目指すは滑舌のいいラップ
──DJはまったく未知からのスタートだったとのことですが、歌うことはもともと好きだったんですか?
俺ハッチャメチャ音痴だったんですよ。家族は歌うまいんですけど俺だけすごいヘタクソで、ずっとカラオケにも行かないでいたんですけど、中1の頃に友達に誘われて行ってみたら聴ける程度にはなってて。歌うようになったのはそこからですね。
──歌とラップはまったく違うとは思いますが、どちらのほうが難しいですか?
ラップですかね。メロディは1回聴いたら自分なりに歌えるんですけど、ラップは難しい。聞き取れるようにしなきゃいけないし、滑舌もよくなきゃいけないし。俺、普段しゃべるときにあんまり口を動かさないみたいで、滑舌悪く聞こえちゃうんですよ。なので自分の好きなKREVAさんみたいな滑舌のいいラップに憧れます。
──今回のシングルで苦戦したところはありますか?
「FLAME」の「♪疑いは雲のよう」の入り方が全然わかんなくてめっちゃ手こずりましたね。レコーディングでは俺とRYUJIが30分ずつ、ボーカル2人が1時間ずつの予定だったんですけど、そこだけで1時間くらいかけちゃって。最終的にはドラム音だけのやつで歌ったのを聴いて、「こういう感じか!」って理解してから歌いました。ライブでは振りがあるんでわかるんですけど。
──振りと合わせて入り方を覚えてるんですか?
そうですね、むしろ振りで歌詞を覚えてるところもあります。だから振りを変えると歌詞が出てこなくなったりします。
1人ひとりの評価
──To-iくんはグループの最年長でもあるので、ここでちょっとTo-iくんから見たメンバーの評価をお願いしてもいいですか? 直してほしいところ、いいところを1人ずつ教えてください。まずTAKUMIくんから。
評価! ええと、そうですね……。TAKUMIは、しゃべり方とか話すことはしっかりしてるんですけど、動作とか立ち振る舞いがちょっと気持ち悪いんですよ(笑)。情けないというか、ヘニャヘニャしてるんです。なので発言に合った態度をしてほしい。TAKUMIにはRYUJIぐらい堂々としてほしいなって思う。MCでめっちゃいいことしゃべってんのに、足元見たら内股だったりするんで(笑)。RYUJIは堂々としすぎなんですけどね(笑)。
──(笑)。ではいいところは?
歌がうまいし、俺らを引っ張る力もある。そこはそのまま伸ばしてってほしいです。TAKUMIだったら俺らもついていけるんで、TAKUMIがもっと引っ張る力をつけたらもっとよくなるんじゃないかなと。
──次に、MASAKIくんに直してほしいところは?
すぐふてくされるところ。たぶんバカにされるのがキライなんですよ、だから意地を張るんじゃないかな。「MASAKI、それは違うじゃん」って言うとふてくされて、俺とRYUJIが目を合わせて「はあ……」ってため息つくみたいな(笑)。でもMASAKIは物覚えがすごくよくて、告知とかを1回聞いただけで覚えちゃう。俺だったら3回くらい確認しなきゃいけないところをMASAKIはすぐインプットするんで、そこはすごくいいと思います。クイズ番組の司会とか向いてるんじゃないかな。
──なるほど。では最後にRYUJIくん。
RYUJIは……甘えん坊を直してほしい(笑)。リハのときとかにたまーに甘えん坊になって、「ちょっと1回ガチで踊ろう」って言っても「えー、もうベース重いもーん」とか言うんですよ(笑)。俺なんも持ってないんで重いのはわかるんですけどね。いいところは、俺らの世話を焼いてくれます。物を持ってくれたり、人の服を畳んでくれたり、「俺やっとくからいいよ」って楽屋をキレイにしてくれたりとか。あとはいい意味で脳天気ですね(笑)。例えば反省会で「今日はちょっとダメだったね」って話をしたあとの帰り道ってみんなシーンとするじゃないですか。でもRYUJIだけは「ねえTAKUMI、TAKUMIー」「いやー今日あっついね!」とか言って場を明るくしてくれるんで、俺はそういうところにすごく助かってます。
──ちなみにTo-iくんは自分自身で直したほうがいいと思うところはありますか?
