アイ・オー・データ機器から販売中の、CD音源を直接スマートフォンに取り込むことができるスマートフォン用CDレコーダー「CDレコ」シリーズ。操作方法は簡単で、「CDレコ」にCDをセットして本体とスマホをWi-Fiもしくはケーブルで接続すれば、あっという間に音源を取り込める。パソコンを使わずスマホで操作ができる「CDレコ」は、シンプルな操作性から機械が苦手な人にもオススメできるアイテムだ。そんな人気シリーズがバージョンアップした新モデル「CDレコ6」が3月に発売された。
音楽ナタリーでは、多様な音楽に触れてきたという俳優の高杉真宙に「CDレコ6」を体験してもらう企画を実施。その使用感や好きな音楽について聞き、さらにオリジナルのプレイリストを作成してもらった。
取材・文 / 秦野邦彦撮影 / YURIE PEPE
データの読み込みがあっという間
──さっそく「CDレコ6」を体験していただくために、CDの音源をスマートフォンの「CDレコミュージック」アプリに取り込んでいただきました。まずは実際に操作されて、どのような感想を持ちましたか?
めちゃくちゃ簡単ですね! 操作方法がシンプルなので、これなら誰でもすぐ使いこなせそうだなと思いました。スマートフォンへの取り込みにかかる時間も、あっという間なんですね。今回読み込んだアルバムは収録時間が70分くらいあるんですけど、4、5分程度で終わったので「速いな!」という印象です(※保存形式やスマートフォンの機種によって時間がかかる場合あり)。音楽に限らず、データの読み込みって時間がかかるイメージだったんですけど、これならちょっとした合間にできますね。PCを使わないで、しかもワイヤレスで、どういう仕組みなんだろう?と不思議に思います。
──今回は「CDレコ6」とスマホをWi-Fiで接続してもらいました。では実際に再生してみましょう。
(スマートフォンに取り込んだ曲を聴きながら)……当たり前のことですけど、感動しますね(笑)。曲名やアーティスト名、ジャケットの画像といったデータも自動で取得できることにも驚きました。ジャケットを気に入ってCDを買う方もたくさんいらっしゃると思うんです。アーティストの皆さんも音楽だけでなくパッケージにも時間をかけてこだわって作っていると思うので、こうしてジャケットが入るのはすごく素敵なことです。
──「CDレコ6」では音質を「CD音質(FLAC)」「高音質(AAC320kbps)」「標準(AAC256kbps)」「長時間1(AAC128kbps)」「長時間2(AAC96kbps)」の5段階から選ぶことができるので、CD音源そのままの音質でも聴くことができるんです。
それもうれしいです。僕も配信とCDの音質の違いが気になって、よく聴く音楽はCDを買うようになりました。特にクラシックとか、アコースティック楽器の演奏はCDで音をしっかり聴きたいなと思って。
形あるものを手元に残しておきたい
──高杉さんのこれまでの音楽との付き合い方について伺わせてください。まず最初の記憶として、日常の中に音楽はどういう形で存在していましたか?
中学校に入るまでは、“みんなで聴くもの”というイメージが強かったです。うちにはもともとCDがたくさんあったんですけど、弟が2人いるので、みんなで聴いて楽しいもの──例えば、GReeeeNさん、絢香さん、ORANGE RANGEさんの曲が、家族とのドライブのときや、家の中で大掃除をしてるときに流れていた記憶があります。
──ドライブで家族と一緒に聴いた曲は、きっと思い出に深く残っているでしょうね。
はい。しっかり残っていますし、今でも“音楽はみんなで聴くもの”という感覚がありますね。落ち着いて聴くようになったのは中学校で寮に入ってからです。僕はBUMP OF CHICKENのファンで、中学生のときに友達に勧めてもらったのがきっかけで好きになったんですよね。ライブDVDを初めて買ったのもバンプでした(参照:私と音楽 第18回 高杉真宙が語るBUMP OF CHICKEN)。
──BUMP OF CHICKENのCDといえば、毎回隠しトラックが用意されていることもファンの間では有名ですよね。
そうなんです。配信やサブスクには入っていないので、今もCDを手にした人しか聴くことができないんです。CDだとアーティストの皆さんの遊び心が見えて面白いですよね。音楽だけでなく、ジャケットや歌詞カードも時間をかけて丁寧に作られているから、CDを欲しくなることもあるんだろうなと思います。形になったものを手元に置いておきたいなって。僕はすごく収拾癖があるので、今住んでいる部屋もCD、DVD、マンガであふれてます(笑)。
学生時代に「CDレコ6」があれば
──最新モデル「CDレコ6」からはApple Musicとの連携が可能になりました。サブスクにある曲とCDで取り込んだ曲をミックスした自分だけのプレイリストを作ることができます。
自分の好きな曲をCDで取り込んで、さらにApple Musicにある曲と1つにまとめられるのはいいですね。今はいろんな音楽サービスが増えて、そのサービスごとに曲を管理していることが多いから。
──さらに「CDレコ6」にはさまざまな機能があるので、いくつか紹介させていただきます。パソコンを使わずに専用アプリ「CDレコミュージック」に入れた音楽をCD-Rに書き込めるので、スマートフォンのプレイリストからオリジナルCD-Rを作って楽しむこともできます。
CD-Rを作るのも楽しそうです。「この曲いいよ」ってサブスクのURLを送るのって、なんだかあっさりしすぎてるじゃないですか。少し寂しいなという思いがあったので、オリジナルのCD-Rを作ればちょっとした特別感が生まれていいなと思います。僕は中学校から20歳ぐらいまで寮で生活していたので、そんなにお金もなかったし、友達からCDを貸してもらって音楽を聴くことが多かったんです。「これいいよ」って勧められたり、給食の時間に放送室で流すCDを借りて寮で聴いてました。なので当時この「CDレコ6」があったら音源を携帯に入れられたのにな、今の子たちがうらやましいなって気持ちも、ちょっとあります(笑)。
──「CDレコミュージック」に入れた楽曲を流すと歌詞が出るんです。しかもちゃんとリアルタイムで該当部分の色が変わるので、カラオケだってできちゃいます。
それもすごい。歌詞を読むことでその曲のことがより理解できると思いますし、歌詞を見ずに聴いて「こんなこと言ってるのかな」と想像しなくてもいいのは素晴らしいです。
──ほかにも「CDレコミュージック」アプリはユーザーが再生した楽曲がビッグデータとなって、性別、年代、住んでいる地域別のランキングとして集計されるんです。例えば、高杉さんの出身地・福岡県でよく聴かれている楽曲のランキングもわかります。
同じアプリでですか? それはすごい!
──しかもその再生回数はBillboard JAPAN社が公開しているBillboardチャート内の「ルックアップ」(対象機器でのCD読み取り数)、「ツイート」(アーティスト名と曲名の両方がつぶやかれているツイート数)にもカウントされるので、何度も聴くことで好きなアーティストを応援することができるんです。
なるほど。チャートに反映されるのはファンとしてうれしいですね。
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「CDレコ6」でドライブも楽しく