次のステージに行くために

──12月20日には5枚目のシングル「BREAKOUT / 雪色」がリリースされます。「BREAKOUT」は日本男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE 2017-18 SEASON」の公式テーマソングということで、ギラついた闘志に満ちあふれたFlowBackらしい1曲になりましたね。

TATSUKI　「B.LEAGUE」のテーマ曲でありながら、“挑戦者”という僕たちが掲げてきたテーマにも沿ってる曲です。この曲のBPMは、バスケの選手が攻めるときのドリブルのテンポに近くしているんですよ。守りに入るんじゃなくて、常に攻撃していくFlowBackの姿勢がにじみ出ていると思います。

──JUDAIさんはどういうことを考えながら作詞していきました？

JUDAI　「BREAKOUT」って「前に進むために何かを壊して進んでいく」という意味の言葉で。「FlowBackが次のステージに行くために、新しいことに挑戦していこう」という意気込みが入っている曲です。バスケの選手の方や、バスケに限らず自分と戦っていたりこれから何かに挑戦する人にメッセージを受け取ってもらえたらうれしいです。

MARK　JUDAIの詞はいつも、5人で一緒にいる日々の何気ないことをキャッチして生かしてくれますね。

REIJI　僕は中学生のとき3年間バスケ部だったんですけど、音楽とスポーツって似てる部分があると思っていて。どちらもプレッシャーと戦わなきゃいけなかったり。1人で強くあることも大事だけど、この曲の歌詞からは仲間と一緒にチームで戦っていくことの大切さを感じました。

──ライブではこの曲をどういうふうに届けていきたいですか？

TATSUKI　お客さんと一緒に盛り上がれる感じがいいですね。前作「WE ARE!」は“僕たち”がテーマの曲だったので、次はみんなで1つになれる曲になったらいいな。

悔しさがなくなったら駄目

──今回のシングルもそうですが、FlowBackの歌やパフォーマンスからは常に何かと戦っているような、一本通った強い芯を感じます。そのメラメラとした闘志はどこからきているんですか？

TATSUKI　僕たち、初めてのライブのお客さんが0人だったんですよ。そこから始まったのは1つありますね。結成した当初は、周りにも「これからが楽しみだ」としか言われなかったです。

MASAHARU　「バランスはいいけど」ってね。

TATSUKI　共演者にもお客さんにもたくさん笑われてた。そういう悔しい思い……ホントに0から始めて、永遠のグループのテーマとして“挑戦者”というものがあるので、たぶんそれがパフォーマンスに出ているんだと思います。常に自分たちが「挑んでいく」という気持ちなので。

──なぜ笑われてたんだと思いますか？

MARK　単純にカッコ悪かったんじゃないですかね。

MASAHARU　歌詞とかダンスも別に間違っていないはずなのに、クスクス笑い声が聞こえてくるんですよ。

MARK　当時はダンスボーカルのグループって、事務所が決まっててそこで選ばれた人たちがグループを組んでめちゃくちゃ練習してライブをやるパターンが多かったんです。今振り返れば、そういうシーンの中で僕たちのクオリティは一段と低かった。ダンスも歌も中途半端だったし。でもあの頃は「俺たちが一番カッコいい」って、なぜかわからないけど思い続けてたんですよね。だから折れなかった。

──私もその悔しさにはシンパシーを感じるところがあります。お仕事をしていると、ホントに全部細かく自分でデザインしてプロデュースしていても「どうせモデルの名前貸しで大してやってないんでしょ」って思われてしまったり。見かけで判断されて、誤解されてしまう悔しさってありません？

TATSUKI　たくさんありますよ。

一同　うん。

TATSUKI　あと僕らは結成する前も、それぞれオーディションで落ちてきた経験があったので。悔しさしかない。でも逆に悔しさがなくなったら、たぶん駄目になると思うしね。

MARK　僕たちはけっこう根に持つタイプだったので。されたこととか言われたこととか、全部覚えてるから。いい意味でバネになってますね。

REIJI　見返したいという強い気持ちはあります。

──来年にはワンマンツアーが控えていますが、どのようなツアーになるんでしょうか？

MARK　初めてのツアーなので、どういうふうになるのかわからないところもあります。でも今年赤坂BLITZでやったワンマンライブでの反省点を生かして、どの会場に行ってもよかったなって思ってもらえるように全身全霊でやります！