音楽ナタリー PowerPush - Da-iCE
5人が描く夢の続き
「顔面偏差値」の真実
──そして昨年メジャーデビューを果たしました。デビューが決まったときのお気持ちって?
大野 「やっと」っていう言葉のニュアンスがしっくりくる感じでしたね。
花村 それまで階段を本当に1歩ずつ1歩ずつ上がっていくような感覚で歩んで来てたんで「次の段を上れば絶対デビューやな」っていう感じで、メジャーデビューはすぐそこに見えていたんですよ。だからこそ「ここでチャンス逃したらキツいやろうな」っていう感覚もすごくありましたね。もともとユニットを組んだ時点でみんなそんなに若い年齢じゃなかったので、マネージャーが「2年後にはメジャーデビューするぞ」って目標を立ててたんです。でもそうやってスタートしてからもう3年が経ってたんですよね。本当に「やっと」スタート地点に立てたって思いでしたね。
──メジャーデビューしてからは、ユニットのキャッチフレーズとして「顔面偏差値75」っていう言葉が打ち出されて、いろんな人がDa-iCEのことを知る取っ掛かりになったのかなって思うんですけど、このコピーって皆さんはどう思われてます?
工藤 はっきり言うと嫌ですよ(笑)。嫌ですけど、この言葉を知った人が僕らの動画をチェックしてくれたとしたら、たとえ「嘘つけ」っていう感想を持ったとしても、たくさんの人にDa-iCEを知ってほしい僕らにとってはありがたいアクションになるわけです。「顔面偏差値75の」っていう言葉の取っ掛かりがあることで、僕らを知らない人が「ああ、よくあるダンス&ボーカルグループか」と受け流すことも減るのかな、なんて考えるとすごく意味のあるものだと思います。
花村 最近Twitterとかで「顔面偏差値測定器」っていうのが流行ってるらしいですよ。自分の名前を入力して診断すると、自分の顔面の偏差値がわかるっていう(笑)。「顔面偏差値」っていうワードが流行りつつあるのかなって。
大野 それ、誰かが俺の名前でやってくれたんだけど、俺偏差値35だったって。
花村 ……まあ、僕らにとっては “炎上商法”ですね!(笑)
一同 あはははは(笑)。
「Da-iCEっぽい」はない
──工藤さんのお話にもありましたけど、今のメジャーシーンにはダンス&ボーカルグループに限らずたくさんのボーイズグループが活動していますよね。
工藤 そうですね。
──そんなメジャーシーンに、皆さんはどんなことを意識して臨みましたか?
工藤 メジャーデビューするときに意識していたのは、インディーズのときとスタイルを変えないこと。インディーズのときに出していたシングルやアルバム作品の延長にある世界観で、僕らのよさを打ち出して挑んでいくっていうことは意識していましたね。
──Da-iCEのよさってどういった部分でしょう?
花村 チーム全体の総合力ですね。個々が一生懸命にやってきた経験を集めたグループがDa-iCEなんです。1人ひとりの踊り方が違ったり、僕と雄大くんの声質や歌い方が違ったりと、個人個人の魅力が詰まってると思います。
大野 表現に関しては一貫したコンセプトがないのもいい意味での持ち味かな。振り幅を持たせていろんな曲にチャレンジしたいから曲選びも「Da-iCEっぽい曲」っていう基準は設けないようにしているし、Da-iCEはこういうキャラのグループだからこういうトークをしなきゃだめ、っていう決まりもなくて。その自由さがDa-iCEらしさにつながってるんじゃないかなって思います。
──グループの特徴をあえて作らず、その都度自由に楽曲を表現することが、イコールDa-iCEだと。
大野 パフォーマンスをしっかりやるっていうところだけは絶対崩さずにね。
サイコロの“もう1面”
──Da-iCEのパフォーマンスへのこだわりについて聞かせてください。
和田 振付師さんが作ってくださる世界観をいかに自分たちで表現するか、っていうところですね。
──そこも振付師さんの自由な想像力を大事にして。
花村 グループによっては振付師さんに「こういうイメージで振り付けてください」って指定をすることもあるみたいなんですけど、うちは「自由に付けてください!」っていうお願いの仕方なので、その人の世界観を表現するって感じです。
工藤 僕らのダンスはジャンル的にはヒップホップというよりもコレオグラフィーなので、みんながどれだけその振りの世界感を共有できるかが大事なんですよね。あと、曲が決まったときに「この曲をどんな振付師さんにお願いするか」っていうのは自分たちで考えてますね。「この曲だったらこの人に振り付けしてもらったらカッコよくなるよね」とか、そういうアイデアはメンバーそれぞれのこれまでのダンス経験値から導き出して、お願いして。
花村 もう、受けてくれる振付師さんが毎回素晴らしい方たちばかりなんです。そんな方たちが自由に表現してくれるからこそ、次にお願いした振付師さんが「えっこの人がこんなすごい振りを付けてるんやったら、俺はもっとすごい振りを付ける」って思ってくれるっていう相乗効果が生まれるみたいで。
大野 恐縮なことに、頼んだ振付師さんがみんなプレッシャーを感じるらしいです(笑)。
花村 Da-iCEの名前にはメンバー5人+ファンで“6面体のサイコロ”って意味があるんですけど、パフォーマンスに関しては振付師さん含めて“6面体”のDa-iCEだね。
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- ニューシングル「BILLION DREAMS」2015年4月15日発売 / UNIVERSAL SIGMA
- 初回限定盤 [CD+DVD] 1620円 / UMCK-9727
- 通常盤 [CD] 1080円 / UMCK-5566
- 配信版 / 700円
- 限定ソロジャケット盤 [CD] 1080円
- 岩岡徹ver. / UMCK-9728
- 工藤大輝ver. / UMCK-9729
- 大野雄大ver. / UMCK-9730
- 花村想太ver. / UMCK-9731
- 和田颯ver. / UMCK-9732
初回限定盤CD収録曲
- BILLION DREAMS
- Fashionable
限定ソロジャケット盤、通常盤CD収録曲
- BILLION DREAMS
- Fashionable
- BILLION DREAMS -English ver.-
配信版収録曲
- BILLION DREAMS
- Fashionable
- ナミダの容量 / 工藤大輝
- Eternally / 岩岡徹、和田颯
- BILLION DREAMS -English ver.-
初回限定盤DVD収録内容
- BILLION DREAMS Music Video
- The Making of BILLION DREAMS
Da-iCE(ダイス)
2011年に結成された、ボーカリストの大野雄大、花村想太、パフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯の5人からなるダンス&ボーカルユニット。クラブやライブハウスを主な活動の場として年間100本を超えるライブを行い、2012年にはAAAのツアーのオープニングアクトに抜擢された。同年12月にミニアルバム「Da-iCE」でインディーズデビューする。2013年にメジャーデビューが発表され、2014年1月にユニバーサルシグマからメジャー1stシングル「SHOUT IT OUT」をリリース。同年4月に2ndシングル「TOKI」、8月に「ハッシュ ハッシュ」と短いスパンで作品を発表する。10月には1stアルバム「FIGHT BACK」をリリースした。2015年1月に4thシングル「もう一度だけ」を、4月に5thシングル「BILLION DREAMS」を発表。