EXILE TRIBEではないD.Iがさらに前に進むためには
──アルバム「OFF ROAD」のテーマを教えてください。
SWAY 「OFF ROAD」とは険しい道を進む「オフロード」のこと。道なき道でも自分たちらしく全力で進もうというのがテーマになってます。僕らは昨年DOBERMAN INFINITYとして3周年を迎えて、レコード会社も移籍した。そこで1回自分たちの原点に帰ってみようと思ったんです。
──なぜ原点に帰る必要があったんですか?
SWAY これからさらに先に進むためです。僕たちにはアリーナツアーをするという夢があるんですよ。本来だったら4年目を迎えた今年はそれを実現していたかったけど、できなかった。
GS LDHというところにいると、三代目 J Soul BrothersやGENERATIONSのようなEXILE TRIBEの男性アーティストたちが、ホール、アリーナ、ドームとどんどんステップアップしていくのを目の当たりにするんです。だから俺らも4年目にはアリーナツアーができると勝手に思ってた。でも現実はそんなに甘くなくて。じゃあ、EXILE TRIBEではない俺たちがどうやったらホールツアーの先に行けるのか? 去年はレーベル移籍したこともあって、みんなでそんなことを考えることが多かった。
SWAY そこで「ああ、またホールツアーか……」と落ち込むんじゃなくて、「じゃあもう1回ゼロから積み上げていこうよ」と思ったんです。
──順風満帆に行かなかったからこそ、改めて自分たちを見つめ直す必要があった、と。
GS うん。何度も何度もみんなで話し合った結果ようやくそこにたどり着いた。そして僕ららしさを突き詰めた音楽で、全国のホールをしっかり盛り上げようと思った。そもそもホールツアーができることだってすごいことだと思うし。先のこと見据えて動くことも大事だけど、まず今目の前にあることを精一杯やることにしたんです。
SWAY 1を2にする険しさもあると思うけど、俺たちは1を0に戻す険しさを選択したんです。そこから新しい1を作ろうって。
──そういう意味では、AK-69さんと共演した「Shatter」の存在は大きかったように思えます。
SWAY AKさんは常にオフロードを走ってる方ですからね。「Shatter」で共演した経験は本当に大きかった。
GS AKさんは本当にすごい。自分らしさを追求してますよね。
SWAY 共演してからAKさんとより仲良くなれたんですよ。一緒にお酒を飲んだりすると、すごく熱くなれる。それはきっと同じ感覚が共有できてるからだと思う。AKさんの武道館公演でも一緒に「Shatter」をやらせていただけたり、なんと言うか一緒に戦えてる感じがしてます。
KUBO-C 俺らとは毛色もスタイルも違うけど、思い描いてるビジョンが同じなんですよ。俺らもAKさんもヒップホップという音楽をもっと日本に広げたいと思ってる。「Shatter」も音楽業界に風穴を開けたい、ぶっ壊したいという曲ですし。
自分たちがありのままでいられるための音楽を表現する
──「OFF ROAD」というアルバムはDOBERMAN INFINITYをより身近に感じられる作品だと思いました。
P-CHO 「OFF ROAD」というキーワードが出てきてから、メンバー全員でその定義を紐解いたんですよ。俺らが道なき道を行くのはなんのためかっていう。その中で「自分たちらしくいられれば、それがドーベルだよね」って言葉が出てきたんです。それはつまり5人がありのままでいられるということで。
──そこに確信が持てたのはどういうタイミングだったんですか?
P-CHO 「DO PARTY」と「あの日のキミと今の僕に」という両極端な楽曲を、メンバー全員が全力になって作れたというのが大きかったんですよ。自分たちが信じるものなら全力になれる。そこがDOBERMAN INFINITYらしいところだと思ったんです。俺たちは自分たちの音楽を「ALL ROUND HIPHOP」と言ってるけど、別になんでもやるってことではなくて。自分たちがありのままでいられるための音楽を表現する。フィールしなければどんなに流行ってても取り入れない。だから、アルバムのための収録曲を作っていく過程では、メンバー全員がグループとしての“らしさ”を出すということを意識できました。KAZUKIのソロもすごく“らしさ”が出てる。
GS 今回、めっちゃポップスだよね。
KUBO-C すごく踊れる曲ね。
P-CHO あれ? テクノじゃなかったっけ?
