超特急やDISH//、Vaundyといったアーティストを擁するスターダストプロモーションの音楽レーベル・SDRによるオーディション「超ボーカルオーディションVOL.2 ~オンライン歌うま選手権~」が開催中。12月15日まで応募者を受け付けている。
2018年に行われた第1弾「超ボーカリストオーディション」では男性ボーカリストを募っていたが、今回のオーディションでは年齢、性別が不問に。オンラインでの歌唱審査などを経て選ばれた優勝者にはSDRからのデビューに加え、今後の活動費として100万円が進呈される。
「超ボーカルオーディション」とはいったいどんなオーディションなのか? 音楽ナタリーでは第1弾オーディションで準グランプリに選ばれ、現在はダンス&ボーカルグループ・BUDDiiSのメンバーとして活躍するKEVINとMORRIEにインタビュー。審査やデビュー後の活動、2人の現状について語ってもらった。
取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 曽我美芽
超ボーカルオーディションVOL.2 ~オンライン歌うま選手権~
超特急、DISH//、Vaundyなど人気と実力を兼ね備えた数多くのアーティストを輩出してきたスターダストプロモーションの音楽レーベル・SDRが、「超ボーカルオーディション」を再び開催。優勝者にはSDRからのデビューに加え、賞金100万円が贈呈される(ボーカルレッスン代・SNS拡散映像制作費用含む)。
スケジュール
- 書類審査期間:2021年10月25日~12月15日
- 一次オンライン・歌うま選手権:2021年12月下旬
※選考通過者には12月初旬までに二次募集の詳細をご案内予定 - 二次オンライン・歌うま選手権:2022年1月中開催予定
- 合格者発表:2022年1月下旬予定
歌が好きであることが大前提だと思った
──お二人がオーディションに参加したときの話から伺えればと思うのですが、なぜSDRのオーディションに応募を?
MORRIE 僕は小さい頃から歌が好きで、よく歌っていて。「歌が好きだから、これを仕事にできたらいいな」くらいの感じで応募してみたんです。まさか通過すると思っていなかったというか。
──オーディションの存在自体はどこで知ったんですか?
MORRIE 友達に教えてもらいました。そのときはSDRというレーベルのことは知らなかったんですけど、超特急さんとか所属グループのことは知っていたからそこでつながって、受けてみようと。
KEVIN 僕は「超ボーカリストオーディション」の数年前に「SDRオーディション」というオーディションを受けていて、それをきっかけに3ピースバンドを組んでいたんです。バンドが解散したあとはレッスンを重ねていたんですけど、会社の方から「こういうオーディションがあるよ」と勧められて「はい、絶対受けます!」みたいな感じでした。
──そもそも、お二人が歌の道を志したきっかけは?
KEVIN 僕は母が歌を歌う人だったので、物心がつく頃にはいつも歌ってました。ピアノも家にあって普段から触っていたから自然と弾けるようになって。歌は生まれた瞬間から近くにあるものだったんです。
──歌手になりたいという気持ちも自然に芽生えた?
KEVIN そうですね。最初はピアノ演奏や作曲が楽しいと思っていたんですけど、小学生になってカラオケに行くようになり、「歌うのって楽しいな」と自然と歌にシフトしていった感じです。
MORRIE 自分は小さい頃から、親が好きだった歌番組をよく観ていて。歌って踊るアーティストさんに憧れて、よくKAT-TUNさんのマネをしていたんです。一番下の小さい弟が寝るための柵付きのベッドをトロッコに見立てて歌ったり。
KEVIN 見えるね、トロッコに(笑)。
MORRIE すごく興味があったんですけど、小さい頃ってからかわれることに敏感だから、言い出すには恥ずかしい気持ちがあって。なかなか言い出せなかったけど、成長するにつれて恥ずかしさもなくなり、「歌手になれたら」という気持ちが大きくなっていった感じですね。
──審査中にはもちろん応募動機も聞かれたと思うのですが、お二人はどう答えていましたか?
KEVIN やっぱり歌が好きであることが大前提だと思ったので、「歌が好き」という思いをめちゃくちゃ前に押し出しました。
MORRIE 自分はマジックも得意なんですけど、とにかく人前に立つこと、目立つこと、笑わせることが好きということをアピールしましたね。自分の歌をみんなに聴いてもらいたい、だからこういう業界に興味がありますということを伝えました。
自然体で歌うだけ。歌うことは本気で
──では、オーディション審査についても振り返っていければと思うのですが……(参照:「超ボーカリストオーディション」候補者7人が渋谷の路上で歌声アピール)。
MORRIE 僕、KEVINとは絶対に合わないと思ってた!
KEVIN そうそう、お互いね!(笑) 僕は目立つことがあまり得意じゃなかったんですけど、この人は最初からすごかったんですよ。みんな初対面なのにどんどん絡んでいって。自分は絶対絡めない……って端っこにいた(笑)。
MORRIE 学校だったら同じグループにはならないタイプだったよね。
KEVIN そうそう。あと、ファンの方の投票が影響する合宿審査では、2人の順位が並んでたんですよ。ランキングは毎日変動するから、そこでお互いに意識し始めたよね。
MORRIE そうだね。お互いに上位同士だったんで。
──わりとバチバチの関係だったんですね。
MORRIE 表には出さないですけどね。心の中ではライバル視していました。
KEVIN 仲悪いとかでもないんですけどね。実際じっくり話してみたら、気が合うし。
MORRIE あと覚えているのはバラエティ審査。僕、それで唯一1位を取ったんですよ。
KEVIN 僕もけっこういいトコまでいった!
MORRIE そこは僕ら、群を抜いてたね(笑)。
KEVIN みんな未経験なのにダンスの審査があって猛練習したり、いろんなことやったなあ。
──審査中は自分をアピールするためにどんな努力をしていましたか?
MORRIE 僕は何も隠さずに。いつも素でいることを意識していました。自分の素のままを知ってもらい、それを愛してもらったほうが楽だと思ったから「オーディションだからこうしよう」みたいな作戦もなく、自然体でいたんです。だから「こいつヤバい」って思われたのかも。
KEVIN あはははは。でも僕も同じかな。できるだけ自然体で歌うだけ。歌うことは本気で、みたいな感じでした。
──そして、審査の結果としてはグランプリ該当者なし、準グランプリが6名ということで(参照:ジャン&BATTLE BOYSも駆け付けた「超ボーカリストオーディション」最終結果は)。
MORRIE 僕はなんでKEVINがグランプリじゃないんだろうと思ってました。
KEVIN ショックというか、複雑でしたね……僕、ファンの皆さんからの投票では圧倒的な票数をいただけていたので、「何が足りなかったのかなあ」と考えてしまって。
MORRIE KEVINは参加者の中で歌がダントツでうまかったし、ボーカルのオーディションならば、KEVINがグランプリで間違いないと思っていたんです。
──そうだったんですね。とはいえ審査を突破し、お二人は夢への切符をつかんだわけですが、結果を受けてまずどんなことを考えましたか?
MORRIE 自分はあまり考えすぎないタイプの人間なので「どうにかなるでしょう」と思っていました。自分がやる気に満ちていても、物事には周りのサポートやタイミングといった、自分の力ではどうにもならない要素が絡んでくるから。あまり考えすぎず、いい意味で適当に、やりたいことをやっていこうと思いましたね。
KEVIN 僕は審査中のダンスレッスンなどを通じて「自分には足りないものが多いな」と気付いたので、「もっとがんばろう」という焦りがあったと思います。今後のために、いろんなスキルを身に付けないといけないなって思えたんですよね。
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すごい世界に飛び込んだな