ナタリー PowerPush - Dancing Dolls
大阪発女子高生5人組「LOVEマシーン」大胆サンプリング
歌詞の世界を理解するために「実際にやってみよう」
──そしてカップリング曲の「Sunshine」は「DD JUMP」とは真逆の、しっとりとしたタイプの曲です。
Misaki 「Sunshine」は私たちがストリートライブをしていた時代からずっと大切に歌ってきた曲の中の1つで、ずっと音源化を待ってくれていたファンの方も多くて。私たち自身も早く音源化したかった1曲なので、今回3rdシングルに入れられてめっちゃうれしいんです。
Mii メンバー全員すごく好きな曲だし、ライブでダンスの激しい曲が続く中に「Sunshine」を入れると、グッと引き締まるんですよ。
──歌詞はかなり大人っぽい雰囲気ですが。
Mii 実はこれを書いたのが2年ぐらい前で。
Misaki そうなんです。Honoなんて中2くらいだったし。
Mii 中2から高1までの女の子5人で考えた歌詞なんです。幼なじみの男の子に恋したはかない夏を描いた曲で、ほとんど妄想で書いてます(笑)。みんなで歌詞を書くときも歌詞の世界を理解するために「実際にやってみよう」と言って、男役と女役で演技してみたり。
Hono こういうとき、女の子はどう思うかとか(笑)。
Mii そうなったとき、実際に自分が感じた気持ちをなるべく素直に書いた歌詞なんです。で、作ってから2年後にCDリリースが決まったんですけど、あえて歌詞を変えずに当時自分たちが書いた言葉のまま発表することにしました。
──じゃあ2年前に書いたときと今現在で、歌詞で表現された気持ちは変わってない?
Mii 変わらないですね。
──僕はラップパートの歌詞がすごく気に入っていて。特に最後の1小節だけ関西弁が入ってて、聴いてるほうもドキッとしました。
Misaki うれしいね(笑)。ラップパートも2年前に自分たちで作詞したんですけど、この頃は韻を踏むことを勉強しながらやってたんで、今の自分からすると初々しいなって思います。最初はけっこう強がってるんですけど、最後には「うち、いつだって強ないねん」って弱いところを見せてしまっていて。この曲のテーマがギュッとまとめられたのが、このラップパートなんじゃないかなって気がします。
Hono なんかいいな、このラップパート。歌詞を改めて読んだけど。
Mii 文字にして見たらすごいね(笑)。
Hono なんか今、めっちゃグッてきてんけど。いいね!
「フレンズ」はとても20数年前の曲とは思えない
──それと今回のシングルではサンプリングを使った楽曲だけでなく、名曲のカバーソングも収録されています。レベッカの代表曲「フレンズ」を現代的サウンドでカバーしていますが、原曲は皆さんが生まれる10年以上も前のヒット曲ですが。
Mii ダンススクールに通ってたとき、発表会でこの曲が使われていたので、もともと知ってたんです。
Hono でも私たちからしたらちょっと大人っぽい歌詞で、これまでのダンドルの歌詞には入ってないような要素がたくさん詰まってるから歌っていて新鮮ですね。とても20数年前の曲とは思えないし。
Mii (2013年4月から6月にかけてTBS系で放送された)「放課後グルーヴ」っていうテレビドラマの挿入歌にしていただいて(Dancing Dollsの「フレンズ」は最終話にオンエア)。ドラマの制作の方から「ぜひダンドルに『フレンズ』をカバーしてほしい」って声をかけていただいたのがきっかけなんですけど、すごく有名な曲なのは知ってたし、まさかカバーという形で携われるとは思ってなかったです。でもカバーするからにはただカバーするだけじゃなくて、ダンドルの色もちゃんと入れていかないといけないっていうことで。ちょっとエレクトロっぽいアレンジにしたり、2コーラス目の終わりにダンスタイムを入れたり、ダンドルらしさが加わってるのでぜひ目で耳で楽しんでほしい曲です。
──皆さんよりも上の、それこそお父さんお母さん世代には懐かしい1曲ですし、皆さんと同年代のリスナーには新鮮に聞こえるかもしれないし、幅広い層にアピールする曲になりそうですね。
Misaki そうですね。そうなるとうれしいです!
同世代の女の子にもカッコいいと思ってもらいたい
──じゃあ最後に1人ずつ、今年の夏の目標を聞かせてください。
Asuka この3rdシングルは「Sunshine」以外は、めっちゃ踊り狂う感じの曲なんですよ。だから今年の夏は踊り狂いたいです!
Misaki 私たち、2ndシングルから3rdシングルを出すまでの間、個々に歌やダンスの課題が見つかって壁にぶつかったりしてたんですね。それぞれいろんな課題を抱えて今回のレコーディングや振り入れに挑んだので、その思いをこの夏、皆さんにライブとかで伝えられるようにがんばって、もっともっと努力し続けていきたいと思います。
──なるほど。じゃあHonoさん。
Hono はい。私はまさに今、壁にぶつかってる真っ最中なんですけど、このシングルが発売された頃にはお客さんから「Hono、変わったね!」って言われるようになりたくて。よくイベントでほかのアイドルさんと競演すると、自分に足りないものがいっぱいあるなって感じるんです。「自分はあのグループのセンターの子みたいに輝いてるんかな?」って考えたり……もっと輝けるようになりたいです。それがこの夏の課題かな。この「DD JUMP」を通じて変わっていけたらいいなって思います!
──Miiさんお願いします。
Mii 個人的な話なんですけど……ダンドルにとってはもちろんですけど、この音楽業界に必要とされるような人間になりたいなと思っています。
──それでは最後にKyokaさん。
Kyoka 「DD JUMP」は夏休みに入った直後に発売されるんですけど、私たちと同年代の女の子もたぶん夏休みやからライブに遊びにきたりすることがあると思うんです。そういった同世代の女の子にも「ダンドルってカッコいいね!」と思ってもらえるよう、このシングルでがんばっていきたいと思います。
- ニューシングル「DD JUMP」 / 2013年7月24日発売 / Sony Music Records
- 初回限定盤 [CD+DVD] / 1500円 / SRCL-8312~3
- 通常盤 [CD] / 1200円 / SRCL-8314
CD収録曲
- DD JUMP
- Sunshine
- ONEWAY LOVE
- フレンズ
初回限定盤DVD収録内容
- DD JUMP -Music Video-
- DD ガールズトーク
Dancing Dolls(だんしんぐどーるず)
平均年齢17歳、大阪出身の幼なじみ同士で結成された本格派ダンス&ボーカルユニット。メンバーはHono(Vo, Dance)、Mii(Vo, Dance)、Misaki(Vo, Rap, Dance, Choreograph)、Asuka(Dance, Cho)、Kyoka(Dance, Cho)の5人。AsukaとKyokaは双子で、Asukaが姉。動画投稿サイトにアップした“踊ってみた”動画で注目を集め、地元・大阪城公園でストリートライブを定期的に行う。デビュー前に動画投稿サイトの総再生回数は1000万回を突破し、ネットを中心に話題となる。2012年9月にシングル「タッチ -A.S.A.P.- / 上海ダーリン」でメジャーデビュー。メンバー自身が考案する個性的な振り付けと、圧倒的なボーカル&パフォーマンスで観る者を圧倒し続けている。2013年7月に3rdシングル「DD JUMP」をリリース。