真顔の聖火ダンス
──「メジャーボーイ」の中で特に印象に残っている振りはどこですか?
TAKA やっぱり「聖火ダンス」ですね。自由の女神のようなポーズを取ってみんなで回るところがあるんですけど、そこでは僕ら真顔になってるんです。
優 聖火ダンスのところはお客さんの表情がすごくいいんですよ。ニヤニヤして観てる人が多い。
綾介 決して動きが早いわけではなくて、むしろゆっくりした動きなんですけど、合わせるのが大変なんですよ。で、5人の動きが合ったときにすごく気持ちいい。
夏 水を差すようなことを言っちゃうかもしれないけど、昨日初めてそろったと思うよ(笑)。
TAKA なかなかそろわなくてすみません。
夏 でも5人の動きがそろうとちょっと感動するでしょ?
綾介 すごく気持ちいいです。「おー!」ってなる。
夏 「メジャーボーイ」はCUBERSがメジャーデビュー曲としてずっと歌い続けていく曲ですから、私が振り付け全部を考えるのではなくて、あえて5人にも考えてもらった部分があるんです。例えば「メジャーはあそこだぜ」ってメンバーが人差し指を差したあと、親指で自分たちを差す振り付け。これは9太郎の案だよね?
9太郎 夏先生に使っていただいてめっちゃうれしかったです。
TAKA 振り入れのときはあまり実感がなかったんですけど、お客さんの前で「メジャーボーイ」を披露するようになって、やっと夏先生の狙いが理解できるようになったんですよね。「あ、ここで笑いが起きるのか」とか、みんなの表情を見ながら僕らも手応えを感じるようになっていて。ライブをするたびにメンバー5人で「ここはこう見せたほうがいいかも」みたいなことを常に話し合って、曲をどんどん成長させようと思ってます。
夏 普段は子供っぽいのに、突然大人びたことを言うよね(笑)。そういう二面性がCUBERSの面白いところですね。
CUBERSは家族みたいなもの
──これからメジャーシーンで音楽活動をしていく中で、CUBERSの皆さんそれぞれが個人的に成し遂げたいことは何かありますか?
夏 あ、それ私もすっごく聞きたいです。この間のレッスンで「What's your dream?」って言ったんですけど、「グループとして日本武道館と味の素スタジアムでライブしたい」という夢しか聞けなかったから。5人がそれぞれどんな夢を持っているか、私も気になりますね。
綾介 個人的にかあ。メジャーデビューを目前にして、今はCUBERSで上にいくことしか頭にないんですよね(笑)。CUBERSの綾介として、僕は振り付けを担当する機会が多いから、今回の夏先生とのお仕事を経て、もっと僕らの振り付けをレベルアップさせたいなと思っています。
──夏さんの振り付けを踊ってみて、どんなことを学びましたか?
綾介 今まではメロディをもとに振りを作ることが多かったんですけど、夏先生のお話を聞いて、J-POPって歌詞が体に入っていくものだから、振り付けも歌詞をもとに作り上げていったほうがいいかもしれない、みたいなことを考えるようになりました。曲に寄り沿った振りというものがどういうものなのか。独りよがりにならないように、柔軟に作っていきたいなと思います。
夏 イエーイ!(綾介とハイタッチをする)
綾介 ありがとうございます! いただきました。ハイタッチ。
春斗 僕は個人でもいろんなことをしたいです。
TAKA それを具体的に聞いてるんだよ!
春斗 うーん。いろんな経験を積んでCUBERSの糧にして……。あ、1つありました。CUBERSの番組をやりたいです。バラエティ番組がいいですね。
9太郎 僕らがテレビ画面の向こう側の人になるわけだよね? それ、すごい夢!
──TAKAさんどうですか?
TAKA 僕は役者として舞台に立たせていただく機会が多いんです。役者とアーティストって表現の手段は違うけど「ステージに立ってお客さんの心を動かす」という点ではどちらも同じことだということに気付いて。役者としての活動から学ぶことも多いんですけど、それら全部をCUBERSに還元したいんです。僕、常に思っているんですけど、もしCUBERSがなくなってしまったとしたら、芸能のお仕事は辞めますね。それぐらいCUBERSという存在が僕の中で大きいんです。もう家族みたいなものですから。だからこそ引っ張っていけるところは引っ張っていきたいし、僕ができないことはほかのメンバーにがんばってもらって、みんなでCUBERSを大きくしていきたいです。
優 僕は夏先生に言われた「5人で100点じゃなくて1人ひとりが100点を取りなさい」という言葉がずっと残っているんです。もちろんCUBERSが大きくなって売れてくれるのが一番なんですけど、僕はまだほかのメンバーみたいにソロの活動がそこまで充実しているわけじゃなくて。1人ひとりが100点を取るために僕は何をするべきか、僕がCUBERSの活動以外で輝ける場所はどこなのか、それがまだ自分で見つけられていないと思っているんです。それを見つけるためにはなんでもやってみないとわからないから、まずは自分の目標となるものを探したいです。
──最後に9太郎さんどうですか?
9太郎 僕には使命があるんです。なんて言うか、僕ってかわいいじゃないですか? だからもっとたくさんの人に僕のかわいさを伝えなきゃいけないんです。あ、僕のかわいさを知ってくれた人はみんな幸せになるんですよ。
TAKA なんか変な神様みたいな設定になってない?
9太郎 (笑)。CUBERSがメジャーデビューをしたことで、僕のかわいさがすでにいろんなところに伝わっていると思うんですけど、もっと日本中に知ってもらって、日本中を幸せにするのが僕の目標です。
──最後に、夏さんがCUBERSに期待していることは?
夏 「メジャーボーイ」の歌詞にある通り、多くの人に希望や勇気、ハッピーを世界中に届けてほしいですね。ただ彼らにはまだ、世界の人たちに届けられるだけの力を持っていないので、これから私もできる限り5人のお尻を叩いて、CUBERSが大きくなるところを目にしたいですね。人間的に大きくなって包容力を持ったCUBERSになることを大きく期待しています。