東洋化成によるアニメソングがテーマのアナログレコードイベント「アニソン on VINYL 2021」が4月24日に開催される。
「アニソン on VINYL 2021」は昨年8月に開催された「CITY POP on VINYL」に続く、東洋化成によるジャンル縛りのアナログレコードイベント「on VINYL」シリーズの第2弾。今回は3月13日と4月24日の2日間にわたって行われ、すでに3月13日に店頭とオンラインで人気アニメのテーマソングやサウンドトラックなどのアナログ作品が一斉に販売された。4月24日には店頭とオンラインで新たなタイトルの販売がスタートする。
音楽ナタリーでは「アニソン on VINYL 2021」の開催を記念して、アニメ好きとして知られるハライチの岩井勇気と、数多くのアニメ作品に出演している斉藤壮馬へのインタビューを企画。2人にTechnicsのターンテーブル「SL-1500C」とコンパクトステレオシステム「SC-C70MK2」で、スタジオジブリ作品のアナログレコードを試聴してもらった。また対談内では2人が出会った経緯や、岩井がプロデュースを務め斉藤が出演する2021年7月29日発売の乙女ゲーム「君は雪間に希う」についても語られている。
取材・文 / 酒匂里奈 撮影 / 須田卓馬
Technics「SL-1500C」
Technicsによる、シンプルなビジュアルと操作方法が魅力のダイレクトドライブターンテーブルシステム。フォノイコライザー内蔵、カートリッジ同梱で初心者でもすぐにレコード再生を楽しむことができる。レコードの再生が終了すると自動的にトーンアームを持ち上げるオートリフトアップ機能付。
Technics「SC-C70MK2」
新開発のスピーカーユニットや音響レンズの最適化によって明瞭でスケールの大きなサウンドを堪能できるTechnicsのコンパクトステレオシステム。部屋の広さや置く場所に合わせて最適な音質に自動調整する「Space Tune(TM) Auto」機能を搭載している。アナログ音源のみならず、音楽ストリーミングサービス、ハイレゾ音源、CDなどの幅広い音楽コンテンツに対応。「Chromecast built-in」に対応しているアプリを使用してさまざまなサービスが楽しめる。
アニソン on VINYL 2021
昨年8月に開催された「CITY POP on VINYL」に続く、東洋化成によるジャンル縛りのアナログレコードイベント「on VINYL」シリーズの第2弾。今回はアニメソングがテーマで、人気アニメのテーマソングやサウンドトラックなどのアナログ作品を、店頭とオンラインで3月13日、4月24日の2回に分けて一斉に販売する。LiSA「紅蓮華 / 炎」、TM NETWORK「Get Wild」「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)」、いきものがかり「BAKU」のほか、アニメ「みなしごハッチ」「機動戦士ガンダム」「きまぐれオレンジ☆ロード」やジブリ映画のサントラ関連作品など38アイテムがラインナップされている。
出会いのきっかけは「おはスタ」
──お二人でインタビューを受けるのはこれが初めてですか?
岩井勇気(ハライチ) 2人でインタビューを受けたことはないですね。
斉藤壮馬 初めてですね。
──貴重な機会をいただきありがとうございます。2016年と数年前ですが、岩井さんが斉藤さんとパンサーの向井慧さんとお酒の席でご一緒されたとTwitterに投稿していましたよね。
パンサー向井君と斉藤壮馬君と飲んでます。居やすい。
— 岩井勇気 ハライチ (@iwaiyu_ki) September 1, 2016
https://t.co/dxrmZPmy9K
岩井 3人でメシ行こうかって話になったんだよね。
斉藤 そうですね。
岩井 僕は「おはスタ」にレギュラー出演していて、山寺宏一さんがMCを卒業するときにレギュラー出演者が一堂に会したことがあったんです。それがきっかけですね。向井くんと同じ曜日だったんだっけ?
