「超アーティストオーディション」特集| 超特急リョウガ×シューヤ×マサヒロ それぞれにとっての“オーディション” (2/3)

すごくイメージできたんですよ。超特急に入って活動する自分の姿が

──ここからは、シューヤさんとマサヒロさんが参加した超特急の新メンバーオーディション「超特急募」について聞かせてください。まず、お二人はどんな思いからオーディションへの参加を決めたんですか?

マサヒロ 僕は、先ほども言ったようにオーディションを受けられること自体がありがたいという状況だったので、朝起きてInstagramを開いたときに飛び込んできたユーキくんの「超特急募」の投稿を見た瞬間に応募しました。

リョウガシューヤ へえー。

マサヒロ 「アーティストになりたい」という夢を持って東京に出てきたので「チャンスだ」としか思えなかったし、受けない選択肢はなかったです。あと、「超特急募」は年齢制限の幅が広くて。ほかのアーティストのオーディションも過去に受けたことがあったけど、合格するのは20歳手前の子とかが多くて、当時22歳だった自分の中では半分あきらめていた部分も正直あったんです。だから「これが最後のチャンスかな」という思いもありました。

リョウガ そうだったんだ。

マサヒロ でも何より、超特急のオーディションだということが……過去に自分がバックダンサーをさせてもらったり、振付のお手伝いで入ったりしていたグループなので、メンバーのこともなんとなくわかるし。すごくイメージできたんですよ。超特急に入って活動する自分の姿が。それが一番の理由かもしれないですね。

超特急だから、超特急のメンバーだったから僕は受けた

シューヤ 逆に僕は、世に出ていくことは「もういいや」って燃え尽きちゃったから、グループで歌うのはいいやと思っていて。だけど、もともとのグループの仲間であるOWVの本田が「絶対受けろ」と「超特急募」をしつこく勧めてくれていたんです。今でもはっきり覚えているんですけど、新宿駅の改札を出る前の場所で、超特急が出ていた音楽番組を観て応募を考えろって。そう言われたから次の日に番組を観たんですね。そのタイミングはもう、応募するにはギリギリだったんですけど。

──番組オンエアが6月10日で、「超特急募」のボーカルの応募締切が6月15日でした。

シューヤ 締切まであと2日みたいなタイミングでした。それまで仲間に言われても動かなかったのは、僕自身のキャラを曲げたくなかったからで。もちろん超特急というグループは知っていたけど、カッコいいも面白いも変顔もあるっていうスタイルは「自分っぽくないな」と思っちゃっていたんですよ。だけど、番組の中でタカシくんの言葉を聞いて近況を知り、自分と同じような境遇であることがわかったことで「この人のためなら」「この人を支えたい」という気持ちが芽生えたんです。だから応募しました。超特急だから、超特急のメンバーだったから僕は受けた、という感じです。

シューヤ

シューヤ

シューヤ

シューヤ

──「超特急募」はボーカルのみ、締切が延長されたんですよね。

シューヤ そう、僕は最初の応募期間を見送っていたんですよ。で、本田に「送った?」と聞かれて「送ってない」と言ったら「今追加で募集してるから絶対受けたほうがいい。番組観て俺は泣いたから、マジで1回観てくれ」って。そんなに言うから観てみたら僕もグッときちゃって……っていう(笑)。

──聞けば聞くほど、本田さんのアシスト力がすさまじいですね。

シューヤ ホントそうです。今となってはヤツもふざけて「超特急に入れたのは俺のおかげだからな」とか言いますけど、彼の言葉がなかったら、本当に僕はここに存在できていないから。感謝ですね。

マサヒロ ……ただ、1つだけいいですか? これだけ「俺にはキャラが合ってなかった」とか言ってるじゃないですか。今、誰よりもニッコニコでピースサインしてますから。

リョウガシューヤ あはははは!

マサヒロ 誰よりもです。一番アイドルやってます。この間の「エビライ」の選抜ユニットの曲でも、もう何回ピースしたことか! すっごいかわいいポーズ決めてましたから。

リョウガ 確かに。エグかったよなあ!

マサヒロ どこがキャラに合ってないんだ?って話ですよ。こっちからしたら。

シューヤ でも違う!(笑) やりたいかやりたくないかで言ったら、やりたくないですからね!?

リョウガ プロだってことだな(笑)。何にでも染まれるよって。

オーディションのときだけは逆に、論理的に考えるスイッチを切っていた

──リョウガさんは募集する側として、当時どんな心境だったでしょうか。

リョウガ 難しいですね。正直、僕個人としてはどっちでもなかったというか。「今の5人じゃ無理だからメンバーを集めたい」でも、その反対でもなく、なんとも言えない心境で。ただ「この人入れたいなあ」という人がいれば、もちろん入れたいという気持ちはありました。あとそもそもの話、10年以上活動しているグループに応募してくれる人がいるのかなという不安がありましたね。でも、そこもけっこう難しくて……。

──というのは?

