音楽ナタリー Power Push - callme
進化したcallmeの最高傑作「Confession」
大切なことはドロシーで学んだ
──ドロシーを卒業してcallmeとしての本格的な活動がスタートしました。10月には1stアルバム「Who is callme?」を発表。このアルバムにはワンマンライブで披露した楽曲をさらにブラッシュアップして収められてます。皆さんとしては挨拶代わりの1枚になったんじゃないかと。
MIMORI 自分たちとしてもベストな1枚が出せたと思ってます。「callmeとはこういうグループです」というのが表現できてると思いますし。納期直前まで最後の1曲を作っていたし、アルバムが作られていく過程を自分たちで実感しながら作れたのはいい経験になりました。
RUUNA シングルをもう1枚出すという予定もあったんですけど、アルバムのほうがもっと楽曲の幅を感じてもらえるかなという思いがあって。
KOUMI このアルバムを作っているとき、本当に自分が好きなことで仕事をしてるんだと感じることができましたね。
──そして12月には初の全国ツアー「callme Live Museum 2015 Who is callme?」を開催しました。ツアーファイナルは神奈川・CLUB CITTA'で、当日は新しい試みとしてステージにDJブースが用意されましたね。
RUUNA リミックスを多く手がけていただいてるアレンジャーの方に出てもらって、今までのライブとは雰囲気の違った演出を観ていただけたかなと。とにかくこのツアーでは鍛えられましたね。全部が試行錯誤で、最後の川崎でだいたいやりたいことがまとまった感じでした。
──その日のMCでRUUNAさんが「今はドロシーから違うグループになってしまったけど、3人の中にはちゃんとドロシーイズムみたいなものはあって、学んできたものがcallmeでもしっかり生かされてます」と言ってたのが印象深かったです。
RUUNA 違うことはやってますけど、私たちの中身は何も変わってないんですよ。ドロシーで大切なことの全部を学んだし、ストイックさもドロシーで活動したから備わったもので。変えようと思っても変わらないことなんです。その土台があって、そこからどうするかが私たちの課題なんだと思ってて。
──今年に入って4月に2ndシングル「Can not change nothing」をリリースしました。
RUUNA 「Can not change nothing」はドラマのタイアップソングということで、今までの曲作りともちょっと変わりました。ドラマの内容に合わせた歌詞にしましたし、曲調もすべて自由というわけではなく少し制限があって、いい経験になりました。
MIMORI 今までは感覚とノリで作ってきた部分もあったんですけど、「Can not change nothing」はそれじゃダメだって思って。今までにない曲作りができたのは自分にとってもプラスになりました。これまでの曲は自分の頭の中でイラストを描いて物語をイメージしてたんです。でも「Can not change nothing」はある程度物語があるところに自分たちの音楽を乗せていくという作り方で。
RUUNA 制限された中でいかにいいものを生み出していくかというのが大変で、3人で試行錯誤しながら作りました。
「Real love」を追求して生み出されたのが「Confession」
──そして6月29日には3rdシングル「Confession」を発売。時間のない中で仕上げるのは大変だったでしょうね。
RUUNA 「Can not change nothing」のリリースイベントをやってる最中に作ってましたから(笑)。でも今回は自由に作らせていただいて解き放たれた感じはあります。常にクオリティアップを目標に作ってますけど、callmeで一番の自信作かもしれないです。
──表題曲の「Confession」はイントロにピアノの伴奏が入って、今までの楽曲とは作風が変わったなと感じました。
MIMORI 前作のカップリング曲に「Real love」という曲があるんですが、3人ともこの曲をライブでやってすごくしっくりきて。なので「Real love」のサウンドをもっと追求していって最新の形として出せたらと思い、ピアノを入れてジャジーな雰囲気を出しつつ、ポップな感じもミックスしています。最新型のcallmeを見せようと思いチャレンジしたのが「Confession」なんです。ピアノは「To shine」の頃から使っていて、実はcallmeの重要な楽曲には欠かせないんですよね。
RUUNA 「Real love」のときにすごくしっくりきて、こういうカッコいい感じの曲をシングルで表現したいなと。コアな曲に行き過ぎると、まだcallmeのことを知らない人がたくさんいる中で取っつきにくくなるかなと思ってシングルではアップテンポなものを作ってきたんですけど、今回は攻めていこうと決めて表題曲にしてみました。
MIMORI callmeってカップリングの曲が次回作のヒントになることが多くて。「To shine」のときはカップリングの「Falling for you」がアルバムの軸になったし、アルバム曲の「I'm alone」がその後のピアノを使った楽曲の参考になってます。
──「Confession」はライブパフォーマンスも難易度が高そうですね。
RUUNA おそらく振りの難易度は過去最高だと思います。
KOUMI 今回の振りは、ダンスの先生と一緒に考えて作りました。ダンスレッスンを重ねるたびに新しい振りを覚えていくんですけど、それを惜しみなく注ぎ込んだら難しくなりましたね(笑)。
──ダンスに関してはこれまでもけっこう難易度が高いものに挑戦してきてますが、それでも難しかったですか?