斉藤 そうです。僕は向井さんと同じ月曜日担当で、「おはスタ」には1年間、本当にお世話になりました(斉藤、向井は2015年4月から2016年4月にかけて「おはスタ」の月曜放送回にレギュラー出演)。番組を卒業したあとに向井さんと「ちょっとごはんでも行きませんか」という話になって、そのときにちょうど岩井さんも来てくださって。
岩井 僕はそれまで一方的に壮馬くんの声を聴かせてもらっていたので、初めて会ったときは「うわー!」と思いました。さっき言った、レギュラー出演者が一堂に会したときに壮馬くんと花江夏樹くんがいて、僕は2人が出ている「アルノドア・ゼロ」というアニメにハマっていたから(笑)。
斉藤 懐かしい! そういえばその話しましたね!
岩井 そうそうそう。「界塚伊奈帆と詰城祐太朗だ!」と思って話しかけました(笑)。
──それ以降はプライベートや仕事で一緒になることはありました?
岩井 ほぼ一方的に僕がいろんな作品で声を聴かせてもらっている感じですね(笑)。
斉藤 僕もいろんなテレビ番組で拝見してます(笑)。以前「ハイキュー‼」という作品のイベント(2017年4月に千葉・舞浜アンフィシアターで開催された「ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校」スペシャルイベント 〜史上空前!目指せ!頂の5番勝負!ハイキュー!! 杯〜)でMCをしてくださったこともありました。岩井さんはアニメイベントでMCをされる機会が多いですよね。でも意外と僕が出るイベントで一緒になることが少なくて。
岩井 そう。意外と一緒にならないんですよね。けっこうイベントでMCやってるはずなんですけど。
──今日も「AnimeJapan 2021」に出演したあとにこの取材現場に来ていただいて。
斉藤 今日はなんのステージだったんですか?
岩井 えーっと「ANIPLEX STATION」と「TOHO animation STORE」。4ステージに出演してからここに来てます(笑)。
斉藤 おつかれさまです!
桜太郎ルートをプレイしてほしい
──そんなアニメ好きで知られる岩井さんは、これまで斉藤さんが出演された作品の中で好きなアニメはありますか?
岩井 最近だと「憂国のモリアーティ」! めっちゃ好きです。超面白くて、毎週楽しみにしてました。
斉藤 いやーうれしい! ありがとうございます。
岩井 なんて言うんだろう、まず(斉藤壮馬演じるウィリアム・ジェームズ・モリアーティの)声がすごくいいし、艶と色気がありながら謎めいていて。人を惹き付ける感じがよかったですね。俺が言うのもあれですけど、シンプルにストーリーがめちゃくちゃ面白かったです。
斉藤 関わっている身としては、シンプルに面白いと言ってもらえるのがすごくうれしいです。
岩井 この先どうなるんだろうと気になってます。
斉藤 実はまだ2クール目のアフレコが終わってなくて、僕もどういう結末になるのか知らないので気になってます。アニメと原作が同時にクライマックスを迎える形で、本当に教えてくれないんですよね(笑)。
岩井 そうなんだ! 俺は原作を読まずに先の展開を知らない状態で観ていたので、毎週ワクワクしてました。
──今後のお二人の活動の交点となるのが、岩井さんがプロデュースを手がける乙女ゲーム「君は雪間に希う」ですね。この作品に登場する活発でお調子者なキャラクター・桜太郎を斉藤さんが演じられるそうで。
岩井 いやーホントありがたい。
斉藤 どこまで言っていいのかわからないですけど僕の分はすでに収録が終わっていて……めちゃくちゃよかったです!
岩井 ははは(笑)。
斉藤 ネタバレになってしまうのであまり詳しくは言えないのですが、僕のキャラはすごくおいしいキャラです。本当にありがとうございます!
岩井 こちらこそありがとうございます(笑)。
──岩井さんはキャスティングにも携わっているのでしょうか?
岩井 携わってます。やっぱり自分と関わったことがある人にやってもらいたいという気持ちもあったし、壮馬くんの声が桜太郎にぴったりだなと思って声をかけたので「引き受けてくれてよかったー!」と思いました。仕事の都合で収録には立ち会えなかったんですけど、声は聴かせてもらって、「やっぱり頼んでよかったな」と思いましたね。
斉藤 ありがとうございます。めちゃくちゃ素敵な内容なので、この対談をきっかけに桜太郎ルートを最後までプレイしてくれる人が増えてほしいです!
