Dragon Ashが1997年から現在までに発表したタイトルのうちのべ322曲の配信が、各サブスクリプションサービスにてスタートした。
1997年2月にメジャーデビューして以降、さまざまな変遷を遂げながらも、日本のロックシーンを牽引してきたDragon Ash。オルタナティブロック、ヒップホップ、エレクトロ、ラテンなどさまざまなジャンルを取り入れた先鋭的なサウンドは時代を超えて多くのリスナーに支持されている。
今回のストリーミング解禁を記念して、音楽ナタリーでは特集を企画。メンバーである桜井誠(Dr)には「隠れた名曲」をコンセプトに、Dragon Ashと親交のある著名人12名には「私が選ぶDragon Ashの3曲」をテーマにプレイリストを作成してもらった。
Dragon Ashメンバー桜井誠(Dr)が選ぶ隠れた名曲
今回のストリーミング解禁にあたり、いわゆる代表曲を集めたベスト盤の様なプレイリストは、多くの方が作ってくれることを予想し、その代表シングル曲のカップリング曲、所謂隠れた名曲を自分なりに選曲してみました。
Dragon Ashの音楽の多様性はこのカップリング曲によく現れていて、実験的な楽曲や、難解な音の積みを楽しむ楽曲から、弾き語りでも成立する様なシンプルな楽曲まで様々です。
今までは、シングルCDを買わなければ聴くことのできなかったこれらの楽曲を、ストリーミングで手軽に聴いてもらえる良い機会ですので、こういった選曲にさせていただきました。
魅力ある曲はまだまだ多く存在します。300を超す楽曲の中から、皆さんも見つけ出してみて下さい!
大木伸夫(ACIDMAN)
陽はまたのぼりくりかえす
Dragon Ashとの出会いの曲。
学生時代、深夜のテレビでこの曲のミュージックビデオを観て衝撃を受けました。
日本にこんなカッコいいバンドがいるんだ、と。
あの瞬間から今までずっと彼らは僕のヒーローです。
百合の咲く場所で
2018年のDragon Ashに呼んで頂いた対バンツアーで少しだけカバーさせてもらいました。
サビの言葉もメロディもまさに胸が張り裂けそうな一曲。
繋がりSUNSET
ありがたい事に今では彼らと仲間になれて、そして色々な繋がりが生まれました。
儚い一瞬の人生の中、当たり前の日常を抱きしめたくなる一曲です。
GEN(04 Limited Sazabys)
Dragon Ashが提示したROCKとHIP HOPの黄金比は時代を変えました。Kjが纏う空気感やファッション、そのスタイル全てが当時のGEN少年には新鮮で、新しい知覚が開いたのを感じました。今リリックだけ読んでも、刺さりまくったパンチライン達が胸を熱くさせます。ここから音楽シーンもストリートシーンもどんどん変わって行ったように思います。時代を駆け抜けて突き抜けていく様はまさしく革命でした。
JQ(Nulbarich)
Iceman
隠しトラックだったこの曲、当時この曲をコピーするのにすり減るまで聴き込みました。
思い出深い大切な曲です。
Drugs can't kill teens
多分この「Viva La Revolution」のアルバムがトドメで僕はノックアウトされちゃいましたね。このアルバムの中で僕があえてあげるならこの曲かなと。
イントロの馬場さんのベースの旋律が絶妙で、初めて聞いた時からビートインの所で毎回泣きそうになる不思議な曲でした。
Under Age's Song
僕にDragon Ashというバンドと出会わせてくれたのはこの曲でした。
シンプルなループビートに洗練されたインストとボーカル。この曲から聴き始めていつもこの曲で終わるのが僕のルーティンでした。
1番思い出深く1番好きな曲です。
僕の音楽人生にとってDragon Ashとの出会いはあまりにも大きい存在です。音楽の世界にどっぷりハマっていくきっかけをくれました。僕も日本の音楽シーンに影響を与えられるようにもっと頑張っていきたいと思います。
セントチヒロ・チッチ(BiSH)
「Here I Am」は母がDragon Ashが大好きで、IKUZONEさんが急死してしまってKjがベースを弾いている姿を見て涙したという話を聞いて心に残っています。
「光りの街」は心が折れそうな時に寄り添ってくれた曲でした。
その時の私に歌詞がグサッと刺さって今でも落ち込んだ時にはこの曲を聴いて背中を押してもらっています。
「Walk with Dreams」はライブで見たとき涙が止まらなかったです。いま、頑張っている人がたくさんいると思います。夢を追っているそうゆう人に聴いてもらいたい一曲です。
「ハートを燃やしてくれよ来る日も」ってところが大好きです!
TAKUMA(10-FEET)
陰と陽、表裏、朝と夜、その間をゆらゆら揺れるumber sound。
夕陽が射す海と陸の変わり目の砂浜。
迷い、揺れた後に選び決断するか?それとも時の流れや風吹くままに身を任せるか?
背中を押すのではなく、ただただ寄り添ってくれるgrooveとflow。そんな選曲です。