04.Flash Back
──この曲は大輝さんが作曲、大輝さんと想太さんで作詞をされています。
想太 ヒップホップの曲が欲しくて作り始めて、ホントは曲も2人で作る予定だったんです。だけど時間がそれほどなかったし、2人の意見を踏襲するより1人で作ってもらったほうが今回はいいかなと思って。それで彼に「お願いします」と任せたら、2日間くらいで作ってくれたんですよ。
大輝 この曲は作る時間が短かったんですよ。なのでガッと行きました(笑)。その2日間、韓国やUSのヒップホップをめっちゃ聴いて、韓国のアーティストの方がこういう曲を作るときは、どれくらいの文字数を詰め込んでるのか?とかいろいろと調べたうえで、そこにDa-iCEっぽさをどうやって入れるか、っていうことにチャレンジしたんです。難しかったですね! “ヒップホップヒップホップ”させたら僕らが歌う意味がなくなってしまいますし、でも歌モノ寄りにしすぎしちゃうと今度はヒップホップ感が消えてしまう。バランスがすごく難しかったです。ホントに!
──では、歌詞のテーマは?
想太 どこにいても何をしていても頭の中によぎる、フラッシュバックする男の存在と言うか。例えば「別れた彼女を後悔させてやるぜ」、みたいな、強めの気持ちを歌詞にしました。
大輝 いろんな意味が含まれていていろんなふうに受け取れるけど、ざっくり言うとそんな感じですね。
──そして、振り付けは……。
大輝 初めてお願いしたCHALIくんです。
颯 CHALIくんて、自転車から取ったCHALIって名前なんだって。
大輝 今まで僕らがやったことのないようなジャンルのヒップホップで、すごくカッコいいと思います。
想太 この曲のミュージックビデオが次のツアーへの序章という位置付けになるので、ツアーの演出家さんにMVのディレクションに入っていただいて制作することになったんですけど、CHALIくんはそのスタッフさんの推薦だったんです。「この人がカッコよくてパワフルな、ちょうどいい塩梅の振り付けをしてくれるんじゃないか」っていうことでね。
徹 また新しいエッセンスを与えてもらったと言うか、楽しくできました。この曲はMVもあるのでメンバー全員思い入れもすごくありますし、曲のカッコよさが振り付けともマッチしていますし、披露するのが今から楽しみです。
05.Live goes on
大輝 これは少し前に作った曲ですね。半年前くらいにスウェーデンに行ったときに、僕らの曲をよく作ってくださっているスウェーデンの作家さんと一緒に作らせてもらいました。最初、制作スタッフからは、「わかりやすく言うとCHEMISTRYさんみたいな曲が欲しい」と言われていて。なので、ちょっとファルセットが多めの歌い方になるようなメロディラインにしていきました。ハモりのラインもいつもだったら行かないようなところに行ってみたりとか、少しチャレンジングなことをしたんです。
──現地で作ったんですか?
大輝 そうなんです。海外の方とコライトするときは楽しいんですけど、いつもは日本に来ていただいて作るので、デモの1歩手前のスケッチがあらかたできている状態で、持ち込みの機材も少なめなんです。でもこの曲は逆パターンだったので、フル装備の機材を使った最強の状態で曲を作ることができて、環境がだいぶ違いました。あと音が全然違いましたね。それは作っているときに感じたんですけど。そういった面白い発見もありました。
──コーラスにもこだわりがあるというお話でしたが、ボーカルの2人が歌うにあたって意識したことはありますか?
雄大 AメロからBメロ、サビの流れがすごくキレイなので、変に感情を込めなくてもラインに乗っていればハマってくる感じ、というのはありました。
想太 あとこの曲は歌割りが変則的で。「いつもならここで自分に(パートが)切り替わるよな」っていうところで切り替わらず、雄大くんが歌い続けるみたいなことがあったりするので、流れがいいのかな?とも思った。例えば1番のAメロはずっと雄大くんが歌っているんですけど、普段だったら今の半分くらい、「駅を出たら」くらいで自分に切り替わってるよなって思う。
大輝 ね、そうだよね。
想太 そこを切り替えずにそのまま行っちゃうのが珍しいなと思って歌割りを見ていました。ほかにも、いつもだったらBメロを歌ったらもう1人がサビを歌うけど、この曲だとBメロを歌った僕がそのままサビを歌ってる、とか。そういう流れも特徴的なんですよ。
──では、歌詞についてはいかがですか?
