スクウェア・エニックスのゲーム「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」のHD-2D版が11月14日に発売された。
この特集では、日向坂46の山口陽世、平尾帆夏、山下葉留花が本作をプレイ。大のドラクエファンである平尾、ドラゴンクエストシリーズ初体験の山口と山下という3人で、プロローグからルイーダの酒場で仲間を見つける冒頭のシーン、砂漠の国イシスとその近くにそびえるダンジョン・ピラミッド、いにしえの日本がモチーフになった国ジパングでの神秘的かつ衝撃的なひと幕という、3つの場面を体験してもらった。2本立て特集の後編となる今回は、勇者はるはる(山下)によるイシス・ピラミッド編の結末と、勇者ひらほー(平尾)によるジパング編のレポートをお届け。さらにプレイを終えた3人のインタビューも掲載する。
なお、ナタリーでは「ドラゴンクエスト」シリーズに特化した特設サイト「ドラクエナタリー」を展開中。ドラクエ好きのヒャダインや平尾がドラクエ愛を語る単独インタビューを公開している。
取材・文 / 臼杵成晃写真 / 関口佳代
勇者ひらほー、ジパングで壮絶バトル
衝撃の結末に唖然!山口陽世、平尾帆夏、山下葉留花のプレイ動画(後編)
※プレイ動画・画像は、すべてPS5版の開発中のものです。
「まんまるボタンは おひさまボタン」
「ドラゴンクエスト」シリーズ初挑戦の山下葉留花は、エジプトを思わせる砂漠の国・イシスでのエピソードを試遊してみることに。ピラミッドには落とし穴などのトラップが潜んでおり、簡単に進むことはできない。ドラクエ初体験の勇者はるはるは案の定落とし穴に引っかかり、あっけなく落ちていく。「ここは通っちゃいけない」と少しずつ学習しながら進めるのもRPGの醍醐味。じわじわとピラミッドを登り詰めるうち、はるはるは重厚な石の扉を見つける。
押しても開かぬ扉を前に「……謎解きじゃない?」と気付いたのは、先ほど初めてプレイしたばかりの山口陽世。短時間ですでにドラクエ的な発想が身に付いたのか、宮殿で出会った子供の言葉を思い出した。「まんまるボタンは おひさまボタン。クルクルまわせば とびらがひらく」。この言葉をヒントに見事扉を開けた勇者はるはるは、扉の奥で待ち構えるボスキャラと対峙する。唯一のドラクエ経験者・平尾帆夏のアドバイスを受けながら、勇者はるはるは初挑戦にして見事ボスキャラを撃破した。
勇者ひらほー、やまたのおろちとの激闘!そしてまさかの展開に……
2人のプレイをうずうずしながら見守っていた平尾は、出番が回ってくると前のめりでコントローラーを握り締める。勇者ひらほーが向かったのは、いにしえの日本を思わせる美しい国・ジパングだ。荘厳な神社の鳥居、舞い散る桜吹雪のグラフィックに、3人は思わず息を呑む。律儀に一礼して鳥居を潜ったひらほーは、慣れた手つきで歩みを進めていく。ジパングで待ち構えていたのは、国を治めるヒミコと、住人たちが恐れる怪物おろちの物語。美しい風景に「住みたいー」と見惚れる呑気な3人とは裏腹に、ストーリーはシリアスに展開する。おろちを退治すべく洞窟へと向かう勇者ひらほー。道中は「こっちに行くと絶対に宝箱がありそう」とマップ1つで勘を働かせ、バトルが始まれば山口と山下に状況を解説しながらまもののむれを退治していく。そしていよいよ、洞窟の最奥で待ち構えるやまたのおろちとのバトルへ。
魔法使いぱる(山口)、僧侶はるはる(山下)、武闘家ひなたを連れてやまたのおろちへのバトルに挑んだ勇者ひらほーだったが、やまたのおろちの火炎攻撃は4人のHPを容赦なく削っていく。ひらほーは自分を含む全キャラクターをマニュアルで操作するバトル方法「めいれいさせろ」を選び、HP回復や呪文攻撃で応戦。しかし、やまたのおろちの攻撃は手強く、ついにはぱるが死んでしまう。唖然とする山口と、思わず悲鳴を上げる平尾と山下。山口は「生き返りたい!」と願うが、ここで活躍するのが僧侶はるはるだ。回復系の呪文を得意とする僧侶はザオラル、ザオリクといった蘇生呪文の使い手。しかし、はるはるはまだレベルが低く、「たまに生き返るが、HPは1」という不安定な呪文・ザオしか使えない。謎のポーズを取って自信を覗かせる山下。気合いは十分だが、はるはるが2度、3度とザオを唱えても不発となり、ついには武闘家ひなたも死んでしまった。もうあとがない勇者ひらほー、どう戦う!?
しぶとくザオを唱え続けてきた僧侶はるはるが、ついに奇跡を起こした。ひなたのHPが0になったその直後、はるはるが唱えた4回目のザオがついに成功し、魔法使いぱるが復活。この日一番の大声を上げ、抱き合って喜び合う3人だったが、生き返ったぱるのHPは1のみ。やまたのおろちの火炎攻撃でぱるはあっけなく絶命し、連続攻撃により勇者ひらほーもダウン。「ひらほーたちは 全滅した…」。
しばらく無言でうつむくことしかできなかった3人。重い空気を見かねた「ドラゴンクエストIII」開発スタッフが繰り出した“時短の魔法”により、勇者ひらほーと仲間たちは数段レベルアップした状態でやまたのおろちとの再戦に挑むことに。初戦では使えなかったライデインやバギマなどの呪文を巧みに使い、数分前の苦労が嘘のように、ひらほーは難なくやまたのおろちを撃破した。意気揚々とジパングの民のもとへと戻ったひらほーだったが、その後の予想だにしなかった展開に唖然。大騒ぎしながらひらほーに声援を送っていた山口と山下も、呆気に取られた表情でただ画面を見つめるほかなかった……。この結末は、ぜひ実際にプレイして楽しんでほしい。
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山口陽世・平尾帆夏・山下葉留花インタビュー