映像からアンコールまで2組が混ざり続ける構成は見事でした。ただ、ほかのグループが同じようなジョイントライブをやってうまく噛み合うかどうかわからないし、この2組ならではの部分も大きかったのかなと思います。
廣田 両方を知ってらっしゃるスタッフさんがいたのも大きかったと思います。両方のよさを引き出してくださって。
真山 Negiccoさんも私たちも、どちらも人見知りだと言われるグループなので、本当に仲よくなれるかどうか心配だったんですけど、逆に人見知り同士だったのが功を奏したというか。
──お互いに人見知りとしてちょうどいい距離感がわかってるから。
廣田 そうなんですよ。ライブが終わったあとで、大きな達成感からか、距離がグッと縮まりました。びっくりするぐらい吹っ切れちゃった。
星名 Nao☆ちゃんはライブ終わったあと「寂しいー!」って言ってずっと泣いてた(笑)。
中山 かわいかったー。
真山 あんなにかわいいお姉ちゃんなかなかいないですよ。失礼ですけど、あんまり年上感がないというか、どちらも精神年齢が同じぐらいな感じ(笑)。
──15年やってるベテランとは思えないですよね。
真山 ホントに。いつでもフレッシュ感がすごい。
安本 LINEを交換して相談できるぐらい仲よくなりました。
廣田 ぽんちゃ(Megu)とは服の趣味も合うので、エビ中のメンバーともしない話ができちゃったり。ホントに優しいお姉さんたちです。
“中学生を極める”エビ中の「エビクラシー」
──そして春ツアーからの活動再開に合わせて、ニューアルバムの発売が決定したということで。そういえばタイトルはどうなったんですか?
一同 エビクラシー!
──「中人」「金八」「穴空」と続いた線対称の漢字2文字のアルバムタイトルの縛りが、ここにきてついに。
柏木 なくなりました! ネタが(笑)。
廣田 もう少しがんばってほしかったんだけど! 「東京」とかやりたかったなー。
真山 去年ベストアルバムを出して(参照:私立恵比寿中学 ベストアルバム「中卒」「中辛」インタビュー 概念としての“中学生”)一区切り付いたからさ、いいタイミングだったというのもあるんじゃない? こういうタイミングがないと……。
星名 あとあとつらくなっちゃうから(笑)。
真山 「エビクラシー」というタイトルはもちろん大正デモクラシーから取ったイメージで、アルバムジャケットの衣装は初期の頃のセーラー服をモチーフにしているんです。年始に「今年のエビ中は“中学生を極める”」という目標が挙がって。
──中学生を極める。実際は去年からエビ中にはリアル中学生がいなくて、最年少の小林さんと中山さんが今年で中学5年生(高校2年生)。安本さん、廣田さん、柏木さんはこの春高校を卒業して、プロの中学生……“プロ中”になるんですよね。
廣田 そうなんです。それもあって、年末に「これからエビ中はどうしていくべきか」というメンバーの話し合いがあって、「中学生を極める」はそこから出てきた目標なんですよ。タイトルはそのときの話し合いを参考にして決めてくださったみたいで。
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