クリープハイプのメジャーデビュー10周年を記念して、関係者のコメントを紹介。バンドを陰ながら支えてきた10人によるお祝いコメントや、関係者だけが知るメンバーの素顔にまつわるエピソードを掲載する。
- FM802編成部長・今江元紀氏
-
クリープハイプへのお祝いメッセージ
クリープハイプの皆さん、メジャーデビュー10周年おめでとうございます!
クリープハイプの新曲初OA担当(笑)のFM802「ROCK KIDS 802」担当プロデューサーの今江です。
「MINAMI WHEEL」2回、「REQUESTAGE」1回、「MEET THE WORLD BEAT」1回、「HIGH!HIGH!HIGH!」1回、「Rockin'Radio!」1回、そして、「RADIO CRAZY」2012年から2021年まで述べ10年連続出場!と、お世話になりまくりの皆様。なんだかこの数年のこともあり、あっという間かと思いますが…常に時代の移り変わりとともに代表作と言える楽曲を生み出してくれる皆さん。まだまだ通過点、これからも大阪・FM802御贔屓にお願い致します。 -
10年間で一番思い出に残っているエピソード
忘れもしない、2018年、FM802の「ACCESS!」CPソングとなった「栞」の制作です。
2017年、FM802の年間オンエアチャート(「OSAKAN HOT 100」年間ランキング)で「イト」が年間3位にランクインしたこともあり、私の担当処女作を尾崎世界観さんに委ねました。思いっきりホールツアー中にデモをあげてもらわないといけないということで、ツアー中、居ても立っても居られなくなり、DJを誘って福岡までツアーの陣中見舞いと称した、「やってるよね?」確認に行ったことを覚えております。私が担当になって初めての作品となった「栞」は、数あるFM802「ACCESS!」CPソングの中でも人気の高い1曲になりました。
今では新卒採用のエントリーシートに「栞」でFM802を知りましたー! なんてメッセージもいっぱいに。
2018年の武道館で聞いた「栞」。大阪城ホールで聞いた「栞」。夏フェス会場で聞いた「栞」。
そして伝説となった2018年12月「RADIO CRAZY」での「栞」再現ライブ! GENくんは残念でしたが…あの時のライブと、ライブ後、スガシカオさんに呼びこまれて1万人で叫んだ「尾崎世界観」コールは鳥肌モノでした。 -
関係者だけが知るメンバーの素顔
キャンペーンソング「栞」でご一緒してから、毎年「今年は誰がやることになったんですか?」と気にしてくださっているように声をかけていただき、CPソングについての会話をしますが、実際には尾崎さんに「『栞』より盛り上がるなよ!」と、釘を刺されているような気がしてなりません(笑)。それもあって、私は「栞」以降、CPソングの担当から外れたことにしてもらっています(笑)。
- 放送作家・宇野コーへー氏
-
クリープハイプへのお祝いメッセージ
クリーハイプの皆さん、10周年おめでとうございます!
10年前といえばヤクルトのレジェンド、宮本慎也選手が2000本安打を達成した年。2012年にルーキーとして入団した川上選手、木谷選手、比屋根選手、太田選手、中根選手、古野選手はもう誰一人としてNPBにはいません。そんな、変化の激しい中今でも変わらず、いや、今まで以上の活躍をされ、日々、身体の老化に反比例するかのごとく内面を進化させている皆さんを見て、いつも刺激を頂いています。
これから15年、20年、30年後も真っ直ぐで不器用な音楽を届けて下さい! おめでとうございます! -
10年間で一番思い出に残っているエピソード
2016年にリリースされた「鬼」という作品の初回特典として「尾崎世界観脱退~そして、尾崎はいなくなる~」というフェイクドキュメンタリー映像を作らせていただきました。ふざけた企画にもかかわらずメンバー全員、全力で乗っかってくれ、猛暑の中汗だくになりながらも二代目尾崎世界観との演奏シーンにはプロ根性を感じました。
-
関係者だけが知るメンバーの素顔
尾崎くんとは2年連続で年末年始を一緒にすごしていますがテレビを見ながらただ悪口を言ってるだけです。しかしながら年のせいなのか最近悪口のキレが悪くなってきました。
尾崎くんとはしょっちゅう一緒にいますが僕の記憶にあるメンバーの皆さんは…カオナシくんはいつも真摯に人の話を聞き、小川くんはうまいこと言おうとして言えたことが一度もなく、拓さんはだいたい寝ています。あと、ちょっとボケた時にウケているとドンドンのって喋ってくれるお笑いスケベな一面もあります。あとは、浮気された彼女と別れた帰り道、真夜中にタクシーの中から尾崎くんに電話で話をきいてもらったことがまっさきに思い浮かびました。
- 下北沢Daisy Bar店長・加藤良行氏
-
クリープハイプへのお祝いメッセージ
メジャーデビュー10周年おめでとうございます!
