仲のよかった友達に向けて
──シングルの2曲目には「カンパイ!」が収録されています。
あんにゅ この曲は中学生のときに仲のよかった女の子の友達に向けて書きました。昔からの友達って、いつ会っても学生時代の感覚に戻れたりするじゃないですか。で、お互いの近況を話したりしながら、一緒に未来に向けて進んでいるっていう。それってすごく幸せなことだと思うので、そういう関係を大事にしながら、これからも一緒に“カンパイ”していこうねって気持ちを込めて書いたんですよね。
──過去の“ビューティフルデイズ”を共有する仲間たちの歌ってことですよね。そう考えると1曲目ともしっかりリンクしてくるという。
小幡 あー、確かにそうですね。
あんにゅ だからなんですかね、この曲2番のBメロからサビにかけて歌うとき、私いっつも目が潤んじゃうんですよ。「果てしない未来がそこにあって / 出会い別れ 涙があって / どんなときも受け入れてくれたから」ていう言葉がもう、ね(笑)。この部分は何も考えず、手紙を書くようにスッと出てきたんですよ。だからこそ余計に気持ちがグッとあふれてるんでしょうね。
小幡 この曲の歌詞は大枠をあんにゅが書いたんですけど、細かい部分は一緒にギリギリまで迷い、悩みましたね。例えば1番Bメロで「以心伝心」って言葉を使うべきなのかどうか、とか。ワードチョイスの会議はかなり入念に。
あんにゅ その中で大事にしたのは、できるだけしゃべり口調で書くっていうことで。身近な曲として聴いてもらいたかったので。
──サウンドはポップさ全開で、あんにゅさんの歌声も元気で楽しい雰囲気ですよね。
小幡 歌詞とメロディのテイストに引っ張られて、サウンドに関しても今までのコアラモード.らしさみたいなものを感じていただける仕上がりになりましたね。
あんにゅ ポップだけどちょっと切なさもあり、というところはコアラモード.らしさだよね。歌に関しては「ビューティフルデイズ」とはガラッと違って、この曲では普段の私っぽい表情が出ていると思います。去年、私たちの「さくらぼっち」という曲をTikTokで使ってくださる方が突然増えたんですけど、そういう方々にもきっとまた響いてくれるであろう曲になったと思うんですよ。みんなで「カンパーイ!」なんてやってくれたらうれしいですねー。
──「さくらぼっち」と同じく、この曲も桜ソングですしね。これからの季節に大きく盛り上がりそう。
あんにゅ おー! TikTokはもちろん、いろんな場所で流してもらえたらと思いますよ。お花見のときなんかにいいと思うんだけどなー。
赤ちゃんの頃からお世話になっていた
──そしてもう1曲。横浜に縁のあるコアラモード.の地元密着ソング「地区センターに行こうよ」が。
小幡 横浜市の全18区には公民館のような役割の地区センターという場所があって、僕らはそこを回る“地区センツアー”をお笑い芸人の方と一緒にずっとやっていたんですよ。で、そのツアーを回るうえで作ったのがこの曲なんです。約2年間、各地区センターで歌い続けてきたんですけど、昨年の12月で18区全部回り終えたので、今回音源化することにしました。
あんにゅ 私はホントに赤ちゃんの頃から地区センターにはお世話になっていたので、そこで経験した数々の“地区センあるある”を歌詞には詰め込んで(笑)。レコーディングは「せーの」で録りました。
小幡 ライブでやり尽くした曲を改めてレコーディングするというのはなかなかない経験だったので面白かったですよ。地区センツアーの最終日に録らせてもらったお客さんの声も使わせていただけたのもよかったですね。
あんにゅ 最初は何も考えず、冗談みたいに作った曲ではあったんですけど、歌っていくうちにどんどん愛着が湧いてきて。歌ってると涙が出そうになってくる(笑)。今じゃ地区センツアーを回ってた日々が“ビューティフルデイズ”になっちゃったしねー。
小幡 いや、無理やりタイトル曲に絡めなくてもいいから(笑)。横浜以外の人は「地区センターって何?」って感じだと思うんですけど、そこをきっかけに興味を持って聴いてくれたらいいかなって思いますね。
あんにゅ もちろん横浜に住んでるハマっ子全員が歌える曲になることにも期待してます(笑)。そうなるといいな。
チャレンジし続ける1年に
──進行中の「Coalamode.Labo 2018→2019~あれもShow! これもShow!~」も含め、ここからの活動も楽しみにしてますね。
小幡 曲も今ガンガン作っているところなので楽しみにしていてほしいですね。
あんにゅ 何が起きますかねえ。もしかしたら芸人さんみたいなことをやっちゃうかもしれないですよね。顔に何か描き出したり、急にアフロとかになったら、「あ、“Coalamode.Labo”なんだな」と思ってください(笑)。
──ある意味、それがすべての言い訳にもなるから、なんだってできちゃいますよね。
あんにゅ そうそう。何やってもいいってことですからね。自由度は高いです。
小幡 とにかく試行錯誤する名目でやってることなので、臆さず、チャレンジし続ける1年にしたいと思います。
- コアラモード.「ビューティフルデイズ」
- 2019年3月6日発売 / アリオラジャパン
-
初回限定盤 [CD+DVD]
1620円 / BVCL-954~5 -
通常盤 [CD]
1200円 / BVCL-956
- CD収録曲
-
- ビューティフルデイズ
- カンパイ!
- 地区センターに行こうよ
- ビューティフルデイズ Instrumental
- 初回限定盤DVD収録内容
-
- 「ビューティフルデイズ」ミュージックビデオ
- コアラモード.
- ボーカルのあんにゅとサウンドクリエイターの小幡康裕からなる神奈川・横浜出身の男女2人組ユニット。2013年の結成以来、横浜を拠点に精力的なライブ活動を行い徐々に注目を集める。2014年11月には自主制作の4曲入りシングル「メモリーズ」をリリース。2015年2月にフジテレビ系“ノイタミナ”アニメ「四月は君の嘘」後期オープニングテーマ「七色シンフォニー」でメジャーデビューを果たした。2016年は愛知学院大学のCMソング「拝啓、5年後の私」を収めたシングル「さくらぼっち」や、tvk「saku saku」のエンディングテーマとしてオンエアされていた「雨のち晴れのちスマイリー」、NHK「みんなのうた」への提供曲「ママのママのママのママ」などを発表。2017年2月にこれらの楽曲を収めた1stアルバム「COALAMODE.」をリリースした。2018年4月にテレビ東京系アニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」のエンディングテーマ「花鳥風月」を発表したのち、5月に2ndアルバム「COALAMODE.2~街風泥棒~」を発売。11月に新プロジェクト「Coalamode.Labo 2018→2019」を始動させ、2019年3月にニューシングル「ビューティフルデイズ」をリリースする。