Cool-X|目指すはナゴヤドーム!名古屋・大須発ダンス&ボーカルグループの勝負曲

これまでとは違う新曲

──そして12月7日に、この季節にぴったりなバラード「ふたり」が配信リリースされました。この曲は作詞作曲にCool-Xもクレジットされていますが、どうやって制作したのでしょうか?

 この曲もコロナ禍のステイホーム期間に作りました。「My Friend」を作ったあとに、それとはまた別の楽曲を今度は5人全員で作りたいねという話をして。そこでボーカル3人が作詞を進めつつ、パフォーマー2人にもいろいろアイデアを出してもらって進めていきました。

──具体的にどういうイメージを持って進めていったんでしょう?

前田 「My Friend」とは違うテイストの曲にしようというのが大前提としてあって、涼真の声に合う曲になったらいいなというのはありました。「My Friend」はとてもわかりやすい歌詞だと思うんですけど、「ふたり」はそんなにわかりやすい歌詞ではなくて、そういうところも1つのポイントなのかなと思いますね。恋愛ソングではあるんですけど、恋人じゃなくても大切な人を思い浮かべながら聴くと共感できる部分がたくさんあるというか。

Cool-X

濱中 誰もがその人にとって大切な人のことを思い浮かべて共感できる楽曲になっていると思うので、ファンの皆さんとも思いを共有できるような曲になればいいなと思いますね。

 恋愛の歌だったら「愛してる」とか「好き」という言葉を入れると思うんですけど、それをあえて入れずにほかの言葉で紡いでいってみんなに届くような歌を作りたいねという話はしました。あと、歌い出しの涼真の声と歌詞がすごくマッチしていて、一気にみんなの心をつかめるような楽曲になったと思います。そこは今までと違う一面を出せたんじゃないかな。

馬場 Aメロなのに頭サビみたいな雰囲気でも聴けて、そこがこの楽曲の魅力の1つだと思いますね。ライブですでに披露していて、そういうときはサビの「あなた」は“そのとき目が合った人”のイメージで歌っています。

山内 ライブのパフォーマンスの構成も普段とはちょっと違うんですよ。これまではセンターに涼真がいて、その両サイドをパフォーマーとボーカルが挟む形が多かったんですけど、この曲ではパフォーマー2人が上手、ボーカル3人が下手に固まっていて。パフォーマーとボーカルが別々に踊ったりもします。なので耳だけじゃなくて目で僕らのパフォーマンスを観ても面白いと思います。

 ボーカルだけで踊ることなんて今までなかったので、それをやるって聞いたときは「マジか……」と思ったんですけど(笑)、そういう新しいことにもチャレンジしています。

──なるほど、すでにライブで披露されているんですね。

 歌詞はまだどこにも出てないのにファンの方から「この部分の歌詞がいい!」って言っていただいたりもして、すごくありがたいです。

濱中 ライブ中に涙を流してる方もいましたね。そういうのを見ると曲のメッセージが伝わってるのかなと思えてうれしいですね。

何回も観たら伝わるMV

──MVについても教えていただけますでしょうか。

前田 これはもう凌介と元嗣が中心ですね。

 ぎんしゃむさんと夢咲ももなさんという、フォロワーがたくさんいるインフルエンサーの方に出ていただいて。

馬場 今までにないストーリー仕立てのミュージックビデオになっています。

 これまではパフォーマンス中心だったもんね。

濱中 初演技がんばりました(笑)。

馬場 凌介とぎんしゃむさんペア、元嗣と夢咲さんペアで2つのストーリーが展開されるんですけど、すごくキュンキュンするいい感じのMVです。でも単純にキュンキュンするだけじゃなく、見方によってはいろんな捉え方ができるところがまたよくて。ぎんしゃむさんは、それこそ女性みたいな見た目ですけど男性だったりするので。

 僕とぎんしゃむさんの関係性は1つの見どころだと思います。どういうMVを作るか、最初の会議のときから僕たちもすごく話し合っていて、ただ仲良しで幸せになっていくだけじゃない、何回も観たら伝わるようなMVを目指しました。

ナゴヤドームに立ちたい

──Cool-Xはこれからも大須や名古屋に根ざした活動を続けていくんですよね?

馬場 そうですね。もともと「NAGOYA TO THE WORLD」というか、この場所から盛り上げていきたいという思いがあるので。

Cool-X

 大須で路上ライブやビラ配りをさせてもらうところからスタートしているので、恩返ししたい気持ちはありますね。

──そんな大須の魅力はどんなところでしょう?

前田 大須は僕も学生の頃からよく遊びに来ているんですけど、本当にいろんなお店があるんですよね。昔ながらのお店もあれば、タピオカ屋さんみたいな新しいお店もあって、どの世代の人が来ても楽しめる街だと思います。

山内 買い物や食べ歩きも楽しめるので、僕らのライブの前後にそういうことをしてもらっても楽しいのかなと思いますね。

──では最後に、今後の目標を教えてください。

馬場 一番大きいステージで言うと、やっぱりナゴヤドームに立ちたいです。

 近い目標だとZepp Nagoyaでのライブですね。これまで2回やっていて、3回目を今年の7月にやる予定だったんですけどコロナの影響で延期になってしまったので。ファンの方もすごく楽しみにしてくださっているので、まずはそれをやりたいです。そのあとには日本ガイシホールをやり、そして最終的にはナゴヤドームへという思いが強いです。そのためには今回の「ふたり」が勝負だと思っていて。

馬場 本当にいい曲ができたと思っているので、この曲を機にもっとたくさんの人にCool-Xを知っていただいて、さらに上に行けたらと思います。

濱中 僕らの今後は本当にこの曲にかかってるというか、それくらい気持ちの入っている作品なのでぜひ皆さん聴いてくださいという感じです。

 1回聴いてくれたら絶対にいいって思ってくれるはずなので! 本当に自信を持っている楽曲なので、たくさんの人の心に響いたらうれしいよね。

一同 そうだね!

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