リョウガ 応募してくれるだけでうれしいという思いもあるけれど、中にはやっぱり“オーディションがあったから受けた”って人もいるじゃないですか。言葉が難しいですけど、自分自身が売れるための手段として「超特急募」を使おうとする人、というかね。だから、ちゃんと超特急の歴史を知ってくれていたり、その人なりの応募動機をしっかり持っている人なのかとか、そこはちゃんと判断したいなという思いはありました。

シューヤ へえー。

リョウガ でも基本、審査員!みたいな感じで見るような気持ちはなくて。僕はあまり直感的なタイプではないんですけど、オーディションのときだけは逆に、論理的に考えるスイッチを切っていたというか。だからなのか、僕が緊張してました。審査員の前に立つ側の気持ちも知っているから、「間違えないでね? 緊張してるんだろうな。ああ、振り飛んじゃってる、がんばれがんばれ!」みたいな感じで見ていましたね(笑)。

リョウガ

リョウガ

リョウガ

リョウガ

伝えるべきものを伝えなきゃ意味ない

マサヒロ 僕、オーディション中の出来事でめちゃくちゃ印象に残ってることがあって。書類審査を通過して、初の対面審査のときに「Dance Dance Dancing!」を踊ったんです。メールに書かれた審査内容を見るにダンスパフォーマンスだけで、僕はこの曲を知っていたから有利だなと思っていたんですけど、当日会場に行ったら「歌ってください」と言われたんですよ。「う、歌ってください!?」って……。

リョウガ 出た、出た(笑)。

マサヒロ 歌の練習なんてしてきてないしどうしようと思ったんですけど、僕は自分が確認したメールの内容が一番正しいことを信じて「いや、歌は練習してきていません。そういうメールが送られてきました」とはっきり言ったんですけど。そのときのことはいまだに覚えてますね……。

シューヤ 結局歌わなかったんだもんね。

マサヒロ 歌わなかった。ダンス1本でいきました。

リョウガ ほかの人は基本歌ってましたね。ダンサー志望だとしても、どれだけやる気があるか?みたいな部分を見る意図があったんだと思います。

マサヒロ なんか、そのときの自分のことが強烈に残っているのか……超特急のメンバーになってからも、俺は歌ってないんです。

リョウガシューヤ あはははは!

シューヤ そう! マサ、マイクを持つはずの場面でも「いや、持たないです」って言うんですよ!(笑)

──こだわりになってしまっているんですね(笑)。

シューヤ そう。俺はカッコいいと思いますけどね。

リョウガ 唯一「Burn!」の落ちサビくらいじゃない? 歌ったことあるの。

マサヒロ そうですね。そこが唯一歌うタイミングっす。

リョウガ まだ4×8しか歌ったことないんだ……(笑)。

シューヤ あはははは! オモロいなあ。

マサヒロ あのときはトガってたなあと思います。今だったら歌っちゃうかもしれない(笑)。

マサヒロ

マサヒロ

マサヒロ

マサヒロ

シューヤ 丸くなったからね。

──シューヤさんは、審査時の印象深い出来事はありますか?

シューヤ 延長期間に応募したこともあって、書類審査通過の連絡から対面審査までの期間が全然なかったんです。通知が来てから次の審査まで3、4日間くらい。とにかく歌を練習しなくちゃいけないし、歌詞を覚える時間がなくて……で、審査のときに歌詞を見てもよかったんだよね?

リョウガ 先に聞かれてたよね。見ますか、見ませんか?みたいな。

シューヤ そう。でも課題曲が2曲あって、歌詞までは覚えられなかったんですよ。多分みんな見ていなかったと思うんだけど、自分は「無理だから見ます」と言って歌ったんです。やっぱり、審査員の印象的には見ないほうがいいじゃないですか。

──そうかもしれないですね。

シューヤ だけど、伝えるべきものを伝えなきゃ意味ないなと思って。止まって考えたり歌詞を飛ばしたりするよりかは、歌詞を見てでもちゃんと歌い切ったほうが絶対いいから。そう考えて自分は歌詞を見る選択をしたんですけど、そこはちょっと不安要素でしたね。相手の捉え方はわからないし「どう思われるんだろう?」となって怖かったです。あと、もう1個。タカシくんは過去に一度だけ会ったことがあったんですけど、ほかの4人は初対面だったんですね。そのときに思ったのが「リョウガっちが一番カッケーな」って……。

リョウガ ねえ、それなんなの?(笑) 絶対イジってるじゃん。

シューヤ いや、これけっこうガチです。あのとき、どうしてかわかんないけどリョウガっちが一番カッコよく見えたんですよ。審査終わってすぐ、友達に「リョウガくんが一番カッコよかった」ってLINEしましたもん。

左からマサヒロ、シューヤ、リョウガ。

左からマサヒロ、シューヤ、リョウガ。

リョウガ 驚かれたろ?

シューヤ 驚かれた。「マジ? リョウガなの?」って……。

リョウガ オイ、誰だそいつ。本田か? 本田だろ?

シューヤマサヒロ あはははは!

マサヒロ めっちゃオモロい(笑)。

シューヤ とにかく、あのときはカッコよかったっすね。

リョウガ おい、今わい!

2024年9月13日更新