- パーソナリティ
- 須賀健太
世界を変えたい
──皆さんそれぞれ担当があるんですね。
プー・ルイ 結成当初、アイドル研究をしていたときは毎週ほかのアイドルさんのインストアイベントに行ってたんですよ。そしたらアイドルにはキャッチフレーズがあってお決まりの自己紹介をするってことを学んで、それを取り入れたのが今も続いてるんです。
──へえ。ゴ・ジーラさんは「怪獣担当」になっていますが、これは名前のままですか?
ゴ・ジーラ そうです。加入前の合宿オーディションの様子がニコニコ生放送で配信されていたんですけど、私がゴジラのTシャツを着て行ったら、生配信のコメント欄に「ゴジラ、ゴジラ」ってどんどん書き込まれて。そのときからのあだ名から怪獣担当のゴ・ジーラになっちゃったんです。
──何か物を破壊するとかってことではないんですね。
ゴ・ジーラ それはしないです(笑)。ライブでは自己紹介中に咆哮することで一応、怪獣担当をやってます。
──ももらんどさんは「チェンジザワールド担当」とありますが、これは?
ももらんど (小さな声で)世界を変える……。
──え?
プー・ルイ ももとパンの2人が去年のオーディションで合格したメンバーなんです。ももはオーディション合宿があったとき、最初は声を出すこともできなかったんです。だけど最終日に「大きい声で叫ぶ」っていう奇跡を起こして合格したんです。自分を変えるためにBiSに入ったし、その姿を見てみんなも変わってほしいみたいなコンセプトがあるんですよ。
ももらんど そうです。
プー・ルイ 実は今のBiS自体のコンセプトが「CHANGE the WORLD」でもあって。昔のBiSは周りから「こんなのアイドルじゃない」なんて言われていたんですけど、最終的に「アイドルになれた」というストーリーを描けるように活動してたんです。でも旧BiSでは日本武道館に立つ夢が叶わず、ストーリーの途中で終わってしまったので、再結成したBiSでは、「世界を変えて、武道館に立ってやる」ということを目標にしていて。それを個人で体現してるのは、ももらんどだと思ってます。
──世界を変えていくと?
ももらんど はい……変えていきます。
プー・ルイ 任せた(笑)。
──おお! そんなドラマがあったんですね。で、ももらんどさんと一緒に加入したのがパン・ルナリーフィさん。こう見るとけっこう不思議な名前の方が多いですね。
パン オーディション合宿の審査の1つに「早朝マラソン」っていう企画があったんです。走っている途中にチェックポイントがあって、私は毎回パンをもらうのがお決まりみたいな流れになっちゃって。それでパンの印象が強くなったからパンって名前になったんです。
──なるほど。オーディション合宿でいかに個性を発揮するかが大事なんですね。
プー・ルイ 早朝マラソンみたいな企画だけじゃなくて食事とかにもポイントが付いていて。デスソースが中に隠されているものを当てると◯ポイント、何かを食べ切ったら◯ポイントみたいにいろんなところにポイントが隠されていて、一瞬も気が抜けないのがWACKのオーディション合宿なんです。
──そういうチャレンジはオーディションのあとも常にされてるんですか?
カミヤ 最近はそんなにないですけど、100kmマラソンとかやりましたね。
ペリ ももとパン以外はみんな走ってます。
プー・ルイ 100kmマラソンはBiSのお家芸みたいになっていて。
──なんだかマラソンと縁のあるアイドルなんですね(笑)。
プー・ルイ 旧BiSのときは全裸MVとかハメ撮りふうMVとか下ネタに寄せた企画が多かったんで、メジャーデビューしてから困ったんです。だから「走るんなら健全だろう」という考えから始まったのが100kmマラソンで。結局、渡辺さんは人の苦しむ顔を見るのが好きなので、今ではWACK内のほかのグループにもマラソン文化が派生してます。
BiSの終わりと始まりが詰まったシングル
──プー・ルイさんは今回のシングルが最後になるんですよね。
プー・ルイ はい。3月4日の両国国技館公演で卒業します。
──グループの立ち上げ人がいなくなるって、一大事なんじゃないかと思うんです。
プー・ルイ そうですね。でもBiSはその歴史を振り返ると、メンバーの脱退や加入を繰り返して、そのたびに「それを乗り越えるためにどうするか?」って考えて大きくなってきたグループなんです。だから今が新しくなるタイミングなのかなって。
──3月7日リリースのシングル「WHOLE LOTTA LOVE / DiPROMiSE」には現体制と新体制の両方の楽曲が入るんですね。
プー・ルイ このシングルには終わりと始まりが詰まっていると思います。今まで背負っていた悪しき習慣を含め、いろいろなものを経験してきた今が研究会からアイドルになっていくときなのかなって。
カミヤ 自分はレンタルトレードで戻って来たBiSにどっぷり浸かってから出て行くので、またゼロからスタートするくらいの気持ちで過ごしていました。このシングルをもってBiSに負けないように自分もうまく区切りを付けたい気持ちでいます。
──古くからBiSにいたお二人がいなくなることに、新体制で活動を続ける皆さんは不安を感じることはありませんか?
ゴ・ジーラ さっき話にあった通り、BiSはこれまでいろんなメンバーが加入と脱退を繰り返しながら成長してきたグループなので、これがBiSの形なんだと思っています。BiSの存在を途絶えさせずに進化していくことが私たちのやるべきことなんだなって。
──プー・ルイさんから見て、これからのBiSの印象はどうですか?
プー・ルイ みんな前を向いている感じがします。「新しいBiSを作っていくぞ」っていう前向きな思いが新曲の「WHOLE LOTTA LOVE」には詰まっていると思いますし、メンバーを見ていてもそういう気合いが感じられるんです。2010年に始まったBiSはもしかしたらこのタイミングで終わるのかもしれない。でも、研究会の名のもとに好き勝手やっていたグループがステップアップしてちゃんとしたアイドルになる段階なのかなって。私自身、これからのBiSを見るのが楽しみです。私はいなくなる身ですけど、BiSにはもっと売れてもらって、いつか還元してくれたらうれしいです(笑)。
──ははは(笑)。OGメンバーで再会する可能性もなくはないと。
プー・ルイ BiSが大きくなって、10年、20年と続いて、いつかモーニング娘。さんのようにOGがテレビ番組で集結できたらいいですよね。OGが子供を抱きながら出てくるみたいな(笑)。
──そういう未来も素敵ですね。
キカ BiSの元祖であり象徴でもあったプー・ルイさんはいなくなるけど、このタイミングがBiSを未来につなげるためのターニングポイントになると思います。
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オタクなんてもんは移り気、すぐに忘れるから
- BiS「WHOLE LOTTA LOVE / DiPROMiSE」
- 2018年3月7日発売 / CROWN STONES
- CD収録曲
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- WHOLE LOTTA LOVE
- DiPROMiSE
- WHOLE LOTTA LOVE(instrumental)
- DiPROMiSE(instrumental)
- 初回限定盤DVD収録内容
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2017.10.6.「IDOL is DEAD」@赤坂BLITZライブ映像
- SOCiALiSM
- CHANGE the WORLD
- ぎぶみあちょこれいと
- Never Starting Song
- パプリカ
- I can't say NO!!!!!!!
- Give me your love 全部
- nerve
- My lxxx
- NOT the END
- IDOL
- ロミオの心臓
- Happy Birthday
- twisted grunge
- Fly -Brand-new BiS ver-
- gives
- BiSBiS
<アンコール>
- primal.
- レリビ