デジナタ連載 小野賢章×HD610N|至極の音を吐き出す、漆黒のノイズキャンセリングヘッドフォン

ワイヤレスでもハイレゾ相当の高解像サウンドで音楽を楽しむことができるPanasonicのワイヤレスヘッドホン「HD610N」。周囲の環境に合わせて3つのモードを選択できるノイズキャンセリングや、ワンタッチで周囲の音を聞くことができるボイススルー機能、ハンズフリーでさまざまな操作ができるGoogle アシスタントといったさまざまな機能が搭載されている。

音楽ナタリーでは声優、俳優、歌手とマルチな活動で人気を集めている小野賢章に「HD610N」の実力を1週間ほど体験してもらい、その使い心地や機能について話を聞いた。

取材・文 / 酒匂里奈 撮影 / 塚原孝顕

Panasonic「HD610N」

ノイズキャンセリング機能付きワイヤレスステレオヘッドフォン。ワイヤレスでもハイレゾ相当の高解像サウンドで音楽を楽しむことができる。連続約24時間再生が可能で、周囲の環境にあわせてノイズキャンセリングモードを3種類から選ぶことが可能。ワンタッチ操作で周囲の音が聞こえるボイススルー機能、ハンズフリーでさまざまな操作ができるGoogle アシスタントも搭載されている。

Panasonic「HD610N」

集中して音楽を聴きたいときにぴったり

──今回はPanasonicのワイヤレスヘッドフォン「HD610N」を1週間ほどお試しいただきました。使ってみていかがでしたか?

小野賢章
小野賢章

ひさしぶりにヘッドフォンで音楽を聴いたんですけど、すごく奥深い音に聞こえました。音も機能も、全体的にクオリティが高いと思います。ケーブルが付属しているので、有線で使用できるのもいいですね。

──ヘッドフォンはワイヤレスだと音質が落ちるという印象がありますが、「HD610N」はワイヤレスながらハイレゾ(※1)のような再現性を実現しているそうです。

まさにそうで、立体感を感じました。あとは歌詞がはっきり聞き取れるというか、クリアに聞こえましたね。

──ノイズキャンセリング機能は試しましたか?

試しました。ヘッドフォンは耳を覆うから、そもそもイヤフォンよりも音を遮断すると思っていて。そこにさらにノイズキャンセリング機能が加わったからか、周りの音がほとんど聞こえなかったです。遮音性が高いので、大音量で聴かなくていいところが魅力的でした。イヤフォンを使っていると周りの音を打ち消すために大きい音で聴くことが多いんですけど、その必要がない。集中して音楽を聴きたいときや、映画を観たいときにすごくいいですね。家やスタジオ、楽屋、飛行機で使うのにぴったりだと思いました。

──「HD610N」では、騒音環境や好みに合わせて、ノイズキャンセルのレベルをHigh、Medium、Lowと3つのモードから選べるんですよ。

えっ、切り替えられるんですか? すごい! 飛行機や電車のような特にうるさいところではノイズキャンセルを強めて、逆に周りの音を少し取り入れたいときは弱められるということですもんね。

──さらに大きな特徴として、ワンタッチで周囲の音が聞こえるボイススルー機能が搭載されています。右ハウジングに触れると、一時的に音量が低減されてノイズキャンセリング機能もオフになり、ヘッドフォンを外すことなく周囲の音が聴こえるようになるんですよ。

すごく便利だと思いました。電車に乗っていて車内アナウンスを聴きたいときとか、いいですよね。あと、いつもコンビニでお会計するときはイヤフォンを外していますが、このヘッドフォンだったらボイススルー機能が使えるなって。お会計するときくらいはヘッドフォンを外しなよって感じかもしれませんが(笑)。

15分待てば映画が楽しめる

──「HD610N」は長時間の再生も特長で、フル充電すると連続約24時間ワイヤレス再生が可能です。15分の充電で約2時間再生ができる急速充電にも対応しているんですよ。

すごいですよね! 「映画を観たいけどヘッドフォンの充電がない!」というときにも15分待てばいい音で観られる。僕の持っているワイヤレスイヤフォンの連続再生時間は8時間くらい。8時間だと1日は持つんですけど、逆に言えば1日しか持たなくて。充電し忘れたら次の日は家に着くまでもたないんですよ。そう考えると、ワイヤレスで24時間再生できるのは本当にすごい。