スピッツ好きな2人
──お二人は普段、どんなジャンルの音楽をどのような方法で聴いていますか?
斉藤 いろいろ聴きますね。ジャンルを限定するのは難しいですけど、インディーロックなどが好きで。
──先日音楽ナタリーで公開されたコラム「マイベストトラック2020」では、2020年に愛聴された曲についてコメントをいただきました(参照:マイベストトラック2020 Vol.5|声優編)。
斉藤 よく聴く音楽については、詳しくはそちらをご参照いただけますと(笑)。音楽を聴くメディアの移り変わりとともに生きてきた年代なので、最初に音楽を聴いたのはカセットでしたね。
岩井 えっ、最初カセットだった?
斉藤 小学生のときはカセットでした。そのあとMDやCD、iPodが出てきて、着うたが流行り、サブスク時代がきて。最近はサブスクで聴くことが多いですね。Apple MusicやSpotifyとか。本当に便利な世の中になったなと。あとで岩井さんにお渡ししようと思ってCDを持ってきたのですが、ソロで音楽活動をしていまして、作詞作曲もしてるんです。たぶんサブスク時代に出会った曲がなかったらできなかった曲もあると思いますね。
──岩井さんは普段どんな音楽を聴かれていますか?
岩井 アニソンと邦楽のバンドをよく聴きます。僕も最初はカセットで聴いて、MP3が出たての頃は、少しめんどくさいなと思ってました。めちゃくちゃ時間かかるし。最近はiTunesで落として聴いていますね。でも僕、サブスクでは聴いてないんですよ。DJをやっていたこともあってデータで欲しくて。
──お二人はターンテーブルを持っているそうですね。
岩井 一応持ってます!
斉藤 僕は外出自粛期間中に買いました。
──どんなアーティストのレコードを持っていますか?
岩井 僕はほぼスピッツですね。
斉藤 おー!
岩井 スピッツがめちゃめちゃ好きで、スピッツのレコードのためにターンテーブルを買ったと言っても過言ではないです(笑)。あとGREAT3というバンドの白根賢一さんと共演したときに「GREAT3が好きなんです!」と伝えたら、「愛の関係」(2014年3月発売のアルバム)のレコードを「あげるよ」とその場でいただいて。大事にしています。
斉藤 いいなあ。
──スピッツと言えば、斉藤さんもご自身のエッセイ「健康で文化的な最低限度の生活」で「名前をつけてやる」について書かれていましたよね。
斉藤 「名前をつけてやる」を聴きながら高円寺を散歩するというくだりですね。
岩井 めちゃくちゃいいじゃん!(笑)
斉藤 「あわ」とかいいですよね。
岩井 僕は「冷たい頬」という曲が好きですね。
斉藤 めっちゃいいですね……。実は最近作った「carpool」という曲は「冷たい頬」をイメージしたんです。
──斉藤さんはどんなレコードを購入されましたか?
斉藤 最初に買ったのはOasisの1stアルバム(1994年発売の「Definitely Maybe」)ですね。叔父が音楽好きな人でめちゃくちゃたくさんレコードを持っていて。僕自身はまだそこまで枚数は持っていないんですけど、近々叔父に会って何枚かもらおうかなと(笑)。
岩井 叔父さん、いいレコード持ってそう。
斉藤 YesとかThe Policeとか、叔父が青春時代に好きだったバンドのレコードをいっぱい持ってますね。あと僕はターンテーブルは初心者にも使いやすいスピーカー一体型のものを買ったんですけど、段々と「もっといいスピーカー買いたいな」と思ってきて。(机に置いてあるTechnicsのコンパクトステレオシステム「SC-C70MK2」を見ながら)正直これも買いたいです(笑)。資料を読ませていただいたら、複雑な配線処理をしなくてもいい音で聴けると書かれていて。
岩井 使い方が簡単なのはいいよね。やっぱり配線が肝というか、配線がわからなくてカチンときちゃうときってありますから。基本的に説明書を読みたくないので(笑)。
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