- パーソナリティ
- Tom-H@ck
第10回には、Warner Music Japanより10月にメジャーデビューを果たすBRADIOが登場。BRADIOはソウル、ファンクといったブラックミュージック由来の音楽性と破天荒なライブパフォーマンスが話題を呼び、すでに数多くのロックフェスへの出演経験を持つバンドだ。ここではTom-H@ckをインタビュアーに迎え、メンバーのルーツや音楽制作の裏側、またメジャーデビューを果たす彼らが目指すバンド像などを聞いてもらった。
取材 / Tom-H@ck 文 / 倉嶌孝彦 撮影 / 西槇太一
- BRADIO(ブラディオ)
- 真行寺貴秋(Vo)、大山聡一(G)、酒井亮輔(B)、田邊有希(Dr)の4人からなる“日常に彩りを加えるエンターテインメント”をコンセプトに活動するロックバンド。多彩なビートを生み出すリズム隊を軸にしたサウンドや、シャウトやファルセットを使い分ける個性的なボーカルが話題を呼ぶ。2013年10月に1stミニアルバム「DIAMOND POPS」をリリース。2014年には「TREASURE05X」や「イナズマロック フェス」といったライブイベントにも出演した。2017年1月には2ndフルアルバム「FREEDOM」を発表。同年10月4日にはワンマンツアー「FREEDOM tour 2017」の最終公演の模様を収めたライブBlu-ray / DVD「BRADIO LIVE at 中野サンプラザ-FREEDOM tour 2017-」をリリースする。また10月11日にはWarner Music Japanよりシングル「LA PA PARADISE」を発表し、メジャーデビューを果たす。
70~80年代のダンスミュージックへのオマージュ
──もしかしたら覚えていないかもしれないんですけど、僕、実は一度BRADIOさんにお会いしているんです。今年2月の……。
大山聡一(G) 金沢で開催された「かなざわアニソンフェス2017」のときですよね。もちろん覚えてますよ。
──ああよかった。そのときからBRADIOさんのことはすごく気になっていて。今回、改めてBRADIOさんのこれまでの音源を聴いて、ソウルやファンクの要素を色濃く感じると共に、皆さんの音楽的なバックボーンがすごく知りたくなりました。
真行寺貴秋(Vo) 実はファンクとかソウルに本格的に向き合ったのはBRADIOを組んでからなんです。それまではわりとみんな別々のルーツがあって。
──皆さんもともとはどんな音楽を聴いていたんですか?
酒井亮輔(B) 小さい頃は親の影響でマイケル・ジャクソンを聴いてたんですけど、音楽を始めたきっかけになったのはB'zですね。しかも僕、最初はギターから始めたんですよ。
──いつベーシストに転向したんですか?
酒井 僕と聡一は幼なじみなんですけど、中学時代に一緒にバンドを組むことになったんですよ。ありきたりだけどそのとき、ベーシストがいなくて僕がベースを弾くことになったんです。
大山 幼なじみだから亮輔とは音楽をいろいろシェアする仲で。B’zとかGLAYとかいろいろ聴いていく中で僕がハマったのはLUNA SEAでした。SUGIZOさんに憧れて中学でギターを買ってメチャクチャ練習しました。
酒井 ギターは聡一に取られたけど、僕はベースに出会えてよかったなって思ってます。ギターには出せない低音をアンプで出したときの快感にハマりまして。特に僕らは田舎でバンドをやってたので爆音で練習できたから、すごい音量で楽器を鳴らして遊んでました。
──田邊さんのルーツは?
田邊有希(Dr) 僕は根っからのクラシック上がりで、今でもコード感やハーモニーがいい音楽がすごく好きなんです。学生時代はブラスバンド部に入ってドラムを叩いていたんですけど、先輩に引っこ抜かれてロックバンドで叩くことも増えていって。僕らの地域はGLAY、ラルク、LUNA SEA派閥とハイスタ派閥に分かれていて、どっちにも呼ばれていたからいろんなところでドラムの経験を積んだ感じですね。
真行寺 僕も今まで話に出てきたようなバンドやFIELD OF VIEW、L⇔Rとかを聴いてました。
──そんな4人が集まってソウルやファンクを鳴らしているのは面白いですね。
酒井 大人になってからは本当にジャンル関係なくなんでも聴くようになって、自分が「苦手だな」って思う音楽がないんですよ。特に30歳を超えてからは家で音楽を聴くのが大好きになって。最新の音楽はもちろん、ソウルとかファンクの名曲を聴き漁るのもメチャクチャ刺激的で面白いなと思うようになりました。
真行寺 BRADIOの4人が集まったときって、まだ今のようなブラックミュージック由来の音楽をやっていくっていうのが定まってなくて。最初は試行錯誤していたところがあったんですけど、音楽性を練り直すときになってどちらかと言うと大人になってから聴くようになったソウルとかファンクをベースにした音楽をやるのが面白いんじゃないかってことになり「DIAMOND POPS」っていうミニアルバムができたんです。おそらくこのときメンバーそれぞれが「あ、これだな」って手応えを感じて今の音楽性に寄っていった感じですね。今では僕は本当にソウルミュージックが大好きで。今回のシングルの表題曲「LA PA PARADISE」の詞は1970年代とか80年代のダンスミュージックへのオマージュを込めた内容になっています。
次のページ »
ファンキーなプロデューサーと共に
- BRADIO「LA PA PARADISE」
- 2017年10月11日発売 / Warner Music Japan
- CD収録曲
-
- LA PA PARADISE
- Baddest
- LA PA PARADISE(HIDDEN AFRO ver.)
- Baddest(HIDDEN AFRO ver.)
- 初回限定盤DVD収録内容
-
- 「LA PA PARADISE」ミュージックビデオ・メイキング映像
- BRADIO「BRADIO LIVE at 中野サンプラザ-FREEDOM tour 2017-」
- 2017年10月4日発売 / HERO MUSIC ENTERTAINMENT
- 収録曲
-
- 彼女ハリケーン
- Flyers
- HOTELエイリアン
- Super Wonderful
- -Freedom-
- Step In Time
- Overnight Superstar
- 蝙蝠
- You Make Me Feel Brand New
- 思い通りにならない世界
- Ride On Time
- KAMISAMA
- Get Money
- ギフト
- Playback
- Golden Liar
- Revolution
- スパイシーマドンナ
- Back To The Funk
- All I Need Is You
- Colors
- 特典映像
-
- 「FREEDOM tour 2017」ツアーオフショット