ライブ後はおまんじゅう祭りだな!
──3曲目の「KNOCK U DOWN」はタカシさん、シューヤさんのボーカルワークにとにかく圧倒される曲ですね。
シューヤ あーりがとうございますっ!
タカシ あはははは。
──サビのとんでもないハイトーンに耳を奪われました。
シューヤ すごいですよね。
ユーキ 超特急の曲史上、一番高いでしょ。
シューヤ しかもファルセット使ってないんです。地声で当てにいってて。
タカシ そうなんです。
シューヤ ダンスボーカル系の楽曲での限界の高さと言われているキーよりも高い音をずっと出しているので。みんな、ちょっとカラオケで挑戦してみてほしいです。
ユーキ いいね。“KNOCK U DOWNチャレンジ”してほしい!
タクヤ 女性でもしんどいくらいじゃない?
カイ 採点で90点以上出たら……おまんじゅう買ってあげます。
一同 あはははは!
シューヤ カイくんのポケットマネーで?(笑)
リョウガ まあでも、達成できたとして数人だろうな……。
カイ 紅白まんじゅうをあげます!!
ハル 要るかな……?(笑)
シューヤ 僕らはそんな曲を歌いながら踊ることになるので、心構えをしておきます(笑)。
リョウガ ライブ中に本人たちがクリアできるのか?っていう。
シューヤ まあ、できますけどね!
カイ ライブ後はおまんじゅう祭りだな!
マサヒロ ありがとうございます!!
リョウガ なんでメンバーにもあげるんだよ(笑)。
一同 あはははは!
タカシ とにかく、僕にとっても未知の世界への挑戦でした。正直、ここまで出せるって自分でも知らなかったです(笑)。だから形になったことがうれしいですし……この曲のレコーディングが終わったら、突然眠くなりました。
リョウガ 大丈夫か? 力尽き果ててるじゃん!(笑)
ユーキ まだ振りは付いてないんですけど、これだけボーカルのテンションが高い激しい曲なので、ダンスもバッチバチに踊り狂うくらいの、型にハマらない、はみ出すくらいの表現や表情で8号車の心を“殺し”に行こうかなと……!
リョウガ 「殺し」!? 待て待て、殺すな!(笑)
タカシ 言葉選んで!? 「奪う」とか!
ユーキ 奪うどころじゃない、もう、完全に仕留めにいきます!
カイ そこは「ノックダウンさせにいく」でいいだろ(笑)。
アロハ おおー! 模範解答出た!
ユーキ そうか(笑)。KOさせにいきたいと思います!
喉Zeebraって、そんなんギフテッドやん
──9曲目の「Typhoon」についても聞かせてください。ポイントはなんと言ってもダンサーチームが全員ボーカルに参加しているところだと思うのですが、レコーディングはいかがでしたか?
マサヒロ 僕にとってはこれまで経験がないことだったので探りながらではあったんですけど、スタッフさんが「ちょっとラップっぽく歌ってみようか?」「自分なりでいいよ」という感じでアドバイスをくれたので、自由に歌わせてもらえた感覚でした。ほかのダンサーのみんなの声といい感じにミックスされていて、「ああ、こんなふうにカッコよく仕上がるんだ!」という感動もありましたね。自分の声が入った曲で踊れることも新鮮で楽しみです。
タカシ マーくんの声、すごくいいアクセントになってたで。
マサヒロ ホントっすか? あざす!
ハル 僕は研究生時代に回数を重ねていたのでレコーディング自体は慣れていたんですけど、すごくひさしぶりの感覚でした。あと、自分のパートにラップっぽいところがあるんですけど、研究生のとき、ラップを担当していたこともあったので……。
アロハ お、フリースタイルいっちゃう?
ハル そういうラップじゃないのよ(笑)。なので、昔を思い出す感覚もあって楽しかったです。
──アロハさんもレコーディング自体は慣れたもの、という感じでしょうか?
アロハ そうですね! 僕、レコーディングスタジオがすごく好きなんですよ。自分の声がそのまんま耳に入ってくることって、あまりないじゃないですか。レコーディングすること自体が好きなんで、楽しかったです!
タカシ ハルとアロハの声も、すごいしっくりくるな。
アロハ うれしい! めちゃくちゃカッコよく仕上げてくれました。
──この「Typhoon」で、9人全員の歌唱力が明らかになったわけですが……。
カイ まあでも、“底辺”は変わってないですよ。
ユーキ おい!(笑)
シューヤ でもさ、ユーキくんとマサが歌ってるパート、めっちゃいいよね? 「かっさらってZone」のところ。勢い感とか熱さがあって、すごい迫力を出せてると思う。
ユーキ・マサヒロ (無言でハイタッチ)
カイ そうそう。ユーキ、ラップはめっちゃうまいんだよね。ラップするとき、なぜか喉にZeebraさん宿るから。
一同 あはははは!
