- パーソナリティ
- 須賀健太
「Coming Next Artists」第22回に登場するのは、ボーカリストFümiを中心に結成された3人組ユニット・NormCore。昨年11月にビーイングよりメジャーデビューシングル「それでも僕は生きている」をリリースした彼らは全員が音楽大学卒で、“シンフォニックロックユニット”として異色の存在感を放っている。今回は須賀健太が聞き手となり、Fümiにユニット結成の経緯や独自の音楽性にたどり着いた背景のほか、アニオタを自称する彼のアニメにかける思いを聞いた。
取材 / 須賀健太 文 / 大橋千夏 撮影 / 須田卓馬
- NormCore(ノームコア)
- ソロとしてはUMI☆KUUN名義で活動するボーカリスト・Fümiを中心に、バイオリンのTatsu、クラシックギターのNatsuからなる3人組ユニット。全員が音楽大学卒業の経歴を持つ。2017年11月22日に、アニメ「EVIL OR LIVE」の主題歌「それでも僕は生きている」でメジャーデビューを果たした。
音大で唯一ポップスに興味を示してくれた後輩
──楽曲を聴かせていただいて、いい意味でイメージを裏切られたと言うか。皆さん音楽大出身のユニットと伺って、やっぱり最初は「ちょっと硬いのかな」と思ってたんですよ。
ああ、オペラとかクラシックみたいな。
──はい。でも、いい意味でイメージを壊されました。クラシック的な壮大さがありながらロック感もあって、独特の世界観ですよね。
ありがとうございます。
──プロフィールを拝見しても、ほかのアーティストさんではあまり見ないような言葉も多くて……そもそもFümiさんは、NormCore結成以前は1人で活動していたんですよね?
はい。ずっと1人でイベントMCだったりYouTuber的な活動をやっていたんですけど、せっかく音大に通っていたこともあるし、「もう少しアーティスティックな活動をしてみない?」と今のレコード会社の方に誘っていただいて。それで、大学の後輩を誘って結成したのがNormCoreなんです。
──あ、TatsuさんとNatsuさんは後輩なんですね。
はい。僕が4年生のときに1年生だったので、だいぶ幅を利かせてますね(笑)。でも、唯一ポップスにも興味を示してくれる気さくな2人だったので。
──2人共誘われたときはすんなりと?
そうですね。彼らも各々、音楽教室の講師をやったりクラシックのリサイタルを開催していたので、最初はこういった音楽活動は未知の領域だったと思うんです。でも今は日々発見もあるみたいで、楽しんでくれてるのかなと。僕自身も2人からインスパイアされたり助けられることも多いので、みんなで勉強しながら成長してる感じです。
ナメられないように、普段は低い声で
──昨年11月にリリースされたデビュー曲「それでも僕は生きている」の歌詞には「もう殺してくれよ」といったストレートな言葉が並んでいて、ある意味とても現代っぽいなと感じました。この曲はどんな思いで制作されたんですか?
「それでも僕は生きている」はアニメ「EVIL OR LIVE」のオープニング曲として作ったんですけど、ダークな世界観のアニメだったので、そこに寄り添うように書いていきました。あとは「病んでる」って言われるような若い人たちに向けたところもあって、彼らに無理やり「夢を持ったほうがいいよ」とか「絶対に明るい未来があるから」なんて言い放つのも無責任なのかなと思って。彼らの思いを肯定しつつ、「そうだよね、だとしても……」ぐらいの温度感で希望を描くと言うか。
──なるほど。それと、僕はFümiさんの圧倒的な声のキレイさにびっくりして。
ありがとうございます。
──話していているときとは印象が違いますよね。歌声はかなりのハイトーンボイスで。
普段はなるべく低い声を……ナメられないように。
──あはは(笑)。
だんだん仲良くなってくると「(高い声で)マジで?」みたいになってきます(笑)。
──高くなっていくんですね。今日中にそこまでいきたいな(笑)。
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めちゃくちゃアニオタです
- NormCore「それでも僕は生きている」
- 2017年11月22日発売 / Being
- CD収録曲
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- それでも僕は生きている
- 天空の涙
- 初回限定盤DVD収録内容
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- 「それでも僕は生きている」MUSIC VIDEO
- 「それでも僕は生きている」MUSIC VIDEOオフショット
- NormCore「傷だらけの僕ら」
- 2018年4月18日発売 / Being
- CD収録曲
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- 傷だらけの僕ら
- 永遠の記憶
- 初回限定盤DVD収録内容
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- 「傷だらけの僕ら」MUSIC VIDEO
- 「傷だらけの僕ら」MUSIC VIDEOオフショット