DREAMCATCHER|Kuboty提供曲で堂々と第2章へ

DREAMCATCHERが3月11日に日本での3rdシングル「Endless Night」をリリースする。

昨年9月発売の1stアルバム「The Beginning Of The End」で、これまでのコンセプトであった“悪夢ストーリー”を完結させた彼女たち。活動第2幕の幕開けを飾る「Endless Night」はギタリストのKuboty(ex. TOTALFAT)が手がけたナンバーで、グループのこれまでの音楽性に沿った激しいロックサウンドが特徴になっている。

音楽ナタリーでは、残念ながら欠席となったハンドンを除くメンバー6人にロックミュージックとの接点、ヨーロッパツアーやアメリカツアーの思い出、新曲についてなどを話してもらった。また特集後半にはKubotyからのコメントも掲載する。

取材・文 / 小野田衛 撮影 / 中原幸 通訳 / 黄慈仙

ハードロックとの接点

──DREAMCATCHERの音楽は、ハードロックやヘヴィメタルの要素がかなり強いですよね。皆さんは普段からこういった音楽を聴くんですか?

シヨン ハードなバンドサウンドは大好きですね。特にONE OK ROCKは最高。彼らが韓国でコンサートしたとき、私はチケットを買って1人で観に行ったんですよ。「ウオー!」って感じで腕を上げて超盛り上がって、おかげで汗もいっぱいかきました(笑)。ONE OK ROCKは韓国でもすごく人気なんです。サウンドが強烈ですからね。

ジユ もともと私はアコースティックな雰囲気の曲が好きで、DREAMCATCHERに入ってから激しいロックに接するようになったんです。そんな中で最初にBABYMETALの映像を観たときの驚きは忘れられませんね。新鮮……というより、ある種のショックを受けました。それくらいカッコよかったんです。

ダミ 私はメタルに特化して、というわけではないけど、いろんなロック系のバンドを聴くことは多いかもしれないです。ひと口にロックと言っても、バラードもあれば、ヒップホップ要素が強いロックだってあるじゃないですか。そういったものから自然に影響を受けていると思います。

ユヒョン 私はハードロックやメタルはあまり通っていないですね。逆に普段よく聴くのはWaT。小池徹平さんが好きなんです。でもWaTはけっこうタイトなバンドサウンドだから、自然と影響を受けているかも。

ガヒョン それで言うと、私はDAY6が好きだな。K-POPにしては珍しくバンドスタイルのグループなんです。

スア DAY6は韓国の若い人から注目されてますね。

DREAMCATCHER

──そもそも韓国の若者ってロックを聴くんですか? K-POPはR&BやEDMの要素が強いですけど。

シヨン 聴く人も多いと思いますよ。そこに関して言うと、アニメの存在がすごく大きくて。「NARUTO」とか日本のアニメソングやサントラって、ほとんどがロック系なんですよ。個人的にはアニメの曲を聴くと、なんだか少し懐かしい感じがするんです。

いつかバンド編成でライブを

──日本ではハードロックやヘヴィメタルって常に一定のファンがいるジャンルなんです。彼らの中にはK-POPを聴いたこともないという人もいるでしょう。そういった層にDREAMCATCHERの魅力をどのようにアピールしたいですか?

ジユ 私たちのことを知らないという人たちには、まず「PIRI」という曲を聴いてほしいです。というのも「PIRI」は中毒性に富んでいて、フックの部分がすごく耳に残るんですよ。海外でパフォーマンスしていても、みんな一斉に大合唱を始めるくらいで。ほかにはないような一体感を味わえるので、DREAMCATCHERの入門としては「PIRI」が最適かなと思います。

スア 私のオススメは「Mayday」! この曲はスペシャルクリップとして動画を作ったんですけど、ファンの方たちからバンド経験者を募集して、実際にメンバーと共演したんですよ。スタジオでのライブセッションは臨場感がいつもと全然違っていて、迫力がすごかった! 叫ぶようにして歌う私たちを動画で確認できるはずです。

スア

──普段、DREAMCATCHERはバンドと一緒にパフォーマンスしないんですか?

スア ロック系のフェスではバンドセットでパフォーマンスしたことはありますが、そこまで回数は多くないですね。もし願いが叶うなら、バンドスタイルで単独コンサートをやってみたいんですよ。

ガヒョン うん、それは大きな目標だね。

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海外ツアーの思い出