コバソロ「歌うたいのバラッド」
2019年5月28日配信開始 / VAP
まったく新しいスタイルを持ったYouTube発のアーティスト
文 / 森朋之
活動10周年を迎えたそらる、6月にドーム公演を成功させたまふまふ、7月に武道館公演を行ったみやかわくんなど、“歌い手”や“YouTuber”からキャリアをスタートさせたアーティストが続々とブレイクを果たしている。インターネットから生まれた音楽は今や日本のメインストリームとなりつつあるが、そんな状況の中、まったく新しいスタイルを持ったYouTube発のアーティストが話題を集めている。作詞、作曲、編曲、演奏、デザイン、動画制作などをすべて自身でこなすコバソロ。YouTubeのチャンネル登録者数は200万人以上、動画の総再生数は8億回を突破するなど、すでに多くのファンを獲得しているマルチクリエイターだ。
自身の音楽活動のほか、プロデューサーとしても手腕を発揮しているコバソロ。中でも注目すべきは、女性ボーカリストをフィーチャーした「女性が歌う」シリーズだ。コバソロ&杏沙子の「ヒロイン / back number」が約1600万再生を記録、コバソロ&春茶の「Lemon / 米津玄師」はなんと5200万回再生を突破するなど、幅広い層のリスナーを惹きつける大人気シリーズとなっている。
同シリーズで配信リリースされた「歌うたいのバラッド」のボーカリストは若菜。彼女は2016年に栞菜智世として歌手デビューし、現在は本名の名前“若菜”として活動中の高い歌唱力で注目されるシンガーソングライターだ。ピアノとストリングスを軸にしたサウンドの中で若菜は、持ち前のボーカル力を発揮。壮大なスケールと繊細な表現力を兼ね備えた歌によって、原曲の新たな魅力を引き出している。王道のJ-POPとUKロックのエッセンスを共存させたアレンジ、歌詞の1つひとつを真っ直ぐに伝えるボーカルのディレクションなど、コバソロのプロデュースワークも絶品だ。本作には「残酷な天使のテーゼ(高橋洋子)」、「僕が一番欲しかったもの(槇原敬之)」も収録。こちらもぜひチェックしてほしい。
- 収録曲
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- 歌うたいのバラッド feat. 若菜
- 僕が一番欲しかったもの feat. 若菜
- 残酷な天使のテーゼ feat. 若菜
- 各サブスクリプションサービスで、コバソロ「歌うたいのバラッド」を聴く
- コバソロ
- プロデューサー、シンガーソングライター、映像クリエイターなど多岐にわたり活躍するマルチクリエイター。足立佳奈や遊助らさまざまなアーティストに楽曲提供を行う。2010年12月にデビュー作となる1stミニアルバム「コバソロ★ワンマンショー」をリリース。2012年9月にYouTubeチャンネルを開設し、動画投稿を開始する。2017年9月に1stフルアルバム「KOBASOLO」と初のカバーアルバム「これくしょん」を同時リリース。2019年2月にはカバーアルバム第2弾「これくしょん2」を発売した。