マサヒロ エグい!
アロハ 神様じゃないっすか!
タカシ “喉Zeebra”って、そんなんギフテッドやん……!(ギフテッド:超特急出演の卓球ドラマ「FAKE MOTION」で登場人物が授かる必殺技のこと。「ボルケーノスマッシュ」「白霧島」などのギフテッド名がある。)
アロハ 喉Zeebra!!
ハル 強すぎる!(笑)
ユーキ (笑)。僕、その前の「Boon Boon タラッタッタッタ」のコーラスも好きっすね。リョウガ、タクヤ、僕、マーくんで歌ってる。
──デビュー曲「TRAIN」の歌詞のサンプリングですね。
シューヤ 俺もめっちゃめちゃ好き! 最初に聴いたとき、鳥肌立ちました。
ユーキ おしゃれに取り入れてくれてね。「Typhoon」は「俺たちの時代を作り出す」という思いを歌っていて、続く10曲目に入ってる「NEW WORLD」へのトリガーにもなっている曲だと思います。この曲の振付もKAITAくんにお願いしたんですけど、もうバッチバチです。「センターを決めず、全員がフィーチャーされるようにお願いします」とリクエストして、僕らの「メインダンサーバックボーカル」という形もわかりやすい構成になったかなと。文字通り、会場全体を台風のように巻き込める曲になると思います。
お互いに言わずともわかってきた
──ほかに「この曲の話はしておきたい!」というお気に入りはありますか?
カイ 「シャンディ」! 「シャンディ」大好きです。
タカシ 「シャンディ」は「B9」の2ndリードって感じやな。先行配信されるから、一番早く世に出ていく曲になると思う。
カイ この曲はテーマが「美女と野獣」なんです。僕、ディズニー大好きで「美女と野獣」も大好きなんで、「シャンディ」きっかけにこの間アニメを観返したりもして。
マサヒロ そうなんすね!
カイ テーマを知ったうえで聴くと感じ取りやすい部分があると思うし、曲もすごくおしゃれなので、パフォーマンスが楽しみですね。
タカシ レコーディング前には毎回打ち合わせをして、シューくんとお互いのイメージやユニゾン部分の歌い方を合わせる作業をするんですけど、既発曲のリテイクバージョンを含めるとすでにたくさん作業を重ねてきたから、お互いに言わずともわかってきた部分もあって。「シャンディ」はそれぞれの解釈を大事にしつつ、2人の意識をキュッと統一できたのが印象的やったな。あとは、ラストサビ前の「届くならば 他に何もいらないよ」で僕が感情を露わに主旋律を歌っているところに、シューくんのハイトーンのハモリが入る感じとか。ピンポイントでアクセントを付けているのが、この曲の好きな部分ですね。真面目な楽曲ですけど、その中に遊びは入れるようにしています。
シューヤ ここのハモリはレコーディング現場で入れることを決めたんです。「いらないよ」を一緒に歌ってラストサビに入るほうがカッコいいんじゃない?と思って試してみたら、すごくよくて。ライブで2人で歌い上げている姿がしっかり見えるよね。
タカシ そうやね。
8号車さんと歌っている感覚をイメージして
シューヤ あの、タクヤくんが好きな曲あるそうです! さっきずっと聴いてた。
タクヤ (笑)。僕は最後に入ってる「君と、奏で」が好きですね。まさしく、ライブ会場に来ている“君”と一緒に奏でたい、歌いたいなと。みんなで歌いたいから、振付は正直あんまりいらないんじゃないかなって。
ユーキ えっとー……ダンスバチバチに決めていこうかなと思います!
タクヤ お前もさっき同じ意見だっただろ!?(笑)
カイ じゃあさ、ずっとツーステップがいいんじゃない?
アロハ・ハル あはははは!
マサヒロ それか、ボックスステップでもいいかもしれない。
カイ そうだね! ツーステップ、ボックス、アップダウンの繰り返しがいいかもね。
ハル 基礎中の基礎だ(笑)。
タクヤ えー、せっかく好きな曲なのに嫌いになりそうです!(笑)
一同 あはははは!
ハル でも、僕もタクヤくんと同じでした! 「君と、奏で」が好きです。タカシくんが歌ったあとにダンサーみんなもコーラスをするところがあるんですけど、そのレコーディングをしたとき、会場にいる8号車さんと歌っている感覚をイメージしてすごく幸せだったので、それを実際にやってみたいなと僕は思ってて。
シューヤ ハル、泣いちゃうかもね。
ユーキ ハルは泣くでしょ。
ハル いや、俺は泣かないっすけど。けっこう涙腺強いんで。
カイ 年末のライブで大泣きしてたじゃん。
リョウガ 泣き虫だもんねえ?
ハル ……(笑)。
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僕たちには彼らの人生を変えた責任がある