2014年の締めくくりにリリースされるDISH//のニューシングル「変顔でバイバイ!!」のタイトル曲は、彼らが憧れてやまない氣志團がプロデュースを担当したナンバー。ナタリーでは念願が叶い興奮気味の4人へシングルにまつわる話を聞いたほか、メンバーソロインタビュー企画の最終回(参照:TAKUMIソロインタビュー、RYUJIソロインタビュー、To-iソロインタビュー)としてMASAKIに単独取材を行った。
取材・文 / 伊藤実菜子 撮影 / 笹森健一
サッカーからダンスへ
──MASAKIくんは幼少の頃どんな子供でしたか?
今の事務所入る前はサッカー小僧でした。幼稚園の年中からずっとやっていて、そのときは将来の夢もサッカー選手っていうくらいサッカー漬けの毎日でしたね。
──サッカー小僧が事務所に所属することになったきっかけは?
小4の終わり頃に、確か……おじいちゃんの家に家族で帰ったときに、電車の中で声をかけられました。スカウトしてくださった方も偶然実家に帰ってたときだったみたいで。
──事務所に入ったら、それまでずっと続けてきたサッカーの時間が減ったんじゃないですか?
そうですね。土日はレッスンになっちゃうので、また土日の試合に出れませんっていうのがけっこう続いて。残念な思いがありつつもレッスンも楽しかったんで、ずっとどっちつかずだったんですけど、小6のときにケガをして膝をちょっと壊してしまって。「ダンスかサッカーどっちかにしろ」って先生に言われたときに、ダンスをとってサッカーをやめたんですよ。
──その頃にはサッカーよりダンスのほうが、自分の中で比重が大きくなっていたんですね。
はい。その頃はダンスチームを組んでライブとかにも出てて、ダンスが楽しいなって思ってたときで。これをずっとやっていきたいって思ったんだと思います。
歌とギター
──DISH//に入る前は歌うことに興味はあったんですか?
僕もともとすんっごい音痴だったんですよ。歌うとお母さんとか友達に笑われたりして。中学1年のときのテレビのオーディションでも、歌わなきゃいけない番組なのに自己PRのところに「歌は苦手です」って書いて(笑)。受かってからは個別のレッスンを組んでもらったんで、そこで歌ってくうちにだんだん音を取れるようになってきて、DISH//を始める頃にはそんなに抵抗はなくなってましたけど。
──最近は歌声の使い分けもしているような印象があります。
いやー、けっこうレコーディングでは苦労してますよ。DISH//はバンドだからロック系が多いんですけど、僕は声質的にどちらかと言うとロック系ではないので。「もっとカッコつけて」って注文にがんばって応えてます。
──ではギターはどうですか?
ギターは……中学校にギター部があって、中学2年になった頃同じクラスにいた部長に「部員足りねーから名前だけでもいいから入ってくれ」って言われて。それがきっかけでギターに触る機会はあったんですけど、そんなにはやってなかったです。だからDISH//に入ってから本格的にギターをやり始めたって感じですね。
──ギター部で使っていたのはアコースティックギター?
エレキギターですね。ベースとかドラムも各自でやりたい人がやってたりして、けっこうバンドっぽかったです。
──初めてエレキギター触ったときはどう感じました?
僕はスポーツをずっとやってたんで、どちらかと言うと、楽器は女の子がやるもんだっていうイメージがあって。でも触ってみたら音はカッコいいし、ギター部の部長はけっこう地味な人だったんですけどギター持った瞬間ほんと人が変わったようにカッコよくて。そこから楽器を好きになりました。
──それが今やリードギターとしてバンドの花型になっていますね。
どうなんですかね(笑)。やっぱりライブでお客さんの前に立つ限り、ヘタなものは見せられないので……がんばってます。
かまってほしいんです
──MASAKIくんはほかのメンバーからよく「すぐふてくされるからそこを直してほしい」と言われていますが、自覚はありますか?
あります。あるんですけど……なんか変なプライドっていうか(笑)。そう言われたとき「いや、ふてくされてないし」って言い返したりするんですけども、自覚はしてます。「あ、今これ完全にふてくされてるな」って。
──どうして隠そうとするんでしょう?
