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- Tom-H@ck
「グルグル」を観て現実逃避
──7月にリリースしたシングルの表題曲「Trip Trip Trip」は、「魔法陣グルグル」のオープニングテーマとして書き下ろしたナンバーなんですよね。「魔法陣グルグル」と言えば、僕らの世代のレジェンド的アニメなんですよ。
ぽん 私は世代ではないんですけど、小さい頃に家でCSのアニメチャンネルが入っていたこともあって、80~90年代のアニメを観て育ってきたんです。それと「魔法陣グルグル」だけは家にビデオがあって、大好きな作品でした。よく勉強の合間に観ていました。
──勉強の合間に観る作品だったんですね。
ぽん 「グルグル」って、別の世界に連れ出してくれる世界観の作品だと思うんです。そういうところが大好きだったので、勉強するふりをして「グルグル」を観て現実逃避してました(笑)。
──ご自身が小さい頃から観ていた作品のテーマソングを担当するなんて幸運、なかなかないですよ。
ぽん お話をいただいたときはすごく光栄だと思いましたし、アニメのプロモーションビデオでは私の歌声が流れている中でククリちゃんとニケが出会うシーンが描かれていたりして。こんなことが起きるんだってビックリです。
──楽曲を作るに当たって、アニメの制作サイドからはどういうオーダーがあったんですか?
小島 もともとのアニメの年代も意識して「90年代テイストで」というのと、「冒険が始まるワクワク感を演出してほしい」というオーダーがありました。
ぽん 「Trip Trip Trip」は曲が先にできていたので私はあとから歌詞を付けたんですけど、「グルグル」という作品はもちろん大切にしつつ、それ以外のことはあまり考えないようにしました。考えすぎると、曲の世界観が引っ張られすぎちゃう気がして。
──タイアップソングであっても、基本的には自分がアーティストとして何を伝えたいのかを重視しているんですね。
ぽん そうですね。原作を改めて読ませていただいて、そこから自分と共鳴した部分を拾い集めて歌詞を書きました。
小島くんを探せ
──ORESAMAはビジュアルが特殊なユニットですよね。オフィシャルサイトにはアーティスト写真よりも大きく、お二人のイラストが載っていますし。
小島 最初にCDを出すときからずっと、うとまるさんというイラストレーターの方にお世話になっています。うとまるさんは80~90年代のテイストを持ったイラストが得意な方で、僕らORESAMAが奏でる音楽との相性がバッチリだったので、今に至るまでずっとアートワークをお願いしています。
──オフィシャルサイトやミュージックビデオを観て、ビジュアルコンセプトがかなり戦略的だと感じました。
ぽん 例えばミュージックビデオを作るときも、うとまるさんが描いたアートワークの色合いなどを参考にしながら、世界観を作り上げています。
──確かに「Trip Trip Trip」のMVもうとまるさんのイラストが効果的に使われた映像作品でした。
ぽん MVを公開するとファンの方々の間で「小島くんを探せ」ってなるのが面白いんですよ。基本的にうとまるさんのイラストと私の出演するシーンが多くて、小島くんはいつもほとんど映っていないので。
小島 今回の撮影でも3、4時間くらい待ち時間があって。「小島さん出番ですー!」って呼ばれて気合いを入れてカメラの前でギターを弾いたら大体1テイクでOKが出るっていう(笑)。
──ユニットあるあるですね(笑)。僕も経験がありますけど、ボーカリストがいるユニットだと演奏陣の出番がめっちゃ少なくなるという。
ぽん でも逆にそれをファンの方々に楽しんでもらってるのがいいんですよね。「小島くんいたー!」みたいに。
小島 自分でもちょっとおいしい出方だな、とは思っています。
ぽん 逆に出過ぎたほうがよくないこともあるからね。
小島 これからも謙虚に出ていきます(笑)。
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「ダンス」がテーマの新しい主題歌
- ORESAMA「流星ダンスフロア」
- 2017年10月25日発売 / Lantis
- 収録曲
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- 流星ダンスフロア
- ヨソユキノマチ
- Waiting for...
- 流星ダンスフロア -Instrumental-
- ヨソユキノマチ -Instrumental-
- Waiting for... -Instrumental-
- ORESAMA「Trip Trip Trip」
- 2017年7月26日発売 / Lantis
- 収録曲
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- Trip Trip Trip
- 耳もとでつかまえて
- 空想フライト
- Trip Trip Trip -Instrumental-
- 耳もとでつかまえて -Instrumental-
- 空想フライト -Instrumental-