CARRY LOOSE|WACK発、 カッコよくてエモい新グループがついにデビュー

WAggから巣立ったウルウ・ルが1年弱で学んだこと

──ウルウ・ルさんがWAggでの活動を通して学んだことはなんでしょう?

ウルウ・ル ライブ中もそうだし、メンバー同士の助け合いが本当にグループを存続させる上で重要なんだなと思いました。各自で得意分野が違うので、教え合うこともありました。私はダンスがあんまり得意じゃないんですけど、なかなかうまくできないステップがあったときは、アンちゃん(ア・アンズピア / WAgg)が30分ぐらい繰り返し繰り返しその動きを一緒にしてくれて。逆に私はハモリのパートが得意だったので、アンちゃんにハモリパートを耳元で歌って教えてあげるとか。ほかのメンバーともそういうことをやっていて。そういうメンバーそれぞれの得意分野でのピースのはめ合いをして過ごして、助け合うことの大事さを学びました。

ウルウ・ル

──WAggは皆さんそれぞれ動画を作って自分の好きなものを発信したり、告知したりする機会がだんだんと増えていきましたね。

ウルウ・ル WAggではCDリリースの予定がないので、SNSをちゃんと使っていくのが大事だなという話になりまして。マネージャーさんが「“毎日WAgg”という動画の企画をやってみたら?」と言ってくださったので、1人ひとりの個性を発信するためにSNS力を上げたほうがいいねということで、歌やダンスの動画をアップしてました。

──WAggでの活動中は、例えばオリジナル曲がないことなど、もどかしい気持ちになることはあったんですか?

ウルウ・ル それはなかったです。WACKの先輩方の素晴らしい曲をパフォーマンスさせてもらえていたので、それに対してうれしい気持ちがすごくありました。

──「BiSの代表曲『nerve』のエビ反りダンスを今楽しめるのはWAggの現場だけ」みたいな強みは確かにありますよね。もともと、どこかのグループに所属したいという気持ちはあったんですか?

ウルウ・ル 今年の合宿では「BiSHさんに入りたい」と言いました。

──なるほど。結果的にBiSH加入はありませんでしたが、その上昇志向が形になってCARRY LOOSE加入に至ってるのかもしれませんね。WAggのメンバーからは卒業公演のあとに何か声をかけてもらったんですか?

ウルウ・ル ライブの終盤で、みんな泣いてしまったんですよね。始まる前まで全然泣くような雰囲気じゃなかったのに。特に愛ちゃんとはいい意味でよくケンカしたり、言いたいことを言い合ったりして、お互いにまったく気を使わない関係なんです。普段あんまり好きとか言ってこないタイプなんですけど、私のWAgg卒業公演があったライブハウスで楽屋移動のとき、愛ちゃんがめっちゃ泣きながら「ちょっとだけ寂しいよ」って言ってきて。私も寂しい気持ちはありましたけど、その言葉がうれしかったし、「これからCARRY LOOSEでがんばらなきゃ」と思いました。

CARRY LOOSE

ユメカの夢は叶うかな?

──皆さんはグループ内で先輩後輩ではなくて、フラットな関係性なんですよね?

ウルウ・ル 渡辺さんに「敬語は絶対ダメだぞ」と言われてます。それは対等でいなきゃいけないという意味だと思うので、先輩だから遠慮することが絶対ないようにしてます。

──ユメカさんも言いたいことは言えていますか?

ユメカ はい。今はダンスを合わせている最中によく質問をしてます。フラットな関係というのはだんだんできてきたかな。でもメンバーがステージでしか見たことのない、憧れの人たちでしたし、最初のうちはどう接したらいいんだろうとは思ってました。「先輩!」って感じのイメージが強かったけど、「対等のメンバーだぞ」ということを渡辺さんが伝えてくれて。だからそれはしっかりしなきゃなと思ってがんばってます!

──ほかのメンバーがあんまり緊張させないような空気を作ってくれているところもある?

ユメカ・ナウカナ?

ユメカ そうです! すごい優しくて! だから言いやすいし、居やすいなって。

パン それはよかった(笑)。

ユメカ はい! えへへへ(笑)。

──ユメカさんとは今回、初めてお話しましたけど、すごく元気な方なんですね。

YUiNA そうなんですよ、本当に。ユメカちゃん以外の3人はけっこう……なんて言うんだろう?

パン 根暗(笑)。

YUiNA だからその中に明るいユメカちゃんが入ってきてくれてよかったなって思います。

ユメカ えへへへ(笑)。うれしいです。

──アイドル経験のあるユメカさんですが、なぜWACKのオーディションを受けたんですか?

ユメカ もともとやってたアイドルがいろんな名曲をカバーするようなグループだったんですよ。私は小さい頃からアイドルがすごく好きで、アイドルしか聴いてこなかったんですけど、そのアイドルでの活動を通じていろんなバンドとかアーティストの曲を聴いて「あ、音楽ってすごいんだな!」と気付いて、めちゃくちゃ音楽にハマったんです。前のグループが解散したあと、音楽はやめたくないという気持ちでギターを始めました。バンドに興味を持ったタイミングでWACKアーティストの音楽をたくさん聴き始めて。本当に言葉にするのが難しいですけど、とにかく「すごい、いい!」って。自分の好きな歌とダンスができて、しかもバンドさんの音楽みたいな歌で熱量がものすごくあって、もう本当に好きなもの尽くしの理想的なアーティストに出会えたと思ったんです。ちょうどいいタイミングでCARRY LOOSEのオーディションが開催されたので「もうこれは絶対やるしかない」と受けさせていただきました。

──なるほど。じゃあWACKのオーディションを受けたのは初めてということですか?

ユメカ・ナウカナ?

ユメカ はい、そうです!

──私立恵比寿中学や、ももいろクローバーZ、渡辺麻友さんといったアイドルが好きでありつつ、LiSAさんや西野カナさんのような女性シンガーもお好きとのことで。

ユメカ はい。エビ中さんとかは小さい頃から好きです。女性シンガーの方はいち女性として憧れてます。私は自分に持ってないものを持っている人に魅力を感じて、すごく好きになるんです。見ているだけでハッピーな気持ちになれるし、そういう存在にすごく魅了されて。生で見たことがなくても、キラキラを感じるんですよ。それってすごくないですか? 普通の人間じゃないな、みたいな。

──女性シンガーは音楽的なところが好きで憧れがある?

ユメカ LiSAさんに関しては曲も好きだし、パフォーマンスもすごく好きで、“ここにいる感”があると思うんです。ライブ中に名指しで「君たち」とか「あなたたち」と言われると、私に言ってるんじゃないかって感じがして。今まで見てきたアイドルの方々も「私は今、ライブ空間にいるんだ!」と思わせてくれる力を感じたんです。ライブを観たあとはいつも「はあ楽しかった! 私もそういう人になりたいな!」と思ってました。だからいつか私に憧れて「アイドルになりたい!」と思ってくれる人が出てきてくれたらいいな。夢ですね。