本気で解散ですよ!
──10代の大半を共にした3人ですが、EMIさんはYUZUさんの家に居候してたんでしたっけ?
YUZU そうです。うちにEMIちゃんが5年間いました(笑)。
EMI 中1で福岡から上京してきて、中2から高3までYUZUちゃん家に居候させてもらってました。
YUZU この5年は家族よりも長い時間、同じ時間をこのメンバーで過ごしてると思います。でも友達という感じではなくて。
EMI 家族に近い感じですかね? 会わない日がないみたいな。平日でもレッスンがあったし。
BUCHO コロナ禍の前までは毎週、毎日のように会ってましたからね。
──でも解散したら、そんな日々もなくなるわけですね。
YUZU 不思議な感じですよね、本当に。ラストライブの日程が決まってからは終わりが来ることの実感が少しずつ沸いてきました。最後のライブは6月20日、Zepp Haneda(TOKYO)で、私たちにとって最後のチャレンジになります。
──過去に「ラストライブw」があったように、今回の解散ライブ自体を信じてない人、信じたくない人がいると思うんです。
YUZU いるかもしれない(笑)。
BUCHO どうだろうな(笑)。
EMI いるね。エゴサしてたら「嘘かな?」って書いてた人いたもん(笑)。
──今こうしてインタビューしながらも、また騙されてるのかなと思っている節もあります。
YUZU ホントですか!?(笑)
──こんなにいいアルバムを作ったのになんで解散なのか、とは思います。
YUZU やっぱり、カッコよく終わりたいから。そうやって、みんなの脳裏に焼き付いたまま終わりたいです。
BUCHO おいしいうちに食べきりたい!って感じでね。今回は本気で解散ですよ! ここは大きく書いてください!(笑)
──では改めて、どんな気持ちで解散ライブを迎えたいですか?
EMI 8年間歌ってきた曲も、解散ライブの日を最後に歌わなくなって、踊らなくなりますよね。だから最後は悔いのないように、自分が一番に楽しむっていう気持ちでライブをしたいです。
KARIN 「ありがとう」って気持ちをファンの方にライブで届けたいです。
YUZU 私はDESURABBITSのライブが一番好きなんですよ。もしかしたら誰か泣いちゃうかもしれないけど、最後は笑って最高に楽しい時間にして、「DESURABBITS以上に楽しいライブはないぞ!」ってみんなに思わせちゃうようなライブをやりたいですね。
──DESURABBITSを終えたあとのことは考えてるんですか?
YUZU 本当になんも考えてなくてどうしようって感じですね(笑)。大学3年生になるので就活するのかな。でも一般企業は向いてないとも思っていて。6月終わってからじゃないと答えは出ないと思うので、今考えるのはやめました(笑)。
EMI 何か歌に関わることがしたいっていうのはあるんですけど、どういう形でやっていくかは決まってないです。何かご縁があればやりたいなって思うんですけど、という感じで私も特に決まってないです。辞めたあとはとりあえずニートですね。受けたいオーディションとかあったら自分から受けたいなって思ってます。
──DESURABBITSにいる間はオーディションを受けたことはないですよね?
EMI ないです。でも、前に受けようと思ったことはあります(笑)。
YUZU よくEMIから聞いてましたから。「見てー! このオーディションも条件合わなくて受けらんないよ!」って(笑)。
EMI なんでもそのとき思ったことを言っちゃうからね(笑)。解散後、みんなが何かを始めたときには観に行きたいし、自分がやるときも呼びたいです。
──KARINさんはどうですか?
KARIN かりこはなんもないです。
EMI 基本的に誰も何も決まってないよね。
YUZU なんで解散するんだろうって思われちゃうよね(笑)。
──それぞれの将来のために、みたいな話だったじゃないですか?
KARIN なんだろう。わかんない(笑)。なんもやりたいことないんだけど。ちょっと今、考えるのを休憩してます。
──最後の最後でふわっとし始めた(笑)。
BUCHO 強いて言うならDESURABBITSに本気だからこそほかのことを考えられない時期なんですよ。
EMI あとのことは解散したあとに考えればいいやって。自分の一番好きなのがDESURABBITSということに変わりはないですし。その一番好きなことができる今の時間を楽しみたい気持ちが強くて、先のことについてはどうにかなるっしょって感じなんですね。
──ポップカルチャー好きで就活するならナタリー編集部もたまに募集をかけてますので。
YUZU 採用してくれるかな!?
BUCHO 中途採用はどうですかね?
一同 はははは(笑)。
──改めて、皆さんにとってDESURABBITSとは?
YUZU もう青春、人生、すべて!
KARIN うん。
EMI 自分の中心にあったDESURABBITSのおかげで成長して、大人になれたなって思います。
YUZU 3人でごはんに行ったときに話したんです。「解散はするけど、もし3人の誰かが結婚したら結婚式でDESURABBITSやろうね」って(笑)。EMIちゃんがそう言い出して、みんなで泣いてました(笑)。
EMI ノリで話してたのにふと出てきた言葉で泣いちゃいました。
BUCHO 結婚式でDJするよ!
一同 ははは(笑)。
──有終の美を飾る準備は整って、いよいよ解散の日まであとわずかですね。
BUCHO 誰にも真似ができない、DESURABBITSという素晴らしいプロジェクトを形として残すことができたことは自分にとって一生の誇りです。そしてその結果はこのメンバーでなければできなかったことです。最初から最後までオリジナルメンバーでこれだけの長い期間を駆け抜けてきたアイドルとしての自負もあります。
EMI 自分にない個性をそれぞれが持っていて、みんなで足して1になるみたいな感じだった。
YUZU しかも最近は足すじゃなくて掛けになってきてたし。
BUCHO カーッ! 言うね! うれしいよ。
EMI でも引くところは引けるしね。DESURABBITSの曲がすごく好きなので、これからもきっと聴いてると思います(笑)。
KARIN かりこも!
YUZU 私もだよ。音楽は解散しても残ります。これからもずっとデスラビのことを愛してもらいたいです。ラストライブで皆さんをお待ちしてます。
ライブ情報
- DESURABBITS 解散ライブ「LAST JUMP」
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- 2021年6月20日(日) 東京都 Zepp Haneda(TOKYO) OPEN 15:30 / START 16:30