──千葉・幕張イベントホールと兵庫・ワールド記念ホールで行われた「幕神アリーナツアー2017 電波良好Wi-Fi完備！」を振り返っての感想を聞かせてください。

1つの節目になるライブというか、でんぱ組.incの集大成を見せたいっていうのは思ってました。あとこの頃はホールツアーがメインで、あんまり大きい会場でライブをやってこなかったので、なんて言うんですかね、動員とか勢いとかが落ちてるなっていうのを感じてて、だからここでちゃんとすごいものを見せなきゃっていう気持ちがずっとありました。トロッコに乗ってるときのメドレーとか覚えるのが大変でしたけど。でも「ああ、これ何年ぶりに歌ってるんだろ」みたいな曲がたくさんあって、昔のことを思い出したりもしましたね。

──でんぱ組.incにとって2度目の日本武道館公演となった「幕神アリーナツアー2017 in 日本武道館 ～またまたここから夢がはじまるよっ！～」はいかがでしたか？

武道館はひたすら今の気持ちを届けるイメージだったので、セトリもベストアルバムとか関係なく、でんぱ組.incらしい曲を詰め込もうって思ってました。「W.W.D」も「W.W.D II」もやったし「WWDBEST」もあるから、でんぱ組.incの全部の歴史が入ってるわけで、やっぱりいろいろ考えましたね。あと普段のワンマンライブはアンコール含めたら23曲とかやってるんですけど、武道館は実は16曲しかやってないのでたぶん短く感じたと思うんです。それでも満足してもらえるようにがんばろうってメンバーみんなで話してました。1回目の武道館をやっと超えられたなって、ぼくは思ってます。

──今回のツアーを通して印象に残っていることは？

1回目の武道館まではちゃんとしたストーリーがあったし、自分たちも必死だったけど、武道館を終えたあと「じゃあ次はどこに向かえばいいのか」っていうのはけっこう難しい課題だったと思っていて。今はツアーも本数たくさん回るし、1つのライブを大切にしようっていう気持ちを持ち続けることは、やっぱり公演数が多いツアーでは難しくなってると思うんです。ファンの人にしてもいつでも観られるってなるとやっぱりレア感は薄れるし、自分たちも1つのライブに対する執着はどうしても薄くなってしまう。そうなるのはある程度仕方のないことで、だからやっぱりライブをやりすぎてたのかなってぼくは思うんです。でも今回のツアーは「これを最後にしばらくライブをお休みする」って決まってたこともあって、すごくでんぱ組.incらしいライブができたなって感じました。

──日本武道館公演では、メンバーが1人ずつファンにメッセージを伝えるコーナーもありました。もがさんは「これからもでんぱ組.incを続けていきたい」と言っていましたね。

そうですね。今でんぱ組.incはライブをお休みしてますけど、ぼく、武道館のライブが終わったときにすぐ「またライブがしたい」って思ったんですよね。今も自分の携帯見ててライブ写真とか出てくると「ああ、ライブやりたい」ってすっごい思うし、フェスとかでもお客さんたくさんいるのを見るとすごくうれしいし。だからでんぱ組.incでライブやりたいって改めて今すごく思ってます。