KAZUKI そうそう、今回はサイケに挑戦したんですよ……ってそんなわけないか(笑)。今回のソロでは自分が本当に好きな音楽であるR&Bを歌いました。今まで自分が歌ってきた曲は泣き顔が思い浮かぶようなものが多かったんですけど、今回はちょっと笑顔が浮かぶような内容です。でもその中にも男として不安や弱さをちょっと感じるような。女の子に歌ってあげたくなる曲に仕上がってますよ。
GS 僕らからは「次はちょっと違う感じにしたらいいよね」って提案だけしたんですよ。そしたらKAZUKIは完成するまで聴かせてくれなくて。で、ちょうど昨日完成したものを聴いたら、最高にKAZUKIらしいモテを意識したソロ曲になってた(笑)。
SWAY あまりにも直球のモテソングだったから、みんなに「この曲をライブで歌うなら、KAZUKIはブーメラン型のブリーフを履け」と言われてました(笑)。
10年の楽しさを1年に凝縮するつもり
──そうなるとツアー「DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2018 DOGG YEAR ~PARTY ON THE OFF ROAD~」が俄然楽しみになってきますね。
GS 今年は戌年なんですよ。ドッグイヤーと言えば、それは僕たちの年ですよね? なので毎月1日を「ワンの日」として、ファンの皆さんに喜んでもらえることを発表しているんです。ツアーでもその戌年ならではのことをしたいと思ってます。僕らには6人目のメンバーとしてDOBE DOGGという破天荒なラッパーがいるんですが、そいつが今回のツアーに登場します。そこはかなり楽しみにしててもらっていいかも。
SWAY 今年も去年に続きバンド編成でホールを回ります。去年は本当に楽しいツアーだったけど、今回はそれを上回る内容でやりたいですね。10年分の楽しさを1年に凝縮するつもりでやりたいと思ってるので、皆さんにはその目撃者になってもらいたいですね。
P-CHO 「OFF ROAD」だけに全国にタイヤ痕を残したいですね。あと初めて行く土地もあるし。DOBERMAN INFINITYの名前を轟かせたいと、今から意気込んでますよ。
KAZUKI まだ俺らを知らない人もいると思うけど、そういう人には1回でいいからライブを観てもらいたくて。絶対に楽しんでもらえる自負がある。アルバムの収録曲も、すべてライブでやることを想定して作ってますし。初めて俺らを観る人にも衝撃を与えられるような内容になるので、ぜひ足を運んでもらいたいです。
KUBO-C 俺たちはライブにすごく自信を持ってますから。みんなが楽しめるような構成をいつもメンバーと考えているので、1回観てもらえれば俺らのヤバさはわかってもらえると思います。
- DOBERMAN INFINITY「OFF ROAD」
- 2018年4月18日発売 / LDH MUSIC
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初回限定盤 [CD+DVD]
4536円 / XNLD-10014/B -
通常盤 [CD]
3218円 / XNLD-10015
- CD収録曲
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- OFF ROAD
- DO PARTY
- Lookin' for
- MON5TERS
- THE NAME
- Shatter / DOBERMAN INFINITY×AK-69
- Untitled feat. EXILE SHOKICHI & CRAZYBOY
- Butterfly Effect feat. Harumi Kusagaya
- Baby
- あの日のキミと今の僕に
- #PLAY
- 春風
- 初回限定盤DVD収録内容
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- OFF ROAD THE MOVIE
- MV集(OFF ROAD / DO PARTY / あの日のキミと今の僕に / #PLAY / Shatter)
- DOBERMAN INFINITY(ドーベルマンインフィニティ)
- 男性5人組のヒップホップユニット。2000年にKUBO-C、GS、P-CHOらが前身ユニットのDOBERMAN INCを大阪にて結成した。2008年より活動拠点を東京に移し、2014年6月にKAZUKI、SWAYが加入してユニット名をDOBERMAN INFINITYに改名し現在の5名体制となった。2014年11月に現体制で初のCDとなるミニアルバム「#PRLG」をリリース。2015年12月には1stアルバム「THE LINE」を発表し、これを携えての初の全国ツアー「DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2016 "THE LINE"」を開催した。2017年5月には千葉・幕張メッセ国際展示場にて現体制での3周年記念ワンマンライブ「iii -three-」を開催。2018年4月に3rdアルバム「OFF ROAD」をリリースし、5月より全国ホールツアー「DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2018 DOGG YEAR ~PARTY ON THE OFF ROAD~」を行う。
- DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2018 DOGG YEAR ~PARTY ON THE OFF ROAD~
- 2018年5月26日(土)千葉県 市川市文化会館 大ホール
- 2018年6月1日(金)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
- 2018年6月2日(土)広島県 ふくやま芸術文化ホール・リーデンローズ 大ホール
- 2018年6月9日(土)石川県 本多の森ホール
- 2018年7月2日(月)東京都 人見記念講堂
- 2018年7月8日(日)宮城県 仙台サンプラザホール
- 2018年7月13日(金)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
- 2018年7月14日(土)長野県 キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
- 2018年8月4日(土)新潟県 新潟県民会館
- 2018年8月11日(土・祝)福岡県 福岡サンパレス
- 2018年8月18日(土)北海道 ニトリ文化ホール
- 2018年8月22日(水)大阪府 大阪国際会議場 グランキューブ大阪 メインホール
- 2018年8月25日(土)京都府 ロームシアター京都
- 2018年9月2日(日)静岡県 アクトシティ浜松 大ホール
- 2018年9月6日(木)熊本県 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
- 2018年9月8日(土)愛媛県 松山市民会館