新曲やアルバムを聴くたびに、また新しいライブを観るたびに、常にその先に進み続けているクリープハイプがいて、毎回新鮮な驚きと感動をもらってます。そうした姿勢はDaisyBarで泥臭くライブを重ねていた、メジャーデビュー前からずっと変わっていないものだな、とも思います。そうした姿勢でメジャーの最前線で活躍し続けているのは、最高にカッコイイです。そして同じ様にDaisy Barでもホールでも武道館でも魂を揺さぶるライブをし続けるクリープハイプ、最高にカッコイイです。いつも勇気付けられてます。ありがとうございます。これからも、そのカッコ良さをどんどん更新して行ってください。 -
10年間で一番思い出に残っているエピソード
ライブの思い出が多いですが、2014年初の武道館は、まだメジャーデビューの前からDaisy Barでの打ち上げで「目指せ武道館」みたいな話をよくしていたので、本当に武道館に立っているクリープハイプを観て感慨深いものがありました。それとは別にDaisy Barでのライブでいえば、2014年2月、レコード会社移籍のタイミングで、いろいろとあった中、急遽Daisy Barを会場にして(当時はUstream)配信のみで行われたライブは、印象深かったです。これは裏方的なエピソードというより、いちリスナー目線になってしまうのですが、ライブ自体が鬼気迫っていて、楽曲自体も状況に対してのメッセージになっていて、クリープハイプの楽曲の普遍性を証明していたし、ライブでネガティブな状況を一気にひっくり返してしまったようにも感じました。急遽ライブするというアクションも含めて、観ていて歴史の1ページに立ち会っている、という感覚になって興奮したのを憶えてます。
-
関係者だけが知るメンバーの素顔
7、8年前だったか、Daisy Barがオープンしてからずっと頑張って使っていたステージのモニタースピーカーを新しく買い替えて、少しグレードアップしました。それから暫くしたタイミングでクリープハイプがかなり久々にDaisy Barに出演してくれた事があって、その時、尾崎君がステージに乗ってすぐにモニタースピーカーが替わったのに気付いて、そうした変化に気付いてくれたのに少し驚きました。と同時にいろいろと憶えてくれているんだなと嬉しかったです。あと、クリープハイプが頻繁に出ている時に間に合わなくてゴメンなさいという気持ちにもなりました。
- CROSS FMナビゲーター・コウズマユウタ氏
-
クリープハイプへのお祝いメッセージ
メジャーデビュー10周年、おめでとうございます。およそ10年前、初めてライブハウスで観て、衝撃を受け、その時に聴いた「オレンジ」が次の月、局のヘビーローテーションになりました。あの頃からもう10年も経つんですね。
ぶつかって、躓いて、回り道して、またぶつかって。紆余曲折な10年だと思います。
でも、だからこそ、誰にもマネできないバンドになり、誰にも後を追えない、そんな10年を送っているように見えます。いわば、パイオニアです。なにかある度に、尾崎君はいつもブツブツ文句を言ってるけど、でも、本当は、ちゃんと、冷静に見極めてて、自分のこと、そしてなにより、バンドやファンの方のことをいつも考えてる。そんなカッコいい生き様を見せて頂いてることに、心から、感謝申し上げます。本当に、10周年おめでとうございます。これからも、年を重ね、文句を言い、人を愛していく姿をたっぷり見せて下さい、音楽にして聴かせて下さい。クリープハイプの音楽を、これからも楽しみにしています。 -
10年間で一番思い出に残っているエピソード
一番ってすごく難しいですが、、、やはり番組と一緒にライブイベントをやれたのはいい思い出です。最初は、クリープハイプとback numberが対バンしたZepp Fukuoka公演。2013年の12月末に開催した「Challe Rock Festival 2013」。どっちもエグイぐらい尖ってて(もちろん今も別に丸くなってはないけど)ヒリヒリしてる、本当にバンドとバンドの対バンって感じが最高でした。あの空気は、まだデビュー数年のバンド同士だったからこそなのかな。
