超ときめき♡宣伝部「最上級にかわいいの!」インタビュー|“ロックオン”してバズらせたポジティブな失恋ソング (3/3)

いっぱい転んで、いっぱい泣いてきました

──そして年末の12月28日にはさいたまスーパーアリーナでワンマンライブが開催されます。

坂井 びっくりですよね。

小泉 昔、大泣きしていた私たちが(笑)。

坂井 たまアリのステージは前に2016年に「俺の藤井」でも立ったことがあって。あのときは会場がお客さんでパンパンで、初めて客席が揺れている景色、ペンライトの海を見たんです。ライブでは悔しい思いをしてしまったんですけど……。

──「俺の藤井 2016 in さいたまスーパーアリーナ~Tynamite!!」は、スターダストのグループ同士が1対1で1曲ずつパフォーマンスを披露し合い、観客の声援が大きかったほうが次のラウンドへ進むというイベントでしたが、とき宣は残念ながら第1ラウンド敗退でした(参照:先駆者の意地みせた!8組激闘の「俺の藤井」初日、ももクロが最高王者に)。

坂井 当時はまだ中学生でした。あのステージにワンマンライブで戻れるのはすごく感慨深いです。

辻野 「俺の藤井」は、正直かなり悔しかったよね。

坂井 大号泣したもん。

超ときめき♡宣伝部

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辻野 「しょうがないか」という気持ちもあったけど、スターダストのアイドルの中で最下位という結果になってしまって。そのことがずっと心残りだったんですよ。その思いがあったからこそ、たまアリでワンマンライブを開催できるくらい大きなグループになれたことがうれしいです。

吉川 「俺の藤井」のとき、なぜか謎の自信はあったんですよね。「私たち、もしかしたらいけるかも。1位取れるかも」って思いながらたまアリのステージで歌っていました。そういう変な自信があった分、当時はすごく悔しかったし、その思いが今にも通じてるんじゃないかなって。そのときから活動を続けているグループも少なくなってきていますし、とき宣を続けてきた結果、たまアリまでたどり着くことができたのはホントにすごいことだなって、自分たちでもしみじみ思います。

──きらびやかなアイドルらしいビジュアルとは裏腹に、皆さん実は苦労人ですよね。

吉川 当時と比べて、私たちの中身はあまり変わってないんですけど。

坂井 いっぱい転んで、いっぱい泣いてきました。でも、ライブに対する思いとか、がむしゃら感とか、気持ちは昔のままです。

辻野 そんな中で、「春の晴れ舞台」でたまアリワンマンが発表されたときみたいに、うれし泣きができるようになったのはいい変化だよね。

坂井 確かに! 最近は悔し泣きよりもうれし泣きすることのほうが多い。幸せだね。

さいたまスーパーアリーナは夢の夢の夢の夢だった

──2020年にさいたまスーパーアリーナで無観客生配信ライブを開催したときも、4年後にこの会場で単独公演をできると想像していなかったのでは?(参照:とき宣、たまアリのセンターから無観客生配信!宣伝部員と共に帰ってくることを誓う) 坂井さんはそのときのMCで「必ずこの大きな大きなさいたまスーパーアリーナにみんなで帰ってきたいです!」と宣言していたものの、まだまだ夢物語だったというか。

坂井 そうですね。夢の夢の夢の夢みたいな。この場所に帰ってきたいけどそう簡単ではない。その現実を理解できるくらいには活動を重ねていて。でも、夢を叶えるためにがんばって走っていこうという気持ちは抱いていました。

菅田 たまアリで無観客配信ライブをやったときは三輪車に乗ったり、障害物競走で段ボールの中をくぐったりして(笑)。

小泉 今思うとぜいたくな使い方だね(笑)。

 横アリが終わって、次の大きい目標としてたまアリでのワンマンライブを掲げたばかりだったので、たった数カ月で開催が決定したことに驚いたし、すごくうれしかったです。あとは悔いのないように全力で準備をして、当日のパフォーマンスも全力でがんばるだけです。

超ときめき♡宣伝部

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──さいたまスーパーアリーナでは、横浜アリーナ公演のときの経験が大いに生きてくると思います。今振り返って、横アリ公演は皆さんにとってどんなライブでしたか?

小泉 横アリでは夢みたいな景色を見させていただきました。それまでフェスで立っていた会場で2日間もワンマンライブを開催することができて。ムービングステージという豪華な演出も実現できたし、そのステージから見えた光景も含めて大物アーティストさんのライブみたいで……すごく緊張もしたんですけど、ホントにいい経験になったなと思います。

坂井 憧れていた事務所の先輩グループみたいに自分たちもなれているんだなって。それを実感できてうれしかったです。会場だけが大きくなるんじゃなくて、自分たち自身もレベルアップしていかなくちゃいけないと思っています。

アイドルは天職

──とき宣のメンバーはもともとアイドル活動を始めるために芸能界に入ったわけではないと思いますが、6人ともアイドルに向いてたんですかね。

辻野 結果的に(笑)。

吉川 天職なんだと思います。

坂井 小学生のとき、理事長さん(スターダストプロモーション取締役副社長・藤下リョウジ氏)に「アイドルやりなよ」と言われて。そこからの人生を考えるとあの言葉は合っていたんだなと思います。

