2014年の幕開けにふさわしい1曲

──「シナリオのないライフ」はいつ頃作った曲なんですか？

花沢耕太（Vo, Piano）　サビはけっこう前からあって、A～Bメロはアルバム「3.0」のツアーが終わって少し経ってから作りました。ライブでみんなが楽しめるような曲というか、メジャーキーで、ある程度アップテンポの曲を作りたいなっていうのは最初から思ってましたね。サビの終わりに「oh oh oh OH OH OH」という掛け声みたいなところがあるんですが、そこは会場全体で盛り上がれるんじゃないかな？とかイメージしながら。

──そういう明るい曲を作りたいと思ったのは、何か理由があったんですか？

花沢　2013年のChicago Poodleは「タカラモノ」とかけっこうバラードを歌ってきた感じがあって。その反動といいますか、2014年はアップテンポな曲も歌いたいなって単純に思ったんですよね。で、ストックの中からこの曲を選んでシングルに。アッパーな曲調も2014年の幕開けにふさわしいんじゃないかなって。

──作詞は山口さんが担当されています。「幸せ」について考えさせられる、思わずハッとするような気付きが満載の歌詞ですね。

山口教仁（Dr）　ありがとうございます。プロデューサーにもいろいろアドバイスをもらう中で、聴いた人がハッとなるような面白いフレーズを入れてみたら？という話になって。そこが引っかかってもらえたのはうれしいです。あとタイトルでもあるフレーズ「シナリオのないライフ」は、僕の作詞ノートから引っ張ってきたもので。当時はなんとなく書いた言葉だったんですが、そこから全体のイメージを膨らませていきました。

──曲中では、「『シナリオのないライフ』 君になって欲しいよ『ワイフ』」って韻も踏んでますよね？

山口　そうですね（笑）。ここは単に遊び心といいますか、あまり気を張らずに楽しく聴けるような曲に仕上げたいなっていう気持ちもありまして。

──遊び心といえば、サビの「1＋1が 3にも 4にも 5にも 6にも なっていく」というところ。一音の歌詞にもこだわる皆さんが、こういう単純な言葉でつなげていくのは珍しいなって。

山口　僕ら、2～3年前にプロデューサーから「語り口調やシンプルな言葉で書いたほうが聴き手に伝わるよ」ってアドバイスをもらいまして。それまではどこかカッコつけた言葉だったり、こうしたらカッコよく見えるんじゃない？って考えたりしてたんですけど、そのアドバイスを受けてからはかなり変化したと思います。

LINE肯定派 VS 否定派

──大サビの歌詞も印象的でした。例えば「アドレス全消去 そんな勇気があるといいな」は今までのChicago Poodleのイメージにあまりない、少しとがった表現だなって。

辻本健司（B）　うん、斬新ですよね。

山口　そうですね。でもこういう気持ちになることって、人なら誰しもあるんじゃないかな？って。僕自身、たまにすべてから解放されたくなるんですよ（笑）。南の島でも行こうかなーとか（笑）。別に何があったってわけじゃないんですけど。

花沢　そういえばLINEもやめたもんな？

山口　うん。やっぱ違うな、もういらんかなって（笑）。

辻本　Chicago Poodleの連絡用にLINEのグループを作ってたんですけど、山口からやめたいという申し出がありまして。

山口　というか、LINE自体もともとやってなかったんです。でも一斉に連絡が取りやすいからって無理やり登録させられたんです。

辻本　いやいや、オレらが悪者みたいやん！（笑）　

花沢　で、やめた山口は自分だけメールにしてくれって。1人だけ別に送るの面倒くさいんですけどね（笑）。

──山口さんはLINEの何が違うなと感じたんでしょう？

山口　なんか、手軽な感じが嫌なんです（笑）。できたら連絡は全部電話で欲しいくらい。あと、便利な連絡ツールがあることで遅刻することに慣れてしまう気がするんですよ。それもあって、なんか軽い気がして。

──ちなみに花沢さんは推奨派ですか？

花沢　まあ普通に便利やなとは思います。そんなにスタンプをボンボン使ったりはしないですけど（笑）、一斉に送れるのは楽ですし。

山口　いや、逆にそれが落とし穴なんですよ。一斉送信だと自分は関係ないんかな？と思って見なかったりするし。

──LINE論争、白熱してきましたね（笑）。辻本さんは？

辻本　実は僕は……LINEじゃなくてcomm派なんです。

花沢　同じようなもんや！（笑）

辻本　LINEは僕も花沢に言われて登録したんですけど、今は山口が抜けたから放置状態になってますね（笑）。