なんだろ、ふてくされてると思われたくないっていう強がりですかね。全然なんにも気にしてないし!っていうふうに思われたいみたいな。大人っぽく見られたいんですよ(笑)。でも最近、ふてくされてるときは俺かまってほしいんだってことに気付いて。「ごめんな」って近付いてきてくれるのがうれしいんですよね。
──それはメンバーに伝わってるんですか?
気付いてから、こういう取材とかで言うようになりました(笑)。言ったら気が楽になった。ふてくされたときも、「お前またかまってほしいんだろ」「そーだよ」「しょうがねえなあ」って、To-iとかがよくかまってくれます。
──「MASAKIは昔はしらけてた」というメンバーの発言をどこかで目にしたことがあるんですが、その頃からしたらずいぶんと変わりましたね。
そうなんですよ。DISH//に入りたての頃は緊張もしてたし。しらけてたというか、全然緊張が抜けてなかったんだと思います。今はもう心を開いたっていうか(笑)、家族より一緒にいる時間が長いので。外では見せられないけど家族の前だったら見せられるみたいな、そんな感じです。
──家族にも見せられないけど、メンバーにだけ見せられるっていうところもありますか?
あるかもしれないですね。自分じゃあんまわかんないんですけど、親に「家にいるときとDISH//でいるときは違う」って言われたりもします。
──家にいるときのMASAKIくんはどんな感じなんでしょう。
もう、あれですよ。怠け野郎です。DISH//の中ではしっかりしてるキャラなんですけど、家だと「ごはん持ってきて」って言ったらお母さんが持ってきてくれて、「リモコン取って」って言ったら弟が取ってくれて(笑)。よく弟に「これほんとにDISH//のMASAKIか?」って言われるくらい。
──(笑)。ちなみにMASAKIくんって本気で怒ることはあるんですか?
本気はないですね。DISH//は仲いいし、ケンカもあまりしないですし……。自分自身、あんまり怒れるタイプではないと思う。たぶん怒ったことは人生で全然ないかもしれない。
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- ニューシングル「変顔でバイバイ!!」 / 2014年12月3日発売 / Sony Music Records
- 初回限定盤A [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8616~7
- 初回限定盤B [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8618~9
- 通常盤 [CD] / 1200円 / SRCL-8620
初回限定盤A CD収録曲
- 変顔でバイバイ!!
- W-B-C “若人Baseball Classic”
- 好きになってくれてありがとう
- 変顔でバイバイ!!(INSTRUMENTAL)
初回限定盤A DVD収録内容
- 「変顔でバイバイ!!」ミュージックビデオスペシャルバージョン+メイキング
初回限定盤B CD収録曲
- 変顔でバイバイ!!
- W-B-C “若人Baseball Classic”
- 好きになってくれてありがとう
- W-B-C “若人Baseball Classic”(INSTRUMENTAL)
初回限定盤B DVD収録内容
- 「DISH// とロスと寝起きドッキリ!? と」
通常盤収録曲
- 変顔でバイバイ!!
- W-B-C “若人Baseball Classic”
- 好きになってくれてありがとう
- 好きになってくれてありがとう(INSTRUMENTAL)
DISH//(ディッシュ)
TAKUMI、MASAKI、RYUJI、To-iからなる4人組ユニット。2011年にスターダストプロモーションに所属する音楽集団「EBiDAN」からの選抜メンバーで結成され、楽器を持ちながら踊るという“ダンスロックバンド”として活動を開始する。2012年6月に1stシングル「It's alright!」でCDデビュー。2013年6月にシングル「I Can Hear」でソニー・ミュージックレコーズよりメジャーデビューし、前山田健一プロデュースの「いつかはメリークリスマス」や主演ドラマ「BATTLE☆DISH//」の主題歌「FREAK SHOW」とシングルリリースを重ねる。2014年6月、NAOTO(ORANGE RANGE)プロデュース曲「サイショの恋~モテたくて~」とテレビアニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のエンディングテーマ「FLAME」を両A面シングルとしてリリース。12月発売のシングル「変顔でバイバイ!!」のタイトル曲は氣志團の綾小路翔が作詞、星グランマニエが作曲を担当した。2015年1月1日には東京・日本武道館で単独公演を行い、1月14日に1stアルバム「MAIN DISH」を発表する。ダンス、バンド生演奏、寸劇とさまざまな要素を取り入れたライブパフォーマンスで注目を集めている。