あとあの頃は、移籍のタイミングでもあって、それも含めて色々ピリピリしていた気がします。笑
そして、あちこちで話題になった尾崎世界観 VS 清水依与吏の因縁がそこで産まれるわけで…(のちに蔦谷好位置さんにより解決)あれは1番の思い出かもしれません。
ちなみに、あの時、喧嘩の発端になった発言を覚えていますか??(マリンメッセか、ドームか発言。。。)あの日の約束は、まだどちらのバンドも果たしてくれていません。笑
それと、「尾崎世界観の日」を福岡で開催したこと(2014年10月、「Challe Rock “ひとり”Festival 2014 尾崎世界観の日~福岡編」)。沢山歌って、トークも沢山しました。それから、僕の担当番組の最終週に電話越しに聴いた「ex ダーリン」も良かった。また、ここからは個人的な話ですが、尾崎くんと同い年なので「二十九、三十」という曲を、リアルタイムに感じられたことはすごくありがたかったし、助けになりました。30代を迎えるころ、一緒に年を重ねながら、この曲に支えられたことが、自慢です。あと、「泣きたくなるほど嬉しい日々に」の福岡キャンペーンの日(2018年9月)。僕は子供が産まれる予定日の前後でした。もし、ちょうど出産の時間と重なってしまったらインタビューが出来ない。。。と伝えていましたが、予定の時間の少し前に無事に子供が産まれ、そのあとスタジオに行きました。あの時、子供が産まれた直後に「燃えるごみの日」の話をしたのはすごく個人的なことですが、本当に思い出深いです。一番の思い出、って言われているのに、何個も書いてスイマセン。 -
関係者だけが知るメンバーの素顔
尾崎君は、本当にずるいよ!あの人は、不器用なフリして、たしかにそういうところもあるけど本当は、人として、超バランスとれてるよ!!! 例えば、ラジオ局で、誰に力があるか、誰にお世話になってるか、ちゃーんとわかってて、その辺をしっかり考えた上で、皆さんと上手にお付き合いしてるよ!! まぁ、これは当たり前のことで、すごく大事なことだけど意外に、表に出る人にばかり(ラジオでいうとDJさんとか)にみんな気が行きがちだけど、尾崎君は、スタッフとかディレクターとかプロデューサーとかそういう人としっかり人間関係を作って、感謝の思いもちゃんと届けていて、すごいな~って思います。もはやズルいです! そして素晴らしいです!メンバーの皆さん、尾崎くんは、そういうところも実は密にやってます!だから、スタッフや制作陣からも、たくさん愛されるバンドになっている思います。自然にやってるのかもしれないし、めちゃ計算してるのかもしれないけど頑張ってるな~と思います。だから、僕にも会ってくれる時と会ってくれない時があります。
駆け引きが超上手い男です。ファンの皆さんも、気を付けて下さい。
- 構成作家・佐久間トーボ氏
-
クリープハイプへのお祝いメッセージ
僕なんかが言うのもおこがましいですが、おめでとうございます。広いホールや野外フェスでも、DaisyBarのようなライブハウスでも、等しくカッコいいのが凄い。今一番カッコいいロックバンドです。ずっと続けてもらって、歳を重ねても「親の前で聴きにくい」と言われ続けてください。
-
10年間で一番思い出に残っているエピソード
1ファンだった自分がクリープハイプとお仕事ができるようになったのは、TBSラジオ「ACTION」のパーソナリティに尾崎さんが就任されて、そこに僕がサブ作家として入ったのがきっかけです。好きな人と近くなれるのはこの仕事の魅力でもあり怖い所でもあります。嫌な所が少しでも見えるとキレイだった自分の思い出が濁るから。あれは番組が始まってすぐ、2019年5月に行われた「尾崎世界観の日」。弾き語りで尾崎さんが披露する曲は、その曲を初めて聴いた時の景色がすぐに思い出せるほどあの時のままだったし、カオナシさん、小川さん、拓さんがそのライブに見入る姿も美しかった。本当にこのバンドを好きになってよかったな、と思った瞬間でした。
-
関係者だけが知るメンバーの素顔
