音楽ナタリー Power Push - ばってん少女隊
福岡から全国区へ!スタダ100年に1組の逸材
九州人は遠慮がち?
──皆さんは最初、スターダストプロモーション福岡営業所の選抜メンバーからなるF-girlsとして活動をスタートしました。2015年1月の「ふじいとヨメの七日間戦争『俺のNEXT GIRLS』」(参照:スターダストの次世代担う“NEXT GIRLS”青年館に集結)で初めてF-girlsのパフォーマンスを観たときは、わずか1年ほど前の話ですが、今よりもずっと子供な印象でした。
春乃 ありさとそらはまだ小学生でしたからね。
希山 身長も小ちゃかったよね。
──先輩グループがたくさんいる中で、皆さんはどんなグループを目指していたんですか?
上田 私たちは福岡が拠点なので、まずは九州の人に知ってもらって、それから全国へって考えて、今も九州を中心に活動しています。
瀬田 名前にも「ばってん」を入れたぐらいだから、やっぱり福岡、九州のグループだということはどんどんアピールしていきたいです。
──皆さんが思う「九州らしさ」「福岡らしさ」ってどんなところですか? 九州人ならではの特徴とか。
上田 みんな人見知りよね。東京に行くと先輩たちはワーッと来てくれるんですけど、「あ、どうもどうも……」って。
瀬田 遠慮がち? あんまりガツガツいけんよね。それが九州の人柄なのかわからんけど、私たちはそんな感じ。
──確かに名古屋のチームしゃちほこ、大阪のたこやきレインボーとグイグイくるタイプのグループが続いていたのでちょっと新鮮ですね。
春乃 これでもだいぶうるさくなったほうよね。F-girlsの頃はもっとシーンとしてました。
星野 なんだろう、学校の話とかしちゃいけないみたいな雰囲気あったよね。F-girlsの話しかダメなのかなみたいな。
西垣 ありさ以外のみんなはプロだから、おしゃべりしちゃいけないと思ってた。
──温厚で人見知りな人たちが集まったグループなのに、ばってん少女隊は煽り文句などにプロレスのオマージュが随所に盛り込まれていますよね。これは100%、“所長”こと荒神マネージャーの趣味だと思いますけど。
上田 はい。でも私はお父さんがプロレス好きだから、そんなに抵抗なかったです。
希山 私は全然プロレス知らんやったけど、所長さんにいろいろ聞いて覚えました。
春乃 でも覚えてたらだんだん楽しくなってきて。入場シーンをマネしたりとか。
常識がなくなってきた
──ばってん少女隊としてここまで活動を続けてきて、自分たちの中で何か変わってきたところはありますか?
瀬田 ファンの方との握手会とかでは、前は「きちんとしなきゃ」と思ってたけど、今は自然に会話を楽しめてる気がします。柔らかくなったというか、いい意味でユルくなった。
西垣 常識がなくなってきた。
春乃 常識はないとダメだよ(笑)。
上田 ダンスの練習で見せ合いっこして「ここはこうするんよ」みたいなのは、最初の頃は言えん感じやったよね。今は……さくらちゃんにはまだ言いにくいですけど(笑)。
春乃 前にさくらちゃんのダンスが違ったから「さくらちゃん、今のところの振り付け、こうなってない?」って言ったら「うん、こうしとうよ」って(笑)。
希山 間違ってることを笑顔で認められちゃったから否定できない(笑)。
上田 でも私たち、あんまりケンカはないよね。みんなが優しい感じ。私は空手をやってたからなのか、わりと意見を言うタイプなんですけど、周りが優しいから言っちゃいけんような気がして。言おうと思っても、あいちゃんとかありさのホワーンとした雰囲気に飲み込まれちゃう(笑)。
春乃 わかる(笑)。
西垣 ごめんなさーい。
西垣以外全員 あはははは(笑)。
メジャーデビュー曲「おっしょい!」は“いい”の詰め合わせ
──皆さんはこれまでのスターダストのグループの中でも一番と言えるほど、急展開で物事が進んでいますよね。インディーズシングル1枚のみ、ライブハウスなどでのワンマンの経験もないまま、わずか1年足らずでメジャーデビューが決定するという。
瀬田 メジャーデビューするという話を聞いたときは、びっくりというよりも「シーン」でした(笑)。理解するのに時間がかかりました。
星野 しかも「メジャーデビューします!」じゃなくて「あ、メジャーデビューすることになったから」って感じだったから、「えっ?」という暇もなく1回シーンとなって「……おおー」みたいな(笑)。
──でもグループとして活動するからには、メジャーデビューしたい、大きなステージに立ちたいという目標は持ってましたよね?
上田 でも早すぎて。まだ九州を中心に活動していて、そんなに全国を回れてなかったから、まだまだ先なんだろうと思ってたんですよ。
──メジャーデビュー曲「おっしょい!」は、歌詞が博多弁の高速スカコアナンバーで、ばってん少女隊の急展開ぶりと勢いを表現したような曲ですね。
瀬田 初めて聴いたときは速すぎて歌えない!と思いました。歌詞を見ながら聴いても、博多弁なのに全然追いつけないぐらい速くて。
上田 速すぎて何を言ってるのかわからないぐらいでしたけど、なぜか頭にはリズムが残っていて。
春乃 ほかのアイドルさんにはあまりないロック調の曲ですよね。
──歌詞の「夢は今走り出したばかり」などはまさに皆さんの現状を描いたものだと思うんですけど、それぞれグッと来るお気に入りのポイントはありますか?
希山 あります! 「ふいにやってくる悲しみさえも乗り越えてみせるっちゃん」のところはいいなあと思います。こう、ふいにやってくる悲しみを、乗り越えていくみたいな。
──そのままですね(笑)。
西垣 イイが詰め合わさった感じです。
希山 えっ?
所長 ありさは自分から話をまとめようとするけど、まとまらない(笑)。
上田 それをツッコむ人もいない。
春乃 ありさはちょっと非凡すぎて(笑)。でも確かにありさの言うように、福岡のよさを全部詰め込んだような、ギュッとひとしずくにしたような曲です。
西垣 だから速いんです。“イイ”がいっぱい詰め合わさったからこそ、速くしないと入りきらないんです!
希山 なるほどー!
瀬田 すごい納得してる(笑)。
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- メジャーデビューシングル「おっしょい!」 / 2016年4月20日発売 / Colourful Records
- 見んしゃい盤(初回限定盤)[CD+DVD] 1700円 / VIZL-959
- 聴きんしゃい盤(通常盤)[CD] 1200円 / VICL-37160
- ホークスとごいっしょ盤(期間限定生産盤)[CD] 1200円 / VICL-37161
見んしゃい盤 CD収録曲
- おっしょい!
- 知っとっちゃん
- おっしょい! inst
- 知っとっちゃん inst
見んしゃい盤 DVD収録内容
- おっしょい!MUSIC VIDEO
- おっしょい!振り付けビデオ
- レコーディング&MUSIC VIDEO撮影ドキュメント
聴きんしゃい盤 収録曲
- おっしょい!
- 知っとっちゃん
- さよならDESTINY
- おっしょい! inst
- 知っとっちゃん inst
- さよならDESTINY inst
ホークスとごいっしょ盤
- おっしょい!
- 知っとっちゃん
- いざゆけ若鷹軍団
- おっしょい! inst
- 知っとっちゃん inst
- いざゆけ若鷹軍団 inst
メジャーデビューシングル「おっしょい!」リリースイベント
- 「メジャーデビューが決まってもバッテンばっか、それって伸び白ですねぇ!ツアー」(※終了分は割愛)
- 2016年4月23日(土)東京都 アーバンドック ららぽーと豊洲 シーサイドデッキ メインステージ
- 2016年4月24日(日)大阪府 あべのキューズモール 3Fスカイコート
HELLO!FRIENDS ひとっ飛びLIVE in 北九州~名古屋からはやっぱり飛行機でしょ!~
- 2016年4月29日(金・祝)福岡県 北九州ソレイユホール
OPEN 14:30 / START 15:00 - <出演者> チームしゃちほこ / LAGOON / LinQ / ばってん少女隊
ばってん少女隊(バッテンショウジョタイ)
スターダストプロモーション福岡営業所に所属する希山愛、上田理子、春乃きいな、瀬田さくら、西垣有彩、星野蒼良の6人からなるアイドルユニット。福岡営業所のレッスングループ、通称F-girlsとして活動を始め、2014年11月に福岡・宗像ユリックスで行われたももいろクローバーZのライブビューイングでオープニングアクトとしてステージデビューを果たす。2015年6月には現在の6人でばってん少女隊としての活動をスタートさせ、同年9月にSDRより初のCDシングル「ばってん少女。」を発表した。2016年1月には埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われたスターダストの2DAYSイベント「俺の藤井 2016 in さいたまスーパーアリーナ ~Tynamite!!~」に出演。このステージ上で、ビクター内レーベルColourful Recordsからメジャーデビューすることがアナウンスされた。同年4月にメジャーデビューシングル「おっしょい!」をリリース。