DearDream|サイコーを超えた大舞台へ!

「アニサマ」は僕らの中での革命が起きた

──それこそ先日は「Animelo Summer Live 2018 "OK!"」という大きなステージに立たれて、約3万人のお客さんの前でパフォーマンスをされましたが、当日はTwitterのトレンドにも「DearDream」が入るぐらい、観客の皆さん1人ひとりの心に残るステージを作られたと思います。

「Animelo Summer Live 2018 "OK!"」DearDreamのステージの様子。 「Animelo Summer Live 2018 "OK!"」DearDreamのステージの様子。 「Animelo Summer Live 2018 "OK!"」DearDreamのステージの様子。

溝口 「アニサマ」は僕らの中での革命みたいなものだったよね?

太田 確かに。

溝口 以前、「ANIMAX MUSIX」という大きなイベントに出させていただいたときは、自分たちの中で初めてと言っても過言じゃないくらい、「悔しい」「もっとできた」という気持ちが強く芽生えたステージだったんです。それが横浜アリーナというすごく大きな会場での経験で、今回「アニサマ」ではさいたまスーパーアリーナというさらに大きな規模の会場に立たせていただくことになって。当日は僕たちが思っていた以上の声援もいただけて、自分たちもその思いに乗っかって最高を超えたパフォーマンスができたことで、以前感じた悔しい思いを払拭できたのかなと思って、ステージからはけた瞬間に感動して涙が出そうになりました。

太田将熙

太田 Twitterを見ていたら「DearDreamってこんなに歌えるし踊れるんだ。すごい好きになった」って感想をツイートしてくださる男性の方もいて。それって、琢矢も言ってたけど僕らの中で革命なんですよ。もともと歌もダンスもほぼ未経験な5人が集まって活動してきて、あの日のステージには歌やダンスがもっと上手なアーティストさんもいた中で、「あいつらやるじゃん」って少しでも気に留めてもらえたっていうのは、スキルアップできたということだし、まさしく成長の証なんだろうなって。当初からグループとしてのレベルを上げたいとみんなで言っていたので、それが少しは叶ったのかなと感じて、僕も涙が出そうになりました。

溝口 今思うと、「ANIMAX MUSIX」のときに圧倒的に足りなかったのは、ひと言で言ってしまえば「自信」かなって思うんです。

富田 めっちゃ緊張してたもんね。

溝口 そう。やっぱり緊張して体が固まると、何もできなくなるんだというのを思い知った場所でした。お客さんもすごく温かかったですし、スタッフの皆さんも緊張をほぐそうとしてくださっていたんですが、それでも自分たちは思うようにパフォーマンスができなくて。そこからワンマンライブやツアーなどいろいろ経験していく中で、自分自身としても、メンバー同士としても頼もしさを感じるようになっていったので、堂々と「アニサマ」のステージに立てたのかなと思いますね。

正木郁は怖い!?

──DearDreamを結成してから5人でいる時間も増えたと思いますが、お互いの印象で変化していった部分はありますか? 特に正木さんは「ドリフェス!」をきっかけに芸能界に入られて、皆さんと出会ったと思うのですが。

正木 そうですね。仕事に対してちゃんと言い合える関係だったというのは最初から変わらなかったので、悪い意味での変化はないです。いい意味で言うと、みんなのことをもっと知ることができたと思います。ライブのMC中とかこういう取材のとき、トミーがふざけたあと「あ、今ツッコミ待ちしてるな」みたいな瞬間もわかるようになりましたし(笑)。

富田 それ感じてるならちゃんと突っ込んでよ!(笑)

一同 (笑)。

正木郁

正木 出会った当初はそれこそ遠慮もありましたけど、早い段階からラフに話せるようになっていったと思います。

溝口 じゃあ誰が一番怖かった?

正木 怖かった!? いや、みんな怖くはなかったけど……(笑)。

富田 俺はお前が一番怖かったよ。

正木 おお……!?(笑)

富田 だって「お腹減ったことない」って言うわ、刺身は食えないわ。いっつもプリン食べてるし。「なんかもうよくわからない! 怖いこの人!」って(笑)。

正木 全部食べ物の話じゃないかよ!(笑) 怖いとかではないけど、唯一壮馬はなかなか敬語を崩してくれなかったんですよ。それ以外のみんなはすぐにラフな感じで話してくれたり、僕からもいってたりしたんですけど。

富田 あっ! そういえば将熙、オーディションのときに郁からなんて言われたんだっけ?

太田 ああ(笑)。オーディションを終えて、5人で初めて顔合わせしたときに、郁以外の3人とはこれまでにも仕事で一緒になることがあったんですけど、郁とはその日初めて会ったので、「太田将熙です」「正木郁です」ってお互いに自己紹介をしていて。「歳はいくつですか?」って聞かれたから「20歳です」って言ったら、「あ、僕の1つ上だ! じゃあ将熙って呼んでいい?」って言われたんですよ!(笑)

一同 あははは!(笑)

富田 普通、「じゃあ将熙くんって呼んでいい?」だよね(笑)。

太田 だから俺も「えっ? も、もちろん! 全然いいよ!」って(笑)。すごいラフな人だなと思ったし、「こいつマジすげえな!」って思った。

石原 それは怖いね(笑)。

溝口 そっか、僕らのほうが郁を怖いって思ってた(笑)。

石原 だから俺もたぶんラフにしゃべれなかったんだよ。

正木 しゃべってよ(笑)。

富田 壮馬はみんなのことをくん付けするのはなんの名残なの? しゃべるときは普通にタメ口じゃん。でも郁くん、琢矢くん、将熙くんって。

石原壮馬

石原 別にくん付けじゃなくてもいいんだけど、逆に今さらって感じかな。将熙くんとは劇団が一緒だし、トミーと琢矢くんとは舞台で共演したこともあったし。だから最初はみんなに対して敬語だったよね。でもトミーと琢矢くんと一緒に舞台をやったとき、トミーからは「いいよいいよ、敬語なんて!」って言われたからがんばってタメ口にしたんだけど、実は琢矢くんからは「敬語じゃなくてもいいよ」って1回も言われたことないのに、その流れで「じゃあついでにタメ口にしちゃお」みたいな感じで、しれっとタメ口にしてた(笑)。

溝口 そうだっけ?(笑) ごめん、じゃあ敬語使って。

石原 あ、わかりました。

──(笑)。

石原 わかった、じゃあこれからみんな呼び捨てにします。武道館に向けて。

溝口 そうだね、いいんじゃない?

富田 そしたらファンの人もわーってなるよ。

太田 俺はくん付けされるのうれしいけどね。あまり人の名前を呼ばないんですよ、彼。だから「将熙くん」って言われたときに「おっ、呼ばれた」ってうれしくなるんですよね。

石原 でも今呼び捨てにしようってなったから。今度から「太田」って呼ぶ。

太田 おい、そっちかい!(笑) 名前で呼べよ!

富田 いいリアクションだ。