前回のアルバム(「夜にしがみついて、朝で溶かして」)の先行試聴がテーマの生配信。アメリカンドッグが好きな尾崎さんに向けて、セブンイレブン、ローソン、ファミマのアメリカンドッグを食べて当てるクイズを出題したのですが、後で使う用のアメリカンドッグを紙皿に載せ、床に置いてカンペ出しをしていたら尾崎さんに「それもうほぼ地べただから! 食べたくないよ!」と怒られたうえに、きっちり食べてクイズにも正解したのと、本番後小川さんから「あれ尾崎が見つけたら絶対嫌がるだろうな、とはずっと思ってたよ」と言われたのが、優しさとカッコよさと絆を感じました。カオナシさんは時折僕のSNSを見てくださるのが恐縮です。なんでもバズるツイートに興味があるそう…いや研究対象おかしくない? 拓さんは少ない言葉ながらその全てが百発百中でゴルゴ13並! 一度僕が言ったことに親指でグッドポーズを作ってくれて嬉しかったっす。
- 清水音泉代表取締役・清水裕氏
-
クリープハイプへのお祝いメッセージ
10周年おめでとうございます。まだ道なかば? あと30年は出来ますね。これからも4人でしか出せない音と言葉を鳴らし続けてください。墓場からでも応援します。
-
10年間で一番思い出に残っているエピソード
2011年最初にライブを観た心斎橋knaveの衝撃と、2019年9月8日「OTODAMA」のトリを飾ってくれた感動と、2020年初の大阪城ホールが成就しなかった悔しさと、日々のライブと打ち上げの何気ないアホな話と、全て一番です。
-
関係者だけが知るメンバーの素顔
フェスの本番後、楽屋から誰も出てこず、あまりに物音も気配もしないので「何か深刻なミーティングでもしてるのか?」「誰か体調悪いのか?」と心配して、ドアが開いた拍子にチラリと中を見たら…無心にスワローズ戦を見ていただけのメンバーに軽くコケました。
あと有名になってもセッタを履いてる尾崎くんはなんかイイです。
- JMS専務取締役・鈴木健太郎氏
-
クリープハイプへのお祝いメッセージ
結成から約20年、メジャーデビューから10周年本当におめでとうございます。続けることの難しさや紆余曲折を幾度となく乗り越えてきた、本物の強さを兼ね揃えたロックバンド「クリープハイプ」。大好きです。これから歳を重ねていき、キャリアをさらに積んでいくクリープハイプをずっとこれからも応援していきたいので、解散しないでね。笑
-
10年間で一番思い出に残っているエピソード
インディーズの頃はずっと仕事で関わらせていただきましたが、メジャーデビューしてからは、残念ながら仕事としてはほとんど関わってないのですが、私の主催イベントの「REDLINE」に出演していただいたり、クリープ主催の「ストリップ歌小屋」などでは、ライブの制作をさせていただいており、メジャーに行って、さらに多くの人に愛されてるロックバンドになっているのに、なんて仁義深いメンバーだと今でも尊敬しております。
忘れないでいれてくれて、ありがとう。笑
こんな前振りが長くなり恐縮ですが、印象的な出来事は2010年9月の私の主催のイベント「REDLINE TOUR」の初年度に出演してもらった時、神戸の太陽と虎というライブハウスでの開催だったのですが、そこでの打ち上げが、本当にメンバーの人生観を変えるくらいの激しい打ち上げで、打ち上げでの生まれたての子鹿のように怯えるメンバーの姿が非常に印象的であり、絶対に100%嫌われたと思った瞬間でした。あの時はごめんね。 -
関係者だけが知るメンバーの素顔
インディーズの頃の話で、まだDaisy Barもソールドアウトしてない時代、よく下北沢Daisy Barで事務所の社長のアキさんと尾崎と飲んでた時に、尾崎は、その時はまだアルバイトしながらバンド活動をしていて、不安定な生活環境もあり、毎回のように何かに対してのヘイトが溢れていて、でも「絶対に売れたい!」ってギラギラしていたあの時の“目”を今も忘れません。あの“目”を見た瞬間に絶対売れる!と思いました。
- カメラマン・関信行氏
-
クリープハイプへのお祝いメッセージ
10周年おめでとうございます。コメント照れくさいので過去のお宝写真で勘弁してください。この先何十年もみんなの写真撮るのを楽しみにしてます。おめでとうございます!