想太 僕は「サヨナラあとの夜空 浮かんだ下弦の月」っていうフレーズがすごい好きです。歌詞も好きやし、歌い方もすごい好きやし。聴いてて気持ちいい。だからぜひ、みんなにもそこを50回くらい聴いてほしいです。
颯 あはははは!(笑)
雄大 「歌いたい」って言うのかと思った(笑)。
想太 違う違う。僕が歌ってもそんなによくないと思うんですよ。
雄大 そんなことないでしょ(笑)。
想太 ホントに、僕、めっちゃ聴いてますよ。
──この曲の歌詞は、ストレートに受け止めるとファンの方へ向けたメッセージのように感じるので、ファンの皆さんにはうれしい楽曲なんじゃないかなと思うのですが。
大輝 はい、まさに。この曲に関しては、まんまです! 裏のメッセージとかは何もない(笑)。「ライブの日に聴いてほしいな」と思って、キャッチーな歌詞にしました。でもね、それだけだと本当に普通になってしまうので。さっき想太が言ってくれた「下弦の月」のパートのような抽象的な表現でバランスを取った感じです。
──ライブのあとって余韻を引きずっているから、新たに曲を聴きたくなることってそんなにないと思うんですけど、この曲はライブのあとに聴きたくなる曲だなと思いました。
大輝 ありがとうございます。そういう曲になったらいいな、という思いで作らせていただいたんです。
想太 「喜怒哀楽 みんな連れ出してみせる」っていうところとか、「ふざけんな!」ってくらい素敵ですね。
大輝 口悪いわ(笑)。ありがたいけど。
颯 あとこの曲はもともとあったイントロが最終的に変わったんですけど、変わってすごくよくなったんですよ。大輝くんの携帯で聴かせてもらったとき「めちゃくちゃいいな!」って思ったもん。
大輝 そう。よりよくなったよね。やっぱイントロ大事だよ。
颯 歌詞に関しても、ライブでお客さんと過ごす時間がすごくイメージできるので。ステージでやるのが楽しみです。
06.君色
想太 もう去年の夏か。ツアー前にグアムにMV撮影に行ってね……。
──そのグアムでずっと土砂降りに見舞われていた、という話が思い出されます(参照:Da-iCE「君色」インタビュー)。
大輝 もうこの曲はそのイメージですよね(笑)。僕らも「君色」って言うと、毎回その話をしている気がする。「いやあ、グアムは大変だったね」って……。
雄大 グアム行きましたっけ。伊豆じゃなかった?(笑)
想太 結果的に伊豆でも撮れたっていうね、室内だから(笑)。(※グアムでは雨のため室内でダンスシーンを撮影した)
大輝 まあ、楽しい思い出としてプラスに捉えます(笑)。
──では、今夏楽しみにしていることはありますか?
想太 僕は大型バイクを手に入れたので、2駅くらい先までバイクで行くのが楽しみです。
──2駅先まででいいんですか?(笑)
想太 あんまり遠くに行くと焼けちゃうし、安全のことも考えて2駅くらいにしときます(笑)。
徹 僕は夏らしいことができたらなあと思います。花火とか観に行きたいですね。普段あまりできないんで。
──雄大さんはすでに夏を満喫されているような肌の焼け具合ですね。
大輝 昨日はまだ赤かったけど、落ち着いてきていよいよヤバい黒さだよね(笑)。
雄大 僕はですね、今年の夏はマグロを釣りたいです。
一同 あはははは!(笑)
雄大 夏になると30kg前後のマグロを狙えるんですよ。わりと浅いところまで来るので行きたいなあと。変わらずフグ釣りは続けますが、夏はマグロです。
大輝 まあ、「君色」は夏フェスでもやるタイプの曲でしょうし、今夏も皆さんの前で披露できるかなと思いますよ。
雄大 (アップチューンの)「パラダイブ」とはまた違った武器になる夏曲ですよね。
07.リグレット
想太 デモを聴いた時点ではすごくおしゃれな曲という印象で、こんなに感情的に歌う曲になるとは思っていなかったです。今のものより英語がたくさん入っていて、リズミカルに歌うものだと思い込んでいたんで。それをいい意味でぶっ壊して、Da-iCEのボーカルが得意な方向性に持って行きました。リズムでカッコよく歌える人はたくさんいるんですけど、そういった中に感情を入れながら情熱的に歌い上げることができるのは僕らの強みだと思うんです。その強みを生かすことができたかなと思います。
雄大 僕、このアルバムの中でもこの“ゴブレット”は特に好きですね。
想太 好きなんだったらタイトル間違えるな(笑)。
大輝 ハリー・ポッターじゃん(笑)。
雄大 今想太が話した通り感情がすごく必要なんですけど、その中に歩きながら口ずさむような軽い部分があったりもするし、後半の盛り上がりも面白くて。最後にハモるんですけど、この曲、ハモりが過去の曲の中で一番長い。「ここまで行くの?」って感じると思うんですけど、そこからさらに激しいパートもハモりで続いて行くので。聴いてくださる方はめちゃくちゃアガるんじゃないかなと思います。
──さわやかな曲だけど、最後の畳みかけ方、聴かせ方がすごいですよね。
想太 正直、めっちゃ練習してます!(笑)
雄大 シンガーの友達に完成した曲を聴いてもらったら、やっぱり最後のパートでめちゃくちゃテンション上がってて、うれしかったですね。
──お二人は歌っていてどうですか?
