僕らの寿司屋にバイトに来てくれました

──新メンバーはミュージックビデオの撮影も初体験だったかと思いますが、こちらはいかがでしたか？

マサヒロ　ダンスシーンを撮る前にお寿司屋さんでのシーンを撮ったんですけど、板前の格好が似合ってるって褒められました！

リョウガ　マサヒロは似合いすぎ（笑）。

マサヒロ　ファンの方からも、そういう声をたくさんいただいたんですけど……。

──メンバー内でも、一番似合っているという認識なんですね。

ユーキ・シューヤ　ダントツです！

マサヒロ　うれしかったですね。撮影自体も楽しかったです。

カイ　僕らの中では、マサヒロが大将でシューヤが女将で、2人で切り盛りしてる寿司屋っていう設定を作ってて。

タカシ　シューくんはどう考えても女将やったな（笑）。

シューヤ　僕らの寿司屋にみんながバイトに来てくれました（笑）。

──アロハさんは、何か思い出はありますか？

アロハ　僕もダンスとは関係ないんですけど、10代の頃、MV撮影で今回ダンスシーンを撮影したようなクラブに行ったことがあったんです。その当時はバーカウンターを見てもお酒とかまったくわからなかったけど、20歳を超えた今、またクラブにお邪魔したら「あ、このお酒も、このお酒も知ってる！」となって、大人になったのを感じました！

カイ　なんなの、その陽キャエピソード（笑）。ほら、リョウガの顔見てみなよー。

シューヤ　「何言ってんだよ」って苦い顔してる（笑）。

カイ　どう思います？

リョウガ　今から引き返しても遅くないかも……。

シューヤ・マサヒロ・ハル　あはははは！

アロハ　終わったー！（笑）

ちゃんと前向いて進めているなっていう自信が持てたレコーディング

──カップリング曲のうち、「颯爽とハローマイラヴ」と「きみとシンギュラリティ」は、ボーカルの歌割りのバランスがかなり偏っていますね。

タカシ　はい。「颯爽」は僕がメインの曲で、「シンギュラ」はシューヤがメインの曲なんです。

──なるほど、そういう見せ方もあるんですね。

タカシ　そうなんですよ。今後、ライブでも見せ方の幅が広がるかなって。で、シューくんのメイン曲に関しては新メンバーが決まってから探してきた曲だから、本当にシューくんにガチっとハマる楽曲になっているんです。

シューヤ　加入間もないタイミングで送られてきた資料を見てリード曲があるのを知ったときは「こんなに早いタイミングでやらせてもらえるの!?」と驚きましたし、素直にうれしかったです。僕の楽曲はKOTONOHOUSEさんっていう、ボカロ系の曲のクリエイターさんが作ってくれたもので、ユーキくんが依頼してくれたんです。デモもボカロが歌っていたので、自分がこれを歌ったらどうなるんだろう？と思ったんですけど、いざやってみたらスッと世界観に入れて、自分的にはいい感じに録れたと思うんですけど……どうですか？

ユーキ　いや、最高でしたよ！

シューヤ　よかった。ユーキくんが気に入ったクリエイターさんだから感想が気になってたんですけど、安心しました（笑）。

──そして、カップリング曲の最後には、デビュー曲「TRAIN」の新バージョン「Re-TRAIN」が収録されています。

シューヤ　今回の作品で、最初にレコーディングしたのがこの「Re-TRAIN」でした。

タカシ　「Re-」という表記が付いてますけど、読みは「トレイン」のままなんです。この「Re」には意味が3つあって、「リテイク（Retake）」と今までの活動に対しての「リスペクト（Respect）」、あとは連結の「れ（Re）」。

カイ　急にダサいんだよなあ、連結の「れ」（笑）。

タカシ　新たにボーカルメンバーを迎えて、必然的に既存曲のリテイクバージョンが生まれるとなったとき、やっぱり1発目はデビュー曲がいいだろうと。あと、僕らがよりパワーアップした姿をみんなに届けられたらという思いを込めて、