必ず通過しなくちゃいけない場所
──5月1日に開催される東京・Zepp DiverCity(TOKYO)での「CYNHN ONE MAN LIVE『Blue Cresc. -ν-』」は、CYNHNにとって過去最大規模の単独公演となりますね。
青柳 最初に聞いたのは去年の12月だっけ? 「うおーっ、(会場が)デカい!」って思った記憶がある(笑)。
月雲 なんだか夢の話みたいな。
綾瀬 「本当のことなの?」みたいな感覚は今もありますね。
──Zepp DiverCityは皆さんにとって、どういう会場ですか?
綾瀬 私的には「ここを乗り越えてこそ先がある、必ず通過しなくちゃいけない場所」かな。
青柳 上り調子の人がそこを通るみたいな会場?
綾瀬 そう、ここを越えられないと通行止めみたいな。
月雲 私も一緒で、アイドルやアーティストにとっての通過点というか、1つの目標、登竜門みたいな場所かな。「私たちもようやくここに到着できたんだ」という思いと、ファンの方たちも「CYNHNもようやくZeppかあ」という感想があると思うので、みんながうれしいなら私もうれしいです(笑)。
青柳 あと、個人的には同じ事務所の先輩だった妄想キャリブレーションさんがラストライブをされた場所で、自分たちの1stワンマン前日に見学させていただいたところなので、「今度は私たちがあそこに立つんだ」とちょっと感慨深かったりもします。
百瀬 私は「ライブを観に行く場所」という感覚かな。もちろん演者として立つ側にもなりたいし、絶対にそうなると思っているんだけど、特別な場所なのでうれしい反面プレッシャーもあります。
──確かに、アーティストにとってZeppクラスの会場は、最初の大きな関所みたいな印象がありますものね。ここを成功させて、どんどん大きな会場へ向かっていく、最初の難関という。そんなZepp公演へ向かう今のCYNHNにとって、ライブの強みや武器はどういったものでしょう?
青柳 ビジュアルが青で統一されていてクールな印象だと言っていただくことが多いんですが、しゃべると意外とクールじゃなくなるから(笑)、そこのギャップも武器かな。
綾瀬 曲の世界観に則ったステージングも私たちの強みでもあって。セットリストも私たちが中心になって組むことが多いんですが、自分たちのことをよくわかっているからこそ、セトリを通じて1つの物語を考えたりできると思うんです。
百瀬 私たち自身で「こうしたい、こうありたい」みたいなこだわりがすごく強いんです。
──衣装や振り付けを皆さんが考案するのも、そういったこだわりの強さあってこそですものね。CYNHNのみならず、特に2020年から2021年はコロナの影響で有観客でのライブ活動がままならなかったと思います。そういう2年間を経て、何か得られたものはありましたか?
青柳 ライブの映像を撮られることがあまりなかったけど、コロナ禍で配信ライブが増えたことで、「ライブをどう見せるか」を学べたのは結果的によかったなと思います。例えば、ある公演では全編映像演出を使ったライブをすることができて、そういう見せ方も自分たちに合っていたし、それもコロナ禍を経験しなかったら得られなかったものだと思うんです。あと、歌をがんばること、歌に力を入れることにこだわれたのも、この期間ならではでした。
綾瀬 生でライブを観るのと映像で観るのとでは、ちょっと違うしね。
──ライブ会場だと熱や勢いでごまかせてしまうこともあるけど、映像や配信だと冷静に観ることが多い分、伝わり方も変わりますし。
青柳 そうなんです。だから、時代に合うことを模索した結果、CYNHNの方向性と合致したんじゃないかなと思いました。
月雲 それに、オンラインライブでよく見せるには、そもそものライブのクオリティが高くないといけないですし、そのベースの部分を成長させる期間でもあったのかなと思っていて。今は徐々にオフラインのライブが増えてきたから、その経験や成長を見せられる絶好の機会なのかなと思っています。
CYNHNらしいライブにしたい
──この取材時点ではまだ準備段階かと思いますが、5月1日はこんなCYNHNを見せたい、こんなライブをしたいなど今考えていることを聞かせてください。
綾瀬 とにかく、誰がどう見てもCYNHNらしいライブにしたいですし、それを皆さんにお見せしたいです。そして、この先の未来がより楽しみになるような、そんな気持ちを持って帰ってもらえるようなライブにしたいです。
月雲 CYNHNのことを今まで観てくれていた人も最近知った人も、全員来てほしい。CYNHNのことをまったく知らない人でも、観に来たら絶対に楽しめるライブにしたいです。
百瀬 このライブは1回きりしかないんです。初めてのZepp DiverCityだし、仮に同じ場所で同じセットリストでもう一度やったとしても、次は絶対に同じにはならない。この「たった1日、たった1回しかない」というのが大きくて。時間って尊いじゃないですか。もう二度と見られない景色があると思うから、ぜひ観に来てほしいですね。
青柳 この5年間の経験を全部出せる最高のライブにしたいなと思っているので、今このインタビューを読んで初めてCYNHNのことを知った人も、これまでずっと応援してくれている人も、CYNHNという名前を耳にしたことがあったけどちゃんと聴いてこなかった人も、昔応援していた人も、全員観に来てほしいと思います。最高のライブをお見せします!
──このライブを成功させて、結成5周年を最高の形で迎えたいですものね。ここから先、皆さんはCYNHNをどうしていきたいですか?
青柳 (右手を斜め上に向けて)こう行きたいよね?
綾瀬 文字じゃ伝わらないって(笑)。
百瀬 Zeppが通過点なのね(笑)。
綾瀬 あ、百瀬の説明で伝わった(笑)。上り調子で進みたいってことね。
百瀬 あとから「ここが一番大きなステージだったね」って言われるのだけは絶対に嫌。「Zeppからどんどん大きいステージに立てるようになったよね」と言われるのが一番の理想です。
月雲 あと、このコロナ禍になってからライブが減ってしまったので、いろんなところにライブをしに行けたらいいな。
百瀬 まだ行ったことのない土地もたくさんあるので、どんどん行きたいです。
綾瀬 北海道から沖縄まで!
ライブ情報
CYNHN ONE MAN LIVE「Blue Cresc. -ν-」
- 2022年5月1日(日)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)
プロフィール
CYNHN(スウィーニー)
2017年6月に結成されたボーカルユニット。海外の言語で青色を意味するユニット名に沿って、青をイメージした楽曲やビジュアルを打ち出している。2017年11月に1st シングル「FINALegend」でメジャーデビューを果たした。2022年に2ndアルバム「Blue Cresc.」をリリース。同年5月1日にユニット初となる東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でのワンマンライブ「CYNHN ONE MAN LIVE『Blue Cresc. -ν-』」を開催する。新メンバーの加入が予定されており、綾瀬志希、月雲ねる、百瀬怜、青柳透の4人体制でのライブはこれが最後となる。