小芝居やりたい！

──ライブの内容はこれから詰めていくところかと思いますが、今回はナタリーの主催ですし僕らとしては何をやってもらっても構わないので、皆さんから何かリクエストがあればこの機会に。えびちゅうとNegiccoとのツーマン「エビネギ」シリーズは数曲おきに交代したり、かなり自由な構成ですよね（参照：仲良くなれました！エビ中ちゃんとNegicco姉さん、新春ライブで意気投合）。

真山　ステージにこたつを置いて、ライブをやってないほうは座ってミカンを食べたり。

藤咲　えー！ いいなあ。

高咲　交互に曲を歌うのは私たちもやりたいです。スピーディな展開で面白くなりそう。

──それぞれにやってほしい曲などあればぜひリクエストしていただきたいし、なんならこの曲を奪いたい！というのがあれば。

鹿目　私はやりたい曲がいっぱいあるので……。

藤咲　前にえびちゅうさんの舞台を観させてもらったんですよ。池袋で。

星名　あー、シアターシュリンプ（参照：えびちゅう「シアターシュリンプ」8年ぶり公演が映像作品化）。

藤咲　そうそうそう。あれがむちゃくちゃ面白くて。私も占い師役がやりたい（笑）。

──星名さんの「新小岩の母」ですね（笑）。

藤咲　コントがやりたいです。舞台の経験はないけど、我らも小芝居はやるから。

鹿目　小芝居（でんぱ組.inc）と大芝居（私立恵比寿中学）みたいな（笑）。

星名　私たち、結成してすぐの頃から小芝居をやっていて。理事長と呼ばれる事務所の偉い人が全部脚本を書いて……えっ、また小芝居やりたい！

藤咲　ライブを放棄して小芝居やりたい（笑）。

真山　いろいろやってたよね。握手会の剥がしの小芝居とか。

高咲　えっ、私たち曲の振りに剥がしがありますよ。「バリ3共和国」に。

藤咲　他校のライバル設定でやれそう。

鹿目　私たち（真山を指して）は短歌をやろう（笑）。

真山　MCの代わりに短歌を挟んで。

交換留学ユニット

風見　グループ全員でのコラボはよくあると思うんですけど、私はメンバー何人かずつでユニットみたいなことがやりたいです。

鹿目　あー、めっちゃいい！

藤咲　交換留学。

真山　それぞれメンバー加入が時期ごとにあるから、期別でユニットを組んだり。逆にしてもいいよね。こっちの若い子たちと向こうの姉さんたちの組み合わせとか。

──初期組がフレッシュな曲をやって、若手組が歴史あるエモい曲を歌うとか。

星名　うんうん。ファンの人はそういうの望んでそうね。

鹿目　確かに。ベテランこそ「売れたいエモーション！」を歌ってほしい。

真山　みりんちゃんの「売れエモ」は確かに聴きたい。あと、でんぱさんはやっぱり電波ソングの印象が強いから、あえて私たちの曲の中でも超ストレートな、「星の数え方」みたいなバラードを歌ってほしい。3声でハモる曲なんですけど……。

