尾崎世界観(クリープハイプ)×池松壮亮×松居大悟|大切な曲を10年来の朋友に託して 同志が集った「ちょっと思い出しただけ」

「ちょっと思い出しただけ」を観て

空音

空音

過去を思い出し歌詞にし言葉にすることもある仕事をしている自分は、“ちょっと思い出す”ということがちょっとやそっとどころじゃなくなる時もある。それと重なった映画でした。そして思い出される人や場所、愛情が未来のきっかけをくれるのかもしれない、そんな風にも感じました。恋愛だけじゃなく夢やその他の何かにケジメをつけたい方や諦めが付かず胸に何かが突っかかってる方にはきっと大きなメッセージを与えてくれる、素晴らしい映画でした。

空音(ソラネ)
2001年生まれ、兵庫県尼崎市出身のラッパー。高校生のときに発表した作品「Mr.mind」で話題を集め、2019年12月に1stアルバム「Fantasy club」をリリース。同作収録の「Hug feat. kojikoji (Album ver.)」は、YouTubeで公開されたミュージックビデオが3800万再生を超えるヒット曲に。2020年6月に2ndアルバム「19FACT」、同年12月にクリープハイプをリードトラックのゲストに迎えた3rdアルバム「TREASURE BOX」を発表。2021年12月にミニアルバム「maison skeleton」を配信リリースした。

にしな

にしな

この宇宙に無数に存在する夜と人生。
バラバラだった一つと一つがある瞬間ふとぶつかって重なったり。ずっと一緒だと思っていた二つが、たわいもないことでバラバラに戻って、もう上手く重なれなくなったり。
愛しかったり苦しかったり混じり合ったり、どうしようもない感情を抱えながら私たちは、ぐるぐる巡り、言葉にしたりしなかったり、出会ったりすれ違ったりしながら進んでゆく。
どんなにだらしなくて、くだらなくて、情けない感情も事象も、全てそれでよいのだ、よかったのだと、ただそこに存在するクリープハイプの音楽と世界が受け入れてくれるような気がした。

にしな
1998年生まれ。東京都出身。優しくも儚く、中毒性のある歌声で注目を浴びる。セッションユニットやバンドでの活動を経て、ソロアーティストに。「ランデブー」「真白」「夜間飛行」など、2020年10月から6カ月連続配信限定楽曲をリリースし、「スペースシャワー列伝」が注目の新人を選出する「SPACE SHOWER RETSUDEN NEW FORCE」やSpotifyのニューカマープレイリスト「RADAR:Early Noise 2021」に選ばれた。2021年4月にワーナーミュージック・ジャパンより1stアルバム「odds and ends」をリリース。2022年第1弾シングル「スローモーション」は、「Rakuten Fashion Week TOKYO」の2022年秋冬のシーズンテーマソングに採用された。

ほしのディスコ(パーパー)

ほしのディスコ(パーパー)

観終わった後、映画の感想と共に自分の恋愛や恋の悲しい記憶も掘り起こされました。何年経ってもふと思い出してしまうのは何故なんでしょうか。それを肯定してくれるようなあたたかい映画でした。クリープハイプファンは知っています。松居大悟さんとクリープハイプさんの組み合わせは神である事を。映画とクリープハイプさんの曲の親和性が神がかっています。そして、尾崎さんの演技。ファンには堪りません。僕の同期であるニューヨーク屋敷君の演技も見どころです。この先もずっと思い出したい作品でした。

パーパー
マセキ芸能社に所属するほしのディスコとあいなぷぅによるお笑いコンビ。ほしのディスコの芸名は、彼がファンを公言するPerfumeの代表曲「チョコレイト・ディスコ」を由来としている。また2017年にTBSが主催するコントの大会「キングオブコント」で決勝ステージに進出した際、クリープハイプのライブTシャツを着用していたことが音楽ファンの間で話題に。バラエティ番組「有吉の壁」のコーナー「ブレイク芸人選手権2020」で誕生したグループ・KOUGU維新には“丸ノコ”名義で参加している。

谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)

谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)

丸々2回見ました。そして2回とも良かったです。
ガチすぎて照れるほどの恋と、ちょっぴり切ない人生。
想像するほどにパラレルで、でも実はリアルに、
そこら辺に転がっている幸せを信じられる映画でした。
つまり最高の映画でした。

東京スカパラダイスオーケストラ(トウキョウスカパラダイスオーケストラ)
NARGO(Tp)、北原雅彦(Tb)、GAMO(Tenor Sax)、谷中敦(Baritone Sax)、沖祐市(Key)、川上つよし(B)、加藤隆志(G)、大森はじめ(Perc)、茂木欣一(Dr)からなるスカバンド。1989年のデビュー以降、インストゥルメンタルバンドとしての確固たる地位を築く中、日本国内に留まることなく世界31カ国での公演を果たし、世界最大級の音楽フェスにも多数出演。2021年8月には「東京2020オリンピック競技大会」の閉会式でライブパフォーマンスを披露。2022年3月にニューシングル「君にサチアレ」を発表し、4月よりツアー「BEST OF LUCK」を開催する。

