音楽ナタリー Power Push - 「Coming Next 2017」

次世代アーティスト18組が豊洲に集結

ひめキュンフルーツ缶が語る「Coming Next」

ひめキュンフルーツ缶 岡本真依、谷尾桜子インタビュー

自分たちの色を濃く出す

──「Coming Next」に2年連続で出演しているひめキュンフルーツ缶のお2人に来ていただきました。「Coming Next」は “各レーベル推しの1組”が出演するイベントですが、2年連続で出ているのはひめキュンさんだけなんです。

左から谷尾桜子、岡本真依。

岡本真依 「Coming Next 2015」には、愛媛県今治市のマスコットキャラクター・バリィさんとのコラボユニット・バリキュン!!として、「Coming Next 2016」にはひめキュンフルーツ缶として出させていただいたんです。2年前にステージに立たせていただいたときは、当時の会場だったNHKホールのような大きなステージに出たことがなかったからものすごく緊張していました。

谷尾桜子 レーベルの代表として出させてもらうわけですから、もちろん気合いを入れて臨みました。アイドルがたくさん集まるイベントとか、バンドがたくさん登場するフェスとかには出たことがあったけど、「Coming Next」のようなショーケース的なイベントにはあまり出たことがなくて。バックステージとかお客さんの感じも新鮮だったし、こういうイベントだからこそ自分たちの色を濃く出さなきゃいけないなっていうのはすごく考えてましたね。

──「Coming Next 2015」のタイムテーブルを振り返ってみると、バリキュン!!のステージは頭から2番目でした。当時のことは覚えていますか?

谷尾 バンドさんがトップバッターで会場をすごく盛り上げていたから「それに負けちゃいけないぞ!」っていう思いが強かったです。ただバリキュン!!って、バリィさんと一緒にほんわかした曲を届けるユニットなので、ただ盛り上げるだけじゃなくてどうやってお客さんを楽しませるかを意識しました。

左から谷尾桜子、岡本真依。

岡本 私たちだけじゃなくてバリィさんもああいう大舞台に立つのは初めてだったようで。イベントのリハでは入念にバリィさんと動きの確認をしたんですけど、バリィさんも緊張してたのか、本番でハプニングが起こったんですよ(笑)。

谷尾 「あれ、バリィさんがこっちに来てない!」みたいな。「楽しませなきゃ」って思いでパフォーマンスをしていたんですけど、何より必死だったので、今振り返ってみるともっとうまくやれたのかなあって思うことはありますね。

同世代には負けたくない!

──当日のステージ裏で交流はありましたか?

岡本 「Coming Next 2015」のときはチェコさん(Czecho No Republic)、LIFriendsさんとは裏で挨拶をしました。

谷尾桜子

谷尾 前に競演したことがあったLIFriendsさんは裏のケータリングのところで気さくに話しかけてくれたんです。大きなイベントで緊張してたから知ってる方々とお話しすることでリラックスできました。それと当日はお会いできなかったけど、このとき出ていた片平(里菜)さんは愛媛にツアーで来てくださったときに挨拶する機会があって、名前入りのピックをいただいたんです。実は私と同い年ってそのときに知って、すごく親近感が湧きました。

岡本 チェコさんとはこの間、ひめキュン蝦夷乃無頼缶(ひめキュンフルーツ缶と怒髪天による混合ユニット)のツアーのときに対バンさせてもらったんです。「Coming Next」で一緒になった人たちが今もがんばってるっていうのは私たちのモチベーションにもなりますし、「負けたくない!」って思いもありますね。

──競演者同士で“同世代”みたいな意識ってありますか?

谷尾 出演者の中には私たちより先輩のアーティストさんもいれば、私たちよりもっと若い方もいるんですけど、「『Coming Next』のとき一緒だったよね!」っていうのは1つ大きな共通点になっていると思います。

大きい会場で度胸が付いた

──昨年の2月に開催された「Coming Next 2016」では、ひめキュンフルーツ缶として出演しました。2年目はどうでしたか?

左から谷尾桜子、岡本真依。

岡本 2年目も出演順が2番目で、ブルエン(BLUE ENCOUNT)さんのあとだったんですよね。ただそのときはひめキュンフルーツ缶としてのパフォーマンスだったので、バリキュン!!のときよりは緊張せずに「魅せる!」っていう思いに集中してステージに上がれました。

谷尾 「天国ギミック」っていうアルバムを出す直前に「Coming Next 2016」があったんですよね。このアルバムは「魅せる」をコンセプトに作っていたんですけど、まだステージで表現するには手探りの状態、まだ奮闘している時期だったんです。

──NHKホールでライブをした手応えはいかがでしたか?

谷尾 「やってやったぜ!」と言うよりは、ステージでの盛り上げ方とかいろんなことを学べました。何よりまだ楽曲が発展途中の段階なのにNHKホールのような大きい会場でやらせてもらったことで、度胸が付いたと思います。

岡本 「天国ギミック」のリリースに向けて、すごくいいスタートになりましたね。

Coming Next 2017

2017年3月23日(木)東京都 豊洲PIT
OPEN 15:00 / START 16:00

出演者
Ayasa / 井上実優 / エグスプロージョン / カノエラナ / The Idol Formerly Known As LADYBABY / Jin-Machine / 瀬川あやか / 焚吐 / DEVIL NO ID / BAND-MAID / Beverly / Flower Notes / BOYS AND MEN / BOYS AND MEN研究生 / Maison book girl / 山﨑彩音 / UNIONE / ラックライフ

観覧無料!!
抽選で1700名を招待

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ひめキュンフルーツ缶(ヒメキュンフルーツカン)
ひめキュンフルーツ缶

2010年に地元・愛媛県で結成されたご当地アイドルグループ。ロックバンドのジャパハリネットなどを手がけてきた伊賀千晃がプロデュースを務め、奥村真友里、岡本真依、河野穂乃花、谷尾桜子、菊原結里亜の5人がメンバーとして活動している。インディーズ時代からハードなロックナンバーを得意とし、2013年8月に「アンダンテ」で念願のメジャーデビューを果たし、9月にはフルアルバム「情熱、エモーション。~REAL IDOROLL GIFT~」を発売した。2014年には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」や「SUMMER SONIC」など大型フェスに出場。12月に2ndフルアルバム「電撃プリンセス」をリリースした。2015年1月からは活動拠点である愛媛・松山サロンキティ公演を皮切りに24カ所26公演にわたる過去最大規模の全国ツアーを実施。2016年2月には3rdフルアルバム「天国ギミック」を、9月には怒髪天の増子直純(Vo)が作詞、上原子友康が作曲を手がけたシングル「伊予魂乙女節」を発表した。また同年11月からは怒髪天の上原子友康(G)、清水泰次(B)、坂詰克彦(Dr)と共に新バンド・ひめキュン蝦夷乃無頼缶として全国ツアーを開催。2017年2月15日にはLUNKHEAD、ガガガSP、かりゆし58、筋肉少女帯、人間椅子、ドラマチックアラスカ、ねごと、挫・人間といった面々による提供曲やカバーで構成されたミニアルバム「脳天ドロップ~Present For HIMEKYUN~」を発表する。