Technicsの移動式試聴ルーム・Technics Sound Trailerが、5月12日と13日に福岡・海の中道海浜公園 野外劇場で開催された野外イベント「CIRCLE '18」に登場した。
Technics Sound Trailerはアナログレコードやハイレゾ音源、CDなどを極上の音響で体験してもらうべく、全国各地を旅しているトレーラールーム。「CIRCLE」会場のステージ真裏に停められたこのトレーラーには、出演者の多くも足を止めていた。
今回、音楽ナタリーは「CIRCLE」に出演したCHAIにTechnics Sound Trailerを体験してもらう企画を提案。ライブを終えてこのトレーラーを初めて訪れた彼女たちに、今年2月にリリースしたアナログ盤「PINK」をTechnicsのダイレクトドライブターンテーブルSL-1200GRで試聴してもらった。
取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / moco.(kilioffice)
Technics Sound Trailer(テクニクスサウンドトレーラー)
パナソニックがTechnicsブランドの移動式試聴室として開発したトレーラー。音の躍動感、歌い手の息遣い、楽器から放たれる音色、指揮者が動き出す前の緊張感など、Technicsだからこそ表現できる音楽の世界をリスナーに体験してもらうべく作られた。トレーラーではTechnicsの主要ラインナップすべてが試聴でき、試聴音源もハイレゾ音源からCD、レコードまで幅広く取りそろえている。
SL-1200GR
アナログレコード再生の楽しみを音楽ファンに届けることをコンセプトにした、Technicsのダイレクトドライブターンテーブルシステム。世界中のユーザーに愛用されたSL-1200シリーズの新たなスタンダードモデルで、SL-1200Gのよさを継承しつつ、新たに開発された専用のコアレスダイレクトドライブモータを搭載している。
イヤフォンの世界ってきっと小さい世界なんだな
──Technics Sound Trailerでのレコード試聴体験、いかがでしたか?
マナ(Vo, Key) クリアだね。
ユウキ(B, Cho) レコーディングスタジオみたい。
マナ 確かに! 音録り終わって「さあ聴きましょう」って感じだったね。
カナ(Vo, G) うんうんうん。
ユウキ エンジニアさんが見えたね(笑)。
ユナ(Dr, Cho) 私は、「イヤフォンで聴く音楽の世界ってきっと小さい世界なんだな」って思った。こうやって体で聴くっていう体験をすると、アーティストの曲への思いがいつもよりもっと汲み取れるなって。
ユウキ あと、レコードってもっと古い音が出るのかなと思ってたけど、現代的! 大きい音だともっとノイズが乗るのかなっていう印象だったんだけど。
カナ そう、“レコードっぽい音”がしなかったよね。
──トレーラーの見た目についてはいかがですか?
CHAI めちゃくちゃかわいい!
マナ おしゃれ。
ユウキ スタイリッシュ!
カナ カフェみたい。
ユナ 落ち着くねえ。
マナ なんか、代官山にありそう!
カナ ねえ、すごいわかる!
Technicsスタッフ 実は、ここに来る前、3月後半には代官山に置いていました(笑)。
CHAI わあー!
マナ やっぱりね!(笑) だってすごくオシャンな感じするもん。
Technicsスタッフ このあとは伊勢に行くんですよ。
ユナ 三重ですか? ホントに全国回ってるんだ。すごいねえ。
ユウキ なかなかこういう音響設備を体感できる場所ってなくて、壁を感じちゃうところはあると思う。だから移動式でこのトレーラーがいろんなところに行くのは素敵!
みんなが夢見る憧れの生活
──皆さん、普段音楽をアナログレコードで聴く機会はありますか?
マナ 家にプレーヤーはあるんだけど、なかなか聴かないかもね。最近はスマートフォンでいろいろ楽しめるから、私たちスマホで聴いちゃうんだよね。Spotifyとか、YouTubeとか便利すぎて。
ユナ Bluetoothのスピーカーも、すごくいい音のあるもんね。快適に聴ける。
マナ でもやっぱりこういう設備で聴くと「アナログいいな」って思う。憧れがすごいあるね。
カナ 大きい家に住んだらこういうの欲しいね。
──レコードに最初に触れたのって、いつ頃のことですか?
マナ すごい最近! 本当に最近。
ユウキ アナログプレーヤーが家になかったから。
ユナ うちもそう。
──初めてアナログ盤を触って音を聴いたときの感覚っていかがでしたか?
マナ 私は全然イメージと違ったなあ。レコードってもっと古いものだと思ってたから、音もノイジーなのかなって。だからキレイな音が出るなんて思ってなかった。
ユナ 蓄音機のイメージだよね。
マナ そうそうそう! ディズニーの初期の映画みたいな。あのイメージが強いから、あの音がするんだと思ってた。だから、ルイ・アームストロングの曲がすごい似合うなと思ってた。
ユナ わかる! でも実際は最新の音がしたね。
──レコードで音楽を聴くことの楽しさは発見できましたか?
ユウキ こんなセットが家にあったらさあ……大人じゃない? 大人の楽しみ!
カナ 大人だねえ。
マナ 余裕があるよね。
ユナ ロッキングチェアに座ってワイン飲みながら聴くんだよ。
カナ すごいわかる!
マナ みんなが夢見る憧れの生活の中にあると思う。
ユウキ いつか叶えたい夢になった! 聴いてる自分、「いいな」って思えちゃうよね。
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レコードは、なんだか大事にしたい
- CHAI「わがまマニア」
- 2018年5月9日発売 / OTEMOYAN record
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[CD]
1728円 / CHAI-006
- 収録曲
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- We Are Musician
- アイム・ミー
- フューチャー
- FAT-MOTTO
- Center of the FACE !