藤咲　ヒィッ！

真山　あまり観られなさそうだからこそ観てみたい。

藤咲　全部相沢梨紗のソロパートになるかもしれません（笑）。

みんなでやりたい「でんでんぱっしょん」

藤咲　私たちの曲をえびちゅうさんが歌うとしたら、どの曲がいいんだろうなあ。

星名　……（小声で）早口の曲だけは、ちょっと。

高咲　「商売繁盛！元祖電波屋！」とか。

藤咲　「子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡」がいいんじゃない？

星名　このツーマンなら絶対コラボするだろうなと思って、なるべく早口じゃない曲を選ばないといけないなって。

真山　できればね。うちは滑舌が本当に成長しないグループなんですよ。

鹿目　えびちゅうさんが歌ったらよさそうだなと思うのが「接吻～らぶらぶちゅ～」って曲で。えびちゅうさんらしさも残しつつ、でんぱっぽさも楽しめるかなと思います。

高咲　「らぶちゅ、らぶちゅ」（投げキッスをしながら）ってやる曲なんですけど。それを「えびちゅ、えびちゅ」にしてもらって。

風見　おおー。

藤咲　「あしこな」とか歌ってほしい。「あした地球がこなごなになっても」。

えびちゅう　あー！

藤咲　すごくいいバラードなので、えびちゅうさんの歌で聴きたい。

──ぺろりん先生が本家を前に「売れたいエモーション！」を歌えばベボガ！時代からの伏線が回収できますが、ほかに回収しておきたい曲はありますか？

鹿目　「仮契約のシンデレラ」はベボガ！全員でカバーしたことがあるんですよ。あの、ホントに何曲もあって……。

真山　さっき和香が言ったユニットの案でいうと、ぺろちゃん with えびちゅうもアリですよね？

──ついにえびちゅうになる、という。

真山　うちの衣装を着て。

藤咲　衣装交換は確かにいいなあ。

高咲　制服交換だ。

真山　やってほしい曲はなんだろうなあ。「でんでんぱっしょん」は絶対に聴きたいよね。

星名　「でんでんぱっしょん」、みんなでやりたい！

──リボンのスペア、10本くらいありますか？

藤咲　あるのかな？

星名　和香、できるよね？

風見　私、新体操やってたのでリボンできますよ。

藤咲　えっ、負けそう（笑）。あと私、やっさんとは「ギア-GEAR-」で同じドール役のダブルキャストだったから共演はできていないんですよ。だから今回、2人だけで何かできたら。

星名　小芝居のところに入れたらいいんじゃない？

藤咲　確かに！

真山　小芝居やる前提なんだ（笑）。

最後にしっかりハイタッチ

──楽曲以外の部分でもいろいろと遊びどころはありますよね。遊べば遊ぶほどお客さんは楽しいでしょうし。

星名　変なことをしても許してくれるファンがいる、というのも似てるかもしれない。温かいですよね。アイドル同士のツーマンだと、ファン同士でも「敵だ！」「戦ってやる！」みたいな雰囲気になることもあるけど、この2組ならファンも仲よくなりそうだし、このカオス感も受け入れてもらえそう。

──今日出たアイデアからどのくらい実現するかわかりませんが、でんぱ組.incは2025年1月にエンディングを迎えることが決定していますし、2組での共演はこれが最後になるかと思うので、悔いなくやれるよう極力詰め込んでおきたいですね。

真山　……わー、急に寂しくなってきちゃった。

藤咲　エンディングまでの間で、アイドルさんとのツーマンはたぶんこれが最後になると思うんですよ。

真山　間に合ってよかったー。

藤咲　同じ平成から令和を生き抜いてきたアイドルとして、最後にしっかりハイタッチをして終わるようなライブにしたいと思っています。でんぱ組.incは“概念”になって、それぞれ別の道に行くから、ライバル校と「またな！」ってハイタッチして帰りたい。

星名　でんぱ組.incとえびちゅうは、交わるようでなかなか交わらなかった世界線で。不思議な感じもするし、もったいなかったなって思うんですよ。お互いの歩んできた道のりに対して、メンバーだけじゃなくファンの方々も理解が深いグループだと思う。だからこそ、エンディングを迎える前の思い出に私たちが入れることがすごくうれしいです。何をやっても大丈夫な空間だと思うので、気取らず飾らず、思い切り素のえびちゅうで遊べたらいいなと思います。

真山　そうだね。前回のツーマンは言っても「私たちのイベントに出てもらう」という形だったから、どうしても「がんばらなきゃ」「お互いの楽曲をぶつかり合わせなきゃ」みたいな気持ちがあって。今回は手を取り合えるようなライブにできたらと思います。でんぱさんはエンディングを迎えるけど、えびちゅうはもうちょっとふんばるぞ、という思いもね。ちゃんとバトンを受け取れるようなライブができたら。

藤咲　うんうん。