6月25日にリリースされるニューシングル「サイショの恋~モテたくて~ / FLAME」の発売を記念した今回の特集では、To-iへの単独インタビュー&メンバー全員インタビューをお届け。2011年の結成以来目標に掲げてきた武道館公演が決定し、2015年元日にとうとう夢のステージに立つ彼らが、今どのような気持ちでいるのかを感じ取ってほしい。なお特集の最後には恒例のフォトギャラリーも公開しているのでこちらもお見逃しなく。
取材・文 / 伊藤実菜子 撮影 / 笹森健一(To-i)、上山陽介(全員) 企画 / 富樫奈緒子
DISH//になるまで
──はじめに、この世界に入ったきっかけを教えてください。
小学4年生のとき母親に「やってみない?」って勧められたんです。その頃「誰よりもママを愛す」ってドラマにドはまりしてて、俺もこういうの出たいなあと思ってたから興味はあって。「考えとくわ」って返事してたら、仲がよかった友達から「一緒に(履歴書を)送んない?」って誘われて送ったんですよ。そしたら俺だけ受かっちゃって。
──事務所に所属後はみっちりレッスンを?
いや、北海道にいたんで年に1、2回のペースで東京に通うくらいでした。中学1年生の頃にこっちに引っ越してきてからですね、本格的になったのは。で、中3くらいからEBiDANが始まり、高1くらいからDISH//ですね。
──TAKUMIくん、MASAKIくん、RYUJIくんはもともと超特急のユーキくん、リョウガくんと同じチームだったそうですね。結束が強い3人の中に入っていくのはけっこう大変じゃなかったですか?
いや、もともと仲良かったんでそんなに。でもやっぱり最初は3人の空気感みたいなものがあったんで、ニコニコ笑って見てました。どう入っていこうかなって。
──最初に皆さんに話を聞いたとき(参照:DISH//「I Can Hear」インタビュー)「DISH//はTo-iが中心」という話があったので、To-iくんがその空気感を変えていったんですね。
変えたんですかね? 先陣きって騒いでるなあとは思いますけど。なんだろ、ライブになると人が変わっちゃうからかな。普段はあんな暴れん坊将軍じゃないですけど(笑)。
──特にTAKUMIくんはソロインタビュー(参照:DISH//「晴れるYA!」特集 TAKUMIソロインタビュー)で「To-iに会ってから明るくなったって言われる」と言っていましたし、大きな影響を与えているようですよ。
おおー。でもアイツ昔ほんっとにしゃべんなくて。1回アイツが中耳炎かなんかになって耳が聞こえづらい時期があったんですけど、聞こえづらいと自分の声が大きく聞こえるのか、声が超ちっちゃくなったんですよ。でもそれが治ったら普通にデカくなったんで、それをきっかけに騒ぐようになったのかなって俺は思ってます。
──あれ、自分のおかげではないと?
ふふ(笑)。でも絶対アイツ、昔から騒ぐのは好きだったと思うんですよ。明るくなったっていうのは俺が騒いでたからじゃないですかね。もう家族みたいにずっと一緒にいる仲間なんで。
ひたすらターンテーブルをいじる日々
──DISH//ではDJ担当となるわけですが、DJには興味があったんですか?
全然! 自分とは違う世界だと思ってました。いきなり「バイオリンやって」って言われるくらいの衝撃でしたね。しかもハチャメチャ難しいんですよ。器用じゃないといけないし、音楽のセンスもないとできないし。どんな世界なのかまったくわからなくて戸惑いしかなかったけど、知れば知るほど奥が深くて。見た目は弦楽器のほうが派手ですけどね。
──To-iくんは中学時代に吹奏楽部でドラムをやっていたとのことなので、せっかくならドラムをやりたいと思う気持ちはなかったですか?
ありましたありました。だからいきなりDJって言われて「ええ……何やんの?」って感じでした。そのときDJ OZMAさんしか頭になくて、ああいうことをやるのかなって思ってた(笑)。
──ではそんな状態からどういった練習をして技術を身に付けていったんですか?
最初は「まだやってんの?」って親に言われるくらい、ひたすらターンテーブルをいじってました。ターンテーブルは母親が誕生日に買ってくれて、真ん中のミキサーは自分で買って、スピーカーつないで、レコードもそろえてみたいな。どこでスクラッチするかわかんなくならないために、音を聴きながらシールで印を付けてったりして。あと、一時期は両利きになれるように左手で字を書く練習をしてました。
──おお。その成果は出ましたか?
いえ(笑)。やっぱ右手と全然感覚が違うんで、左手のときはスクラッチの音がどうしても濁っちゃって汚いんですよね……。右手だとキレイな音を奏でられるんですけど。なので今も練習中です。
- 特集インデックス
- To-iソロインタビュー
- DISH//インタビュー
- フォトギャラリー
- ニューシングル「サイショの恋~モテたくて~ / FLAME」 / 2014年6月25日発売 / Sony Music Records
- 初回限定盤A [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8555~6
- 初回限定盤B [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8557~8
- 通常盤 [CD] / 1200円 / SRCL-8559
初回限定盤A CD収録曲
- サイショの恋~モテたくて~
- FLAME
- GRAND HAPPY
- サイショの恋~モテたくて~(Instrumental)
初回限定盤A DVD収録内容
- 「サイショの恋~モテたくて~」ミュージックビデオスペシャルバージョン+メイキング
初回限定盤B CD収録曲
- FLAME
- サイショの恋~モテたくて~
- GRAND HAPPY
- FLAME(Instrumental)
初回限定盤B DVD収録内容
- 「D//PINK」ツアー時のメンバー追っかけ映像収録
通常盤 CD収録曲
- サイショの恋~モテたくて~
- FLAME
- GRAND HAPPY
- GRAND HAPPY(Instrumental)
ライブ情報
- DISH// 皿組キャンプ2014夏 in 東西2大野音
- 2014年8月22日(金)
東京都 日比谷野外大音楽堂 - 2014年8月23日(土)
大阪府 大阪城野外音楽堂
- DISH// 日本武道館単独公演 '15 元日 ~尖った夢の先へ~
- 2015年1月1日(木・祝)
東京都 日本武道館
DISH//(ディッシュ)
TAKUMI、MASAKI、RYUJI、To-iからなる4人組ユニット。2011年にスターダストプロモーションに所属する音楽集団「EBiDAN」からの選抜メンバーで結成され、楽器を持ちながら踊るという“ダンスロックバンド”として活動を開始する。2012年6月に1stシングル「It's alright!」でCDデビュー。2013年1月にはTOKYO MXにてレギュラー番組「超×D」(現「超×D music+Z」)のオンエアがスタートする。2013年6月にシングル「I Can Hear」でソニー・ミュージックレコーズよりメジャーデビューし、前山田健一プロデュースの「いつかはメリークリスマス」や主演ドラマ「BATTLE☆DISH//」の主題歌「FREAK SHOW」などのシングルをリリースする。2014年6月、ORANGE RANGEのNAOTOプロデュース曲「サイショの恋~モテたくて~」とテレビアニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のエンディングテーマ「FLAME」を両A面シングルとして発売。ダンス、バンド生演奏、寸劇とさまざまな要素をとり入れたライブパフォーマンスで注目を集めており、2015年1月1日には東京・日本武道館で単独公演を行う。