ナタリー PowerPush - Chicago Poodle
11年間の集大成ベストアルバム 音楽への思いを詰め込んだ「HISTORY I」
僕らは音楽を届けるしかない
──ベストアルバムに唯一収録された新曲「太陽は知っている」についても訊かせてください。これはいつ頃作った曲なんですか?
花沢 今年の初めくらいだと思います。で、7月9日のワンマンで初披露したんですが、「またこれ聴きたい」っという意見をたくさんいただいたので、今回収録することになりました。今までのCDを全部持っている人でも楽しめるベストアルバムにしたいなと思って。
──作詞は山口さんが担当していますね。
山口 はい。最初に花沢からメロディをもらったとき、疾走感があって、若いエネルギーにあふれた感じの印象を持ったんです。だから、歌詞は僕らなりの青春ソングにしようかなと。僕の中で青春といえば、何か悶々としたものを抱えながら過ごしてるというイメージだったので、「悩みながらも道は前に続いている。行くしかないんだ」っていうメッセージの曲に仕上げました。あと、直接リンクはしてないんですが、3月の震災の頃にちょうどこの歌詞を書いていて。ほとんどできあがっていたので、震災を受けて書き換えたりはしなかったんですが、結果的に「僕らは音楽を届けるしかないんや」っていう決意表明みたいな曲になったのかなって思います。
──ライブで初披露したときは、どんな手応えでした?
花沢 すごくテンポのある曲なんで、ライブ映えするなって感じでしたね。
辻本 でも、僕はその速いテンポに緊張しました。間違えたらどうしようって(笑)。いざやったみたら、ほんまにカッコいい曲やなって思いましたけど。
──Chicago Poodleのファンの皆さんって、ライブで新曲を披露するとき、どんな感じで聴いてるんですか?
花沢 手拍子とかは控えめで、グッと聴いてくれる感じです。
山口 ノるというよりは、しっかり聴きたいという雰囲気ですね。
花沢 そういう体勢になってくれるのは僕らもすごくうれしいことで。バラードのときも結構シーンとした状態で聴いてくれるので、気持ちがいいですね。
「いい曲を作らなあかん」と思わせてくれる
──ベストアルバムのリリース後は、今年の締めくくりとなるライブが12月17日に控えています。
辻本 今回は7月のワンマンより大きい会場でして。バンド史上最大のキャパになるので、楽しい最高のライブを作り上げたいと思います。今回のベストを聴いてきてもらえれば存分に楽しめる内容になると思うし、クリスマスが近いので、僕らからのプレゼント的な企画もやりたいと考えています。
──まさに今年の集大成という感じですね。
山口 はい。でも、そこからまた次のステップに行けるようなものにしなきゃいけないって気持ちもあります。
花沢 僕らのライブには、毎回、北海道や九州とか本当にいろんなところからお客さんが来てくださるんですよ。本当にありがたいし、そういう皆さんに「シカゴプードルを応援してきてよかった、これからも応援し続けたい」って思ってもらえるステージに必ずしたいと思います。
──ライブのタイトルは「犬(one)フェスX'mas 2011 ~僕らが向かう場所~」ですが、このイベントは今後も定期的に?
辻本 やっていきたいとは思ってます。
山口 フェスなので、まさにお祭りのような感じというか、そういう楽しめる要素も増やしていけたらと思います。最終的にはペット同伴で来てもらおうか?
辻本 やかましなるでー(笑)。MC中、ずっと鳴いてるんちゃう?
花沢 バラード歌われへんやん。
辻本 ほんまや。犬や猫にも訴求する曲を書かんとな。
──(笑)。では最後に、今回のベストアルバムを聴いて、ライブに来てくださるファンの方に向けて一言お願いします。
花沢 やっぱり背中を押してくれるというか、一番の支えになってる存在やなって思うので。僕らには音楽しかないし、いい音楽をいっぱい作らなあかんと思わせてくれるのも、常にファンの皆さん。これからも一緒に成長していきたいというか、付いてきてもらえるようにバンドをもっとパワーアップさせていきたいですね。
Chicago Poodle「ODYSSEY」ビデオクリップ
Chicago Poodle「HISTORY I」スポット映像
DISC 1 収録曲
- ODYSSEY
- Hello
- 流星
- No Regret
- Fly ~風が吹き抜けていく~
- さよならベイベー
- Listen to my heart
- ナツメロ
- Twinkle Little Stars ~星が降る町~
- 愛燦燦
- ネガポジ
- one
- If
- Ebony & Ivory
- Slow river
- 旅人
- Love & free peace forever
DISC 2 収録曲
- ハレルヤ
- 夢
- Is This LOVE?
- ネオン
- 桜色
- アイノタネ
- PEACE!!
- フワリ
- 京の小雪路
- Cry
- ブルームーン
- Wondering
- Baby my “Jenny”
- one more time, I say “Love you”
- オーレオ(自主制作盤オリジナル音源)
- 太陽は知っている(新曲)
初回限定盤DVD収録内容
ビデオクリップ集
- Hello
- ネオン
- 愛燦燦
- かくれんぼ
- ODYSSEY
- ナツメロ
- さよならベイベー
- Fly ~風が吹き抜けていく~
- Is This LOVE?
- 桜色
LIVEダイジェスト映像
「犬(one)フェス2011 in OSAKA ~僕らをつなぐもの~」@大阪/森ノ宮ピロティホール
犬(one)フェスX'mas 2011
~僕らが向かう場所~
2011年12月17日(土)
大阪府 堂島リバーフォーラム
OPEN 16:30 / START 17:30
料金:4500円(全席指定)
*会場限定スペシャルX'mas CD販売あり
*3歳未満入場不可 / 3歳以上有料
Chicago Poodle(しかごぷーどる)
花沢耕太(Vo, Piano)、山口教仁(Dr)、辻本健司(B)の3人編成バンド。全曲を花沢が作曲、作詞を山口と辻本が手がける制作スタイル。1980年代の洋楽ポップスのエッセンスが感じられる、懐かしくも切ないメロディと、リズム隊が織りなす都会的なアンサンブルで注目を集める。2009年3月にデビューシングル「ODYSSEY」をリリース。その後7月に2ndシングル「ナツメロ」、10月に3rdシングル「さよならベイベー」、11月に1stアルバム「僕旅」と精力的に作品を発表。あわせてライブも積極的に展開し、着実に支持を高めている。2010年10月には2ndアルバム「GTBT」を発売。2011年3月には5thシングル「桜色」を、11月にこれまでの活動の集大成となるベストアルバム「HISTORY I」をリリースする。