WurtS

WurtS

大切な人と夜中にお洒落な「ナイトオンザプラネット」を観ると映画の中の主人公みたいな気分になります。誰にも知られないあの世界で、時にラブストーリーの台詞を口にしたり、哲学者みたいに当たり前を疑ったり、恥ずかしいほど変態になったり、そんな一人一人の何にでもなれる世界をタクシー運転手は垣間見ることができて羨ましいです。
スポットライトで照らす後部座席は振り返らずに前進する人々、でもたまに「そういえばあの人どうしてるかな?」って思い出すこと。ありふれた二人の出会いと別れを逆走する作品で、観ている僕自身も「そんなことあったな。」「あの人どうしてるかな?」って思い出してしまいました。まるで二人の世界を垣間見るタクシー運転手のように。
コロナ禍の中で起こる様々な人々の様々なドラマがこの作品を通してきっと「あの頃のあのこと」として夜から朝に前進するような作品です。

WurtS(ワーツ)
2021年に本格始動を果たしたソロアーティスト。作詞、作曲、アレンジはもちろん、ジャケットやミュージックビデオなどのビジュアルプロデュースも自身で手がける。2021年にTikTokに投稿したオリジナル曲「分かってないよ」がヒット。3月に3曲入りの作品「檸檬の日々」を自主レーベル・W's Projectより配信リリースした。12月に1stアルバム「ワンス・アポン・ア・リバイバル」を発表。初のオンラインライブ「WurtS ONLINE LIVE 2021 supported by ZONe」を開催した。

公演情報

クリープハイプ全国ホールツアー2022
  • 2022年4月16日(土)石川県 金沢市文化ホール
  • 2022年4月20日(水)京都府 ロームシアター京都
  • 2022年4月24日(日)静岡県 富士市文化会館ロゼシアター
  • 2022年4月28日(木)東京都 東京ガーデンシアター
  • 2022年4月30日(土)福岡県 アルモニーサンク北九州ソレイユホール
  • 2022年5月1日(日)岡山県 岡山市民会館
  • 2022年5月8日(日)栃木県 栃木県総合文化センター
  • 2022年5月13日(金)愛知県 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
  • 2022年5月17日(火)東京都 中野サンプラザホール
  • 2022年5月18日(水)東京都 中野サンプラザホール
  • 2022年5月20日(金)宮城県 東京エレクトロンホール宮城
  • 2022年5月22日(日)北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)
  • 2022年5月25日(水)大阪府 フェスティバルホール
  • 2022年5月26日(木)大阪府 フェスティバルホール
クリープハイプ
クリープハイプ
尾崎世界観(Vo, G)、長谷川カオナシ(B)、小川幸慈(G)、小泉拓(Dr)からなる4人組バンド。2001年に結成し、2009年に現メンバーで活動を開始する。2012年4月に1stアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」でメジャーデビュー。2021年12月に3年3カ月ぶりのフルアルバム「夜にしがみついて、朝で溶かして」をリリースし、2022年4月よりホールツアーを開催する。尾崎は作家としての才能も発揮し、2021年1月に単行本が発売された小説「母影」は「第164回芥川賞」の候補作となった。
池松壮亮(イケマツソウスケ)
1990年7月9日生まれ、福岡県出身。2003年、トム・クルーズ主演作「ラスト サムライ」で映画初出演を果たす。主な出演映画は「夜空はいつでも最高密度の青色だ」「斬、」「宮本から君へ」「アジアの天使」など多数。2022年2月に伊藤沙莉とのダブル主演映画「ちょっと思い出しただけ」が公開される。公開待機作は中国映画「柳川」(2022年公開予定)、映画「シン・仮面ライダー」(2023年公開予定)。
松居大悟(マツイダイゴ)
1985年11月2日生まれ。福岡県出身。2012年に長編映画初監督作「アフロ田中」が公開され、その後「ワンダフルワールドエンド」でベルリン国際映画祭出品、「私たちのハァハァ」でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2冠受賞、「アズミ・ハルコは行方不明」は東京国際映画祭・ロッテルダム国際映画祭に出品された。「オレンジ」や「二十九、三十」「鬼」「ナイトオンザプラネット」など、クリープハイプの多くのミュージックビデオのディレクションを担当。2022年2月に監督および脚本を手がけた最新作「ちょっと思い出しただけ」が全国ロードショー。