えー、俺たくさんあるなあ……。自己中で、自分の思い通りにいかないとイヤなところとか。でも最近はこれが運命なんだと思うようにしてます。
──その心境の変化はどこから?
例えば意見が分かれたとき、メンバーとかスタッフさんの考えを試してみたらそっちのほうがよくて「なんで俺あんなこと言ったんだろう?」って思うことが多くて。なんでも、いい方向に向かってるから今があるんだっていう考え方になりました。
阿部サダヲさんとクドカンさんの作品で共演したい!
──To-iくんの個人的な目標はなんですか?
俺、俳優もやりたかったことなんで、DISH//やりつつ両立できたらなあと思ってます。
──憧れの俳優はいますか?
阿部サダヲさんです。ああいうコメディチックな演技がすごい好きで。冷徹な役のときはめっちゃカッコいいんですけど、どこかに絶対に阿部サダヲさん要素が入るんですよ。そこがまた好きなんですよね。あと僕、宮藤官九郎さんがすごい好きでクドカンさんの作品をよく観てて。だから、クドカンさんの作品で阿部サダヲさんと共演したいです! ほんっとに出たい!
──なるほど、それが俳優としての夢と言えますね。では最後に、自分にとってDISH//とは?
うーん……人生。です! ふふ(笑)。今後もずっとやってくんで。1回しかない人生、DISH//に懸けてます。
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- ニューシングル「サイショの恋~モテたくて~ / FLAME」 / 2014年6月25日発売 / Sony Music Records
- 初回限定盤A [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8555~6
- 初回限定盤B [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8557~8
- 通常盤 [CD] / 1200円 / SRCL-8559
初回限定盤A CD収録曲
- サイショの恋~モテたくて~
- FLAME
- GRAND HAPPY
- サイショの恋~モテたくて~(Instrumental)
初回限定盤A DVD収録内容
- 「サイショの恋~モテたくて~」ミュージックビデオスペシャルバージョン+メイキング
初回限定盤B CD収録曲
- FLAME
- サイショの恋~モテたくて~
- GRAND HAPPY
- FLAME(Instrumental)
初回限定盤B DVD収録内容
- 「D//PINK」ツアー時のメンバー追っかけ映像収録
通常盤 CD収録曲
- サイショの恋~モテたくて~
- FLAME
- GRAND HAPPY
- GRAND HAPPY(Instrumental)
ライブ情報
- DISH// 皿組キャンプ2014夏 in 東西2大野音
- 2014年8月22日(金)
東京都 日比谷野外大音楽堂 - 2014年8月23日(土)
大阪府 大阪城野外音楽堂
- DISH// 日本武道館単独公演 '15 元日 ~尖った夢の先へ~
- 2015年1月1日(木・祝)
東京都 日本武道館
DISH//(ディッシュ)
TAKUMI、MASAKI、RYUJI、To-iからなる4人組ユニット。2011年にスターダストプロモーションに所属する音楽集団「EBiDAN」からの選抜メンバーで結成され、楽器を持ちながら踊るという“ダンスロックバンド”として活動を開始する。2012年6月に1stシングル「It's alright!」でCDデビュー。2013年1月にはTOKYO MXにてレギュラー番組「超×D」(現「超×D music+Z」)のオンエアがスタートする。2013年6月にシングル「I Can Hear」でソニー・ミュージックレコーズよりメジャーデビューし、前山田健一プロデュースの「いつかはメリークリスマス」や主演ドラマ「BATTLE☆DISH//」の主題歌「FREAK SHOW」などのシングルをリリースする。2014年6月、ORANGE RANGEのNAOTOプロデュース曲「サイショの恋~モテたくて~」とテレビアニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のエンディングテーマ「FLAME」を両A面シングルとして発売。ダンス、バンド生演奏、寸劇とさまざまな要素をとり入れたライブパフォーマンスで注目を集めており、2015年1月1日には東京・日本武道館で単独公演を行う。