4人のキュレーターがそれぞれ話を聞きたい次世代アーティストとトークを交わす「Coming Next Artists」シーズン2の対談企画。第8回目はねごとの沙田瑞紀が、日本やアメリカ、キューバをバックグラウンドに持つ4人組ボーイズグループ・INTERSECTIONを対談相手に指名した。今回のインタビューでは結成から4年が経ったINTERSECTIONに、音楽のルーツや今後の活動への思い、英語詞と日本語詞それぞれの楽曲の魅力について、自由に語ってもらった。
取材・文 / 寺島咲菜 撮影 / 須田卓馬
- INTERSECTION(インターセクション)
- 青山ウィリアム、ミッチェル和馬、モリアティー慶怜(ケーレン)、橋爪ミカからなる4人組ボーイズグループ。2018年10月に配信シングル「Heart of Gold」でデビュー。11月に「Falling」、12月に「Body Language」と配信シングルを立て続けにリリースし、本格的に音楽活動をスタートさせた。2019年1月には、ウィリアムと和馬が作曲を手がけた初のセルフプロデュース作品「Twisted」を配信リリース。6月15日に東京・SEL OCTAGON TOKYOでファンイベント「"TENS" Opening Session」を開催する。
4人それぞれのキャラクター
──まずはINTERSECTION結成のきっかけについて教えてください。もともと音楽をやりたいという気持ちはあったんでしょうか?
ミッチェル和馬 スカウトをきっかけにオーディションを受けて、ボーカルレッスンに通ってました。グループ結成後、メンバーとはすぐに仲良くなりましたね。歌をやろうと思ったのはINTERSECTIONに入ってからです。僕はもともとフルートとかサックスとか、クラシック音楽をやってました。ウィリアムくんは楽器が何もできなかったんですけど、わずか1年でドラム、ベース、ギター、ピアノを習得して、今では自宅の音楽スタジオで曲作りに励んでます。
青山ウィリアム 僕はもともと水泳をやっていて、音楽に興味なかったんですよ。
和馬 ジュニアオリンピックに出られるほどの実力があったもんね。
モリアティー慶怜(ケーレン) 僕もこのグループで活動し始めてから音楽に興味を持ったかな。
橋爪ミカ 小さい頃から音楽を作ることに興味があったんですけど、いざ自分でやろうとするとうまくできなくて。この業界に入って音楽を作る知識をたくさん学んでます。
沙田瑞紀 日本にはどのくらいいるの?
ミカ 僕は4年です。
ケーレン 6年です。
和馬 10年います。
ウィリアム 16年ぐらい。人生のほとんどを日本で過ごしてます。
沙田 メンバーそれぞれのキャラクターはあるの?
ミカ シチュエーションによって違うと思います。
和馬 ライブとか日本語で話さなきゃいけないときは、ほとんど僕がMCを任されるんですよ。もともとあんまりおしゃべりなほうじゃないのに。ケーレンくんとミカくんは常にふざけてます(笑)。ウィリアムくんはクールキャラをやり通してる。
──お話を聞いていても、そのコントラストがはっきりわかります。リーダーを務めるミカさんはどうですか?
ミカ 出会った頃はみんなまだ子供だったから、顔を合わせるたびにケンカしていて。そういうときは僕が一番年上だからよく仲裁に入ってたかな。
ケーレン 助けてもらいたいときにいつも手を貸してくれる、グループにとってお兄ちゃん的存在です。
和馬 この人(ケーレンくん)は弟キャラなんで。
沙田 この短い時間でもそれはわかった(笑)。
恋愛以外を歌うなら
沙田 INTERSECTIONさんのミュージックビデオをいくつか観させていただいて、ビジュアルもサウンドもすごくカッコいいなと思いました。今のムーブメントを感じるメロディにロマンティックな歌詞が乗っていて、不覚にもキュンキュンしてしまって。日頃からどういうことを考えて音楽を作ってるのかなと興味があります。
INTERSECTION一同 ありがとうございます!
沙田 INTERSECTIONさんの楽曲はラブソングがメインだよね。
和馬 1月にリリースした「Twisted」はウィリアムくんと一緒に作ったんですけど、過去の体験にちょっともとづいて、女の子に振り回される気持ちを歌詞にしました。普段考えていることを曲にするのは最高に楽しくて、僕自身経験したことのほうが歌うときに気持ちが入りますね。
沙田 ラブソングにしようって前提だったの?
ウィリアム 僕らのファンの方は女の子が多いので、オーディエンスを意識するとそうなるよね。
──恋愛以外だったら、どんな題材をもとに曲を作りたいですか?
ウィリアム 「苦しみ」をテーマにした曲とか。自分名義の曲だったらダークなほうに寄っちゃうんですけど、グループだったらもう少し明るくてノリやすい曲にしますね。
和馬 その反対に僕はポジティブな曲にしようかな。以前友達と一緒に、学校生活や日常生活での人間関係を歌詞にしようとしたんですけど……なかなか難しかったですね。ラブソングのほうが今は作りやすい気がします。いろんな言葉やメロディで遊んで、曲のバリエーションを広げられたらなと思います。
沙田 1人ひとりが曲を作れたら、最強のグループになるね。
和馬 僕らはソロでも音楽を作ってるんですよ。1人ひとりの音楽性がはっきりと現れているので、ぜひチェックしてみてください。僕は「Red Lights(feat. Carlo Redl)」(2018年12月発売)と「To You(feat. Carlo Redl)」(2018年12月発売)、ミカくんは「Tell me」(2018年12月発売)と「Road Trips」(2019年3月発売)をリリースしてます。ケーレンくんとウィリアムくんはSoundCloudを使ってるよね?
ウィリアム 曲をアップすると反応が返ってくるからうれしいですね。
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