──バッテリー残量は、「Panasonic Audio Connect」というスマートフォンアプリでも確認することができます。

小野賢章

アプリもですし、音声ガイダンスでもバッテリー残量を知らせてくれますよね。音声ガイダンスが初期設定で日本語なのもわかりやすいなと思いました。ほかの機種も設定で変えられるとは思いますけど、最初に英語で言われるとたまにわからなかったりするので。僕のタブレットパソコンの調子が悪いみたいで、普段使っているイヤフォンをタブレットに接続すると、なぜか中国語でガイダンスが流れるんです(笑)。あとリモコン操作がスムーズなところも使いやすかったです。ヘッドフォンって装着している状態だと操作しづらい機種が多いんですけど、「HD610N」はすごく操作しやすかった。

──さらに「HD610N」には、Google アシスタント機能が搭載されています。Google アシスタントアプリと連携させることで、ハンズフリーでさまざまな操作ができるんです。

その機能はまだ使ったことがないんですが、どういうときに使うのがオススメなんでしょうか? 僕、SiriのようなAIアシスタントにあまりなじみがなくて……。

──例えば手がふさがっているときに、聴きたい曲を再生することができたり。あとは電話、メール、スケジュールの確認もできます。

そうなんですか! 洗い物をしてるときとかに、声で操作できるのは便利ですね。調べ物をしたいときにもよさそう。この機能はいろんな使い道がありそうなので、早く使いこなせるように試してみます。

寝ちゃいそうな着け心地

──ヘッドフォンは装着感も重要だと思いますが、「HD610N」は人間工学に基づいた快適な装着感にこだわっています。人それぞれの頭や耳の周辺に合わせて最適な位置で身に着けることができるジョイントになっているうえに、イヤパッドには低反発ウレタンフォームが採用されているそうです。

小野賢章

着け心地、すごくいいんですよ。企業努力が詰まっているんですね。ヘッドフォンって長時間着けていると耳が痛くなるという印象があったんですけど、これは痛くならなかった。ずっと着けていられそうなくらい。飛行機とかで着けていたら、心地よくて寝ちゃいそうですね。あとヘッドフォンって、冬にいいと思います。耳が温かい(笑)。

──デザインに関してはいかがでしょう?

黒でシンプルなデザインで、素敵だと思います。私服が黒系が多いので、合わせやすかったです。昔はヒョウ柄のヘッドフォンとか、ダンサーさんが着けていそうなめちゃめちゃ派手なヘッドフォンを買ったこともあるんですけど、大人になるにつれてシンプルな色やデザインが好みになってきて。なので、このヘッドフォンは今の僕のモードにぴったりですね。

小野賢章

──「HD610N」で聴いてみてほしい、ご自身の曲はありますか?

「FIVE STAR」(2018年6月発売の5thシングル表題曲。SPYAIRのMOMIKEN(B)とUZ(G, Programming)が提供した)とかかな。あと「Night Drivin'」(2016年3月発売のミニアルバム「COLORS」収録曲)もいいかも。いろいろな音が入っているので、それぞれの音がクリアに聴こえて楽しいと思います。

──ちなみに小野さんは普段、どんなアーティストの曲を聴かれるんですか?

小野賢章

Official髭男dismさんですかね。僕はハッピーになれるような曲が好きで、髭男の曲にはそういう曲が多いので。季節で例えると春のような……“温かくなってきてウキウキ”みたいなイメージの曲が好みなんです。あと最近注目しているのは、藤井風さんというシンガーソングライター。まだ22歳なんですって。梅原裕一郎くんに「賢章さん、このアーティストいいですよ。今後ブレイクすると思います」と教えてもらったんです。梅原くんに「どうやって知ったの?」と聞いたら、梅原くんも知り合いの人にオススメされたそうで。まだオリジナル曲は数曲しか世に出ていないみたいなんですが、YouTubeでカバー曲がたくさん公開されているんです。

──先日も音楽ナタリーで、髭男についてブレイク前からお好きだと話されていましたね(参照:【私と音楽】 小野賢章が語るOfficial髭男dism|うれしい反面さみしい、主張したい「Pretender」以前の魅力)。

藤井さんに関しても、またさみしくなっちゃう気がします(笑)。音楽性が素敵だから、絶対ブレイクすると思う。オリジナル曲の「何なんw」をこのヘッドフォンで聴いたのですが、かなりいい感じでした。岡山弁の印象的な歌詞もクリアに聴こえるし、ミドルな声質もよりカッコよく聴こえましたね。