海外ツアーの思い出
──ヨーロッパやアメリカでツアーを開催するなどワールドワイドに活躍するDREAMCATCHERですが、さまざまな国を回る中で予想もしなかったことに出くわしたことはありますか?
ジユ 2回目のヨーロッパツアー初日のロンドン公演で、イヤモニに自分の声が返って来なくて焦りました。ステージ上で自分の声が聞こえないと、ものすごく歌いづらいんですよ。しょうがないので開演時間を1時間遅らせて、寒い雨の日なのに外でファンの方に待ってもらって……。
ダミ しかも、本番が始まってもモニターの調子は悪いままだったんです。
ジユ あのときはすごく不安でしたが、根性だけでどうにか乗り切りました。
スア 今思えば、あのトラブルを乗り越えたことでメンバーの結束が強まったし、アウェイでも戦えるという自信につながったと思います。
シヨン 私はこの前のアメリカツアーで感激したことがありました。私たちの曲に「북극성(Polaris)」というバラードがあるんですけど、ファンの皆さんが携帯電話のライト部分に星型のステッカーを貼って照らしてくれたんです。それが北極星を意味する曲のタイトル通りのロマンチックな光景で。ホントに泣きそうになりました。
ファンの思いに感動
ユヒョン あと、これはすごく残念なことだったんですけど、この前のヨーロッパツアーとアメリカツアーにはメンバーのハンドンが参加できなくて。そしたら、ファンの方がハンドンの等身大パネルを会場まで運んでくれたんです。
ダミ あれは驚いたよね。ファンの方の気持ちってすごいなって。そのハンドンの等身大パネルをステージに上げてくれたんですよ。
──それは、どの国であった出来事ですか?
ガヒョン いろんな国でありました。というのも、各国のファンがそれぞれ自分たちで等身大パネルを用意しているんです。だから場所によって使われているハンドンの写真も違うし、大きさも微妙に違っていました。その手作り感がまた感動的で……。
スア やっぱりファンの方の特徴も国によって違うんですよ。ヨーロッパだと女性ファンが多いんです。フィンランドのヘルシンキでは、8対2くらいの割合で女性が多かったです。普段の韓国だと5対5くらいの割合なんですけど。
ジユ 日本も5対5くらいの割合ですね。
──日本のファンにはどんな特徴がありますか?
ジユ すごく礼儀正しいですね。例えばハイタッチ会を開くと、ほかの国は「イエーイ!」って笑顔でいきなり手を合わせてくれるんですけど、日本の方はまずお辞儀をしてから手を合わせようとするんです。私たちとファンの方、お互いがお互いをリスペクトできる関係ができていて、すごく理想的な形だと思います。
ユヒョン ショーが始まると、ステージで歌う私たちの姿をすごく真剣なまなざしで見ている。それも日本のファンの方の特徴じゃないかな。
シヨン 確かに。あと、リアクションがすごくいいんですよね。私たちがステージ上で発言したことに感動してくださったり。
DREAMCATCHERの“リアルサウンド”
──3月11日には日本でのニューシングル「Endless Night」がリリースされます。
シヨン このシングルの前作に当たるのが昨年リリースしたアルバム「The Beginning Of The End」なんですけど、実は私たちのコンセプトである“悪夢”の物語はここで一度幕を閉じているんですよ。つまり、このシングルで新たなストーリーが始まるんです。その具体的なコンセプトについてはまだ秘密なのでご想像にお任せしますが、ぜひ期待していてください。
──シングルのタイトル曲「Endless Night」は元TOTALFATのKubotyさん提供のナンバーですが、日本人のコンポーザーと組むのはこれが初めてですか?
シヨン いや、「My way ~この道の先へ~」(「The Beginning Of The End」収録のOkano Riho作詞、Keisuke Kurose[KEYTONE]作曲のナンバー)という曲があって、そこで日本人の方とお仕事させていただいきました。
ユヒョン でも、シングル曲としては初めてになりますね。
ジユ 最初に曲を聴いて「とにかく激しいな」と感じました。もともと私たちのサウンドはヘヴィでハードなのが特徴ですが、それをさらに突き詰めたような印象がありました。
ダミ うん、そうだね。DREAMCATCHERの“リアルサウンド”という感じがします。
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これからも変わらずベストを