雄大 僕らもアガると思いますよ。
想太 間違えなければね(笑)。けっこう難しいんですよ。ハモのラインが変な動きしよるんです。
雄大 メロディとコーラスがずっと3度とか同じ動きで行けばスムーズなんですけど、(上下に)縫ったりする部分もある。
想太 ハモりなのに、ちょっとメイン感もあるんですよ。初めて歌ったとき、僕はすごくコーラスっぽく歌ったんですけど、スタッフさんに「もっと歌っぽく歌ってくれ」と言われて。そこからは前のめりに歌うようにしました。
雄大 ツアーの曲の中でも、すごく繊細な1曲になると思います。
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08. トニカクHEY ~ 12.いつか…
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- BET
- FAKESHOW
- It's not over
- Flash Back
- Live goes on
- 君色
- リグレット
- トニカクHEY
- Blackjack
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- TOKYO MERRY GO ROUND
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- ふざけちゃって五面なサイ ~もう一つのBETツアー~
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- a-i contact VOL.5 ~FiGHT BaCK~
- ライブ情報
Da-iCE 5th Anniversary Tour - BET - -
- 2018年9月24日(月・振休) 千葉県 幕張イベントホール
- 2018年9月25日(火) 千葉県 幕張イベントホール
- 2018年10月13日(土) 東京都 オリンパスホール八王子
- 2018年10月14日(日) 新潟県 新潟テルサ
- 2018年10月28日(日) 山口県 山口市民会館 大ホール
- 2018年10月30日(火) 福岡県 福岡サンパレス
- 2018年11月16日(金) 神奈川県 カルッツかわさき
- 2018年11月21日(水) 北海道 札幌市教育文化会館
- 2018年11月22日(木) 北海道 札幌市教育文化会館
- 2018年12月1日(土) 広島県 上野学園ホール
- 2018年12月2日(日) 香川県 サンポートホール高松 大ホール
- 2018年12月7日(金) 群馬県 ベイシア文化ホール 大ホール
- 2018年12月8日(土) 石川県 本多の森ホール
- 2018年12月16日(日) 宮城県 仙台サンプラザホール
- 2018年12月20日(木) 静岡県 静岡市民文化会館 大ホール
- 2018年12月22日(土) 愛知県 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
- 2019年1月13日(日) 大阪府 大阪城ホール
- 2019年1月14日(月・祝) 大阪府 大阪城ホール
- Da-iCE(ダイス)
- 2011年に結成された、ボーカリストの大野雄大、花村想太、パフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯の5人からなるダンス&ボーカルユニット。クラブやライブハウスを主な活動の場として年間100本を超えるライブを行い、2012年にはAAAのツアーのオープニングアクトに抜擢される。2014年1月にユニバーサルシグマからメジャー1stシングル「SHOUT IT OUT」をリリースした。2017年1月に初の日本武道館公演を実施し、武道館公演の1週間後に3rdアルバム「NEXT PHASE」を発表。同年にスタートした全国ツアー「Da-iCE LIVE TOUR 2017 -NEXT PHASE-」では、最終公演を千葉・幕張イベントホールで開催した。2018年にデビュー5年目に突入し、1月に5周年イヤーの第1弾シングルとして「TOKYO MERRY GO ROUND」を、5月に第2弾シングル「FAKESHOW」を発表。8月に4thアルバム「BET」をリリースした。9月からは全国ツアー「Da-iCE 5th Anniversary Tour - BET -」がスタート。2019年1月15日でデビュー満5周年を迎える。