──オリジナルメンバー4人があきらめずに活動を続けてきた結果だと思いますが、杏さん、菅田さんの加入がグループにもたらしたものも大きいですよね。

坂井 ホントに運命だと思います。

辻野 この6人じゃなかったらここまでたどり着いてなかったかもしれないです。

坂井 初期メンバーの4人からしたら、ジュリアと愛貴ちゃんには感謝しかないです。

 加入した頃の私は自分で黒歴史と思ってるんですけど……(笑)。

小泉 全然黒歴史じゃないよ(笑)。

坂井 そこからさらに成長して、美しくなったもんね。

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菅田 私は2020年にとき宣に加入して、たまアリで無観客配信ライブをやったときはまだ16歳だったんですけど、ひよりん(吉川)が「愛貴ちゃんが20歳になったときには、さいたまスーパーアリーナでワンマンライブやろうね」って言ってくれたんですよ。それが実際に叶ったことがホントにうれしいです。ひよりんはその言葉をすっかり忘れていたらしいんですけど……。

吉川 (笑)。

菅田 私は12月20日が誕生日なので、成人してすぐたまアリに立てるんです。とき宣のメンバー全員が20歳以上になります。

坂井 ライブが終わったらパーティだね(笑)。

菅田 ときめきパーティ!(笑)

──メンバー自身の進化に伴い、ライブの客席にも変化が起きているのがとき宣の面白いところで。例えば女性ファンがうちわを掲げている光景は、昔は考えられなかったですよね。

小泉 本当にそうですね。とき宣の衣装を自作して着て来てくれる女の子もたくさんいて。

坂井 しかも、みんなおしゃれでかわいいんですよ。「春の晴れ舞台」には私のパパも観に来ていたんですけど、近くの席にいた男性ファンの方が「俺らも肩身が狭くなったな……」って言っていたらしくて(笑)。

吉川 わー!(笑)

辻野 そんなことないよー!

坂井 同世代の女の子のファンが新しく増えたことはもちろんうれしいですけど、昔から支えてくださっている方1人ひとりのおかげでとき宣が成り立っているということを改めて伝えたいです。

辻野 いろんな人に助けられて今があるので。

──あと、客席に子供の姿も目立つようになりました。ライブ現場に老若男女がいるのは人気グループの証だなと。

辻野 確かに、「晴れ舞台」は子連れの宣伝部員さんが多かった印象です。

菅田 そういう小さい子がとき宣のライブを観て、自分も将来はアイドルになりたいと思ってくれたらうれしいですね。憧れのお姉さんになりたいです。

坂井 子供もそうだけど、同性の方にファンになってもらえるのって、「こんなふうにかわいくなりたい」という憧れを持ってもらえているからだと思うんです。これからも自分たちを磨いて、ずっとかわいくいれるようにがんばりたいです。気が引き締まります。

──横アリでは惜しくもチケット完売に届かなかったことが唯一の心残りだったと思いますが、たまアリ公演に対しては現時点でどれくらい自信ありますか?

辻野 えー! どうだろう。

小泉 でもワクワクな気持ちが大きいよね。

坂井 横アリのときより不安な気持ちは少ないです。とにかく会場を満員したいです……!

菅田 たまアリの先につなげられるように、絶対に満員にします!

超ときめき♡宣伝部

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公演情報

超ときめき♡宣伝部のきみのハートにロックオンTOUR2024

  • 2024年7月15日(月・祝)大阪府 フェニーチェ堺 大ホール
  • 2024年7月27日(土)韓国 ソウル WONDERLOCH HALL
  • 2024年8月3日(土)インドネシア ジャカルタ Balai Sarbini
  • 2024年8月12日(月・振休)愛知県 日本特殊陶業市民会館フォレストホール
  • 2024年8月17日(土)宮城県 仙台銀行ホール イズミティ21
  • 2024年8月28日(水)神奈川県 カルッツかわさき
  • 2024年8月29日(木)神奈川県 カルッツかわさき
  • 2024年9月1日(日)茨城県 水戸市民会館 グロービスホール
  • 2024年9月8日(日)奈良県 なら100年会館 大ホール
  • 2024年9月15日(日)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
  • 2024年9月16日(月・祝)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)

行くぜ!超ときめき♡宣伝部 at さいたまスーパーアリーナ ~超ときめきクリスマス~

2024年12月28日(土)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ

プロフィール

超ときめき♡宣伝部(チョウトキメキセンデンブ)

スターダストプロモーションに所属する辻野かなみ、杏ジュリア、坂井仁香、小泉遥香、菅田愛貴、吉川ひよりからなる6人組グループ。2020年4月に菅田を“新入部員”に迎えると同時に、グループ名をときめき♡宣伝部から超ときめき♡宣伝部に改名した。2021年に入ると楽曲「すきっ!~超ver~」がTikTok上でブームになり、海外の音楽ストリーミングサービスでチャート上位にランクインした。2022年10月には千葉・幕張メッセ イベントホールでワンマンライブを開催。チケットをソールドアウトさせ、約7000人を動員した。2023年11月にシンガポール発のロボットバトル映画「メカバース:少年とロボット」の主題歌「Sora」を配信リリースし、2024年1月にアルバム「ときめく恋と青春」を発表。同月に神奈川・横浜アリーナで2DAYSのワンマンライブを開催し、2日間合わせて約1万6千人を動員した。その後、「ときめく恋と青春」に収録されているコレサワの提供曲「最上級にかわいいの!」がTikTok上でヒット。7月から9月にかけてインドネシア・ジャカルタと韓国・ソウルでの海外公演を含むライブツアーを開催し、12月28日に埼玉・さいたまスーパーアリーナでワンマンライブを行う。