- 映像ディレクター・長島翔氏
-
クリープハイプへのお祝いメッセージ
クリープハイプのことを振り返るために、Wikipediaを見てみたら、去年出たアルバム「夜にしがみついて、朝で溶かして」がオリコン3位とバンド史上最高位を記録していたことを知りました。デビューから10年、右肩あがりを続けるのは、きっと並大抵のことではないはず。きっと尾崎くんは、「でも1位じゃないし…」とか「CDより配信の方が…」とか、素直に受け止めなそうな気がしますが。メジャーデビュー10周年おめでとうございます!
-
10年間で一番思い出に残っているエピソード
2021年春のことです。
「四季」のMVを作るにあたり、「メンバー4人で原付旅」という企画を提案しました。
その際、唯一免許を持っていなかった尾崎くんには、原付免許の試験を受けてもらうことになりました。
事前に教則本で勉強もしていたし、試験当日の朝には「裏講」と呼ばれる教室でしっかり予習もしたし、
何より「高校生でも取れる免許だし、100%受かるだろう」と僕は確信していました。
撮影本番は4日後。すでにロケハンや原付の手配も済ませ、制作スタッフの準備は万端。
しかし、試験が終わり、会場から現れた尾崎くんの口から出た言葉は「落ちました」。
僕が愕然としたことは言うまでもありません。
多忙な尾崎世界観。
再試験を受ける時間も、撮影をずらすスケジュールもないため、プランは白紙に。
こうしたドタバタを経て、出来上がったのが、「四季」のMVです。
「自転車に免許が無くて良かった」と心から思いました。 -
関係者だけが知るメンバーの素顔
普段から尾崎くんにはさりげない気遣いや優しさを感じることが多いのですが、
ある打ち合わせの時のこと、自身はタバコを吸わないのに、喫煙者の僕のために「タバコの吸える店にしましょう」と提案してくれました。
ところが、入った喫茶店は街中の喫煙者が集まったかのように混み合い、店内は白い煙が充満し、全身がめちゃくちゃタバコ臭くなりました。
尾崎くんの喉に万が一のことがあったら、と本当に申し訳ない気持ちになりました。
- VINTAGE ROCK代表取締役・若林敏郎氏
-
クリープハイプへのお祝いメッセージ
クリープハイプの皆さん、メジャーデビュー10周年おめでとうございます。私がライブ制作という立場で携わらせいただくようになってから11年。メジャー契約へと向かってゆく過程からその後の躍進、そして現在に至るストーリーを、割と近いところで見させて頂きながら今日に至っています。10年前から比べると、守るべきファンの方々や愛すべき楽曲達が随分と増えて来たのではないかと思います。これからもその「財産」を、より大きくて強いものにしていくための力添えを、微力ながらではありますがさせていただければと思っています。
-
10年間で一番思い出に残っているエピソード
この10年で「何百本」というライブを共にしてきて、印象に残るライブや出来事は沢山ありましたが、強いて挙げるとするならばやはり、2014年に行った初の日本武道館公演です。
当時はロックバンドのみならず、様々な方々の「武道館公演」が頻繁に開催されており、「デビュー◯年で武道館到達」のような、公演の中身そのものよりも話題性が重視されがちな傾向に、個人的には少し違和感を感じていました。
多くの中の一つに混ざらないようにすること、そしてその後に何をすべきかを考え、「2日間開催すること」そして、その後に「全国のホールを回ること」を提案させていただきました。この年の活動はこれらの公演を始め、例の「移籍騒動」なども含めて、今のバンドを形成するにあたって、重要なファクターになったのではと思っています。