RUUNA リズムが変則的なので、メロディを聴きながらリズムが取れないんです。なので口でリズムを取りながら振りを覚えてます。
攻めのcallmeをツアーで見せつけます
──7月には「callme Live Museum 2016 Sounds Of Summer」と銘打ったツアーが始まります。止まらずにずっと走り続けているように見えるのですが、少し立ち止まってみたいとは今のところあまり思わず?
RUUNA そうですね。止まりたくないです。そのときにしかできない曲もあると思うし、楽曲を作る機会をいただいているので立ち止まりたくはないなと。もちろん没になるものもありますけど、そのたびにいろんな新しいアイデアが出るので、常に進んでいたいと思ってます。
──「callme Live Museum 2016 Sounds Of Summer」のツアーファイナルは東京・LIQUIDROOMです。最後に今回のツアーへの意気込みをもらえますか。
KOUMI 半年ぶりの大きなツアーですが半年の間にスキルアップもできましたし、準備は万全です。今回の夏のツアーは、もっと私たちの可能性を見てもらえるものにしたくて、皆さんを驚かせたい。「こんなcallme、見たことない!」と言ってもらえるように、3人で磨き合っていきます。
MIMORI 期待をいい意味で裏切ることをどんどんやっていきたい。驚かせるというか、皆さんを唖然とさせるくらいのライブをやってみたいなと。最善を尽くして「これぞcallme」と言ってもらえるようなものにしないとなって。ライブって自分たちの時間を自分たちで作っていくじゃないですか。難しいことですけど、やっぱりやりがいも楽しさも感じるので、一生に一度しかないこの時間をいいものにしていきたいです。
RUUNA 前回のツアーは初めましての地方の方々も多くて「これがcallmeです」というライブができたかなと思います。今回は自分たちのスタイルも決まってきてcallmeの完成形に近いようなものを見てもらえるんじゃないかと。音の調整もこだわってますし、ダンスにもすごく力を入れているので耳でも目でも楽しんでいただけます。私たちもひさしぶりのツアーということで楽しみですし、このツアーを経て夏以降のcallmeにも注目してもらえるようにしたいです。3人とも20歳になるので、攻めのcallmeというのを皆さんにお届けします。
- 3rdシングル「Confession」/ 2016年6月29日発売 / avex trax
- Type-A [CD+DVD+スマプラ] / 2138円 / AVCD-83508/B
- Type-B [CD+DVD+スマプラ] / 2138円 / AVCD-83509/B
- Type-C [CD+スマプラ] / 1188円 / AVCD-83510
CD収録曲(Type-C以外共通)
- Confession
- Take my time
- Confession (Instrumental)
- Take my time (Instrumental)
※Type-Cには「Summer of love」「Summer of love(Instrumental)」を追加収録。
Type-A DVD収録内容
- Confession Music Video
Type-B DVD収録内容
- メイキング映像
- callme Live Museum 2016 Sounds Of Summer
- 2016年7月10日(日)宮城県 仙台MACANA
- 2016年7月16日(土)大阪府 ROCKTOWN
- 2016年7月18日(月・祝)愛知県 RAD HALL
- 2016年7月30日(土)東京都 RIQUIDROOM
callme(コールミー)
KOUMI、RUUNA、MIMORIの3人からなるユニット。作詞をメンバー全員、作曲をMIMORI、振り付けをKOUMIが担当し、メンバー全員でセルフプロデュースを行う。2015年2月の「@JAM the Field vol.7」にてユニットをお披露目し、同年3月に1stシングル「To shine」をリリース。同年4月には1stワンマンライブを東京・TSUTAYA O-EASTにて開催し新曲を多数披露した。7月にはDorothy Little Happyを卒業しユニットとして本格始動。10月には1stアルバム「Who is callme?」を発表し、年末に「callme Live Museum 2015 Who is callme?」と銘打った初のライブツアーを実施した。2016年4月に2ndシングル「Can not change nothing」を、同年6月に3rdシングル「Confession」を発表。同年7月にはライブツアー「callme Live Museum 2016 Sounds Of Summer」を行う。
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