最初は歌手デビューした実感がなかなか沸かなかった

──シングル「voice」をリリースしてから3カ月経ちましたが、身近なところで反響はありましたか？

松山メアリ　友達から「今日コンビニで聴いたよ」って言われたり、自分たちも実際に街中で耳にしたりすると、「あぁ、ホントにデビューしたんだな」って強く実感しましたね。

宮武美桜　私は学校の給食の時間に「voice」を流してもらって。「次はbump.yで『voice』です」って曲が流れると、友達がみんな私のほうを見るんです。

高月彩良　それ、うれしくない？

松山　照れるけど、それもありがたいよね。

宮武美　めちゃめちゃ恥ずかしかったけど……内心「よしっ！」って思った（笑）。

──CDショップに自分たちのCDが並んでいるのは目にしましたか？

松山　リリース日の8月25日にCD発売記念イベントがあったんですけど、それが終わってからみんなで見にいったんです。

桜庭ななみ　いろんなアーティストさんのCDの隣に自分たちのCDが並んでたので、「おぉっ！」って驚きました。自分たちはまず女優としてデビューして、次にこうやってCDを出すという新しい挑戦ができてすごくうれしいんですけど、最初は歌手デビューした実感がなかなか沸かなくて。でも、CDが店頭に並んでいるのを見て、やっと実感できました。

──CDリリース後にはテレビの音楽番組にも出演しましたよね。

松山　テレビを観た友達や映画で共演した方に「番組観ました」「今度カラオケに行く機会があったら歌ってください、踊ってください」って言われちゃって（笑）。

桜庭　でも友達とカラオケに行っても、bump.yの曲って歌えないよね？

松山　絶対ひとりじゃフルで歌えないもん！（笑）

桜庭　5人揃ってるから歌えるんです。そう考えると、5人の力ってすごいなと思いますね。

足が震えてたらすぐバレるなって不安があって（笑）

──8月末には渋谷C.C.Lemonホールで行われた「アイドルユニットサマーフェスティバル2010」にも出演しました。あんなに大きな舞台で歌うのは初めてだったと思いますが、ステージに出ていったときのことを覚えてますか？

松山　一緒に出演したほかのグループの方々と比べるとbump.yはデビューしたばかりだし、イベントもまだ数えるぐらいしかやったことないし、持ち歌も少ないし。でも、たくさんのお客さんにbump.yを観てもらえるチャンスだと思ったので、自分たちの個性をどうやって出していこうかとがんばりました。

桜庭　ほかのグループの方々は歌やダンスでバンバン見せてたけど、私たちはナレーションから静かに始まったので、足が震えてたらすぐバレるなって不安があって（笑）。

松山　確かに（笑）。

桜庭　客席は照明が強くてあまり見えなかったけど、私たちへの声援が大きくて心強かったです。

松山　みなさん、メンバー1人ひとりの名前を呼んでくれて、すごくうれしかったですね。

──あのイベントでは祭さんが最年少でしたよね。

宮武祭　今までのbump.yのイベントとは会場の大きさが違ったので、お客さんが入るともう緊張しちゃって。bump.yの名前がスクリーンにバーンって出た瞬間「あぁもう……」みたいな感じになっちゃったけど（笑）、歌ってたら自然に緊張しなくなってきました。

松山　エンディングで全グループ一緒に歌ったんですけど、その時間帯はもう祭が出れない時間だったんです。で、祭は関係者席から観てたんですけど、お客さんの視線が祭のほうにばかり行って、おいしいところを持ってかれちゃったみたいな感じで（笑）。そういう面でも、bump.yをアピールできたかなって思います。

──いろんなアイドルと共演してみて、「ここがbump.yの武器だ」と改めて気付いたところはありますか？

桜庭　bump.yは5人とも女優として活動してるので、そこを活かしてナレーションもしましたし。そういうところでbump.yの色を出せたと思ってるし、bump.yが誇れるところです。