あと、近しいところではコロナ禍の影響で「10周年」を記念したツアーが7公演を残して中止になってしまったこと。「中止」か「延期」か、日々葛藤しながら過ごした半年間は、忘れようにも忘れられない出来事です。特に幕張メッセと大阪城ホールは両公演合わせて30,000枚近いチケットが販売済みでもあり、その期待に、最終的には応えられなかったことは、私以上にメンバー自身、ファンの方々が一番悔しい想いをしていると思います。
この時の出来事は、忘れようにも忘れる事のできない、ある意味「宝物」でもあります。 -
関係者だけが知るメンバーの素顔
これくらいのキャリアにもなると、ライブの時の食事はモチベーションにもつながるよう、ちょっと豪華なものを用意したりするのが普通なのですが、未だに「ほか弁」が喜ばれます。お陰でスタッフもそれにお付き合いする為、「このチームはそんなに予算が無いのか」と思われていないか、少し心配になります。
あと、ライブで使用する着衣アイテムの点数が、異様に多いです。そのうち、衣装のみを積むトラックを用意しなければならないのではないかと少し不安になります。
先に述べたライブの際の食事や、リハーサルも「きっちり60分」で終わらせる、会場に入ったらどんな時間帯でも「まず食事を摂る」ことなど、ルーティーンをかなり重視するバンドではないかと思います。
これらも含め、ライブにかかわらずあらゆる活動において「こだわり」や「ポリシー」を貫き通す姿勢こそが、クリープハイプたる所以ではないでしょうか。
ツアー情報
- 全国ホールツアー 2022「今夜は月が綺麗だよ」
-
- 2022年4月16日(土)石川県 金沢市文化ホール
- 2022年4月20日(水)京都府 ロームシアター京都
- 2022年4月24日(日)静岡県 富士市文化会館ロゼシアター
- 2022年4月28日(木)東京都 東京ガーデンシアター
- 2022年4月30日(土)福岡県 アルモニーサンク北九州ソレイユホール
- 2022年5月1日(日)岡山県 岡山市民会館
- 2022年5月8日(日)栃木県 栃木県総合文化センター
- 2022年5月13日(金)愛知県 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
- 2022年5月17日(火)東京都 中野サンプラザホール
- 2022年5月18日(水)東京都 中野サンプラザホール
- 2022年5月22日(日)北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)
- 2022年5月25日(水)大阪府 フェスティバルホール
- 2022年5月26日(木)大阪府 フェスティバルホール
- 2022年6月9日(木)宮城県 仙台サンプラザホール(※振替公演)
- クリープハイプ
- 尾崎世界観(Vo, G)、長谷川カオナシ(B)、小川幸慈(G)、小泉拓(Dr)からなる4人組バンド。2001年に結成し、2009年に現メンバーで活動を開始する。2012年4月に1stアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」でメジャーデビュー。2021年12月に3年3カ月ぶりのフルアルバム「夜にしがみついて、朝で溶かして」をリリースした。メジャーデビュー10周年記念日である2022年4月18日に「ex ダーリン」のバンドバージョンと「ex ダーリン 弾き語り」を配信し、クリープハイプの歌詞集「私語と」を発売。同年4月から6月にかけてホールツアー「今夜は月が綺麗だよ」を開催する。尾崎は作家としての才能も発揮し、2021年1月に単行本が発売された小説「母影」は「第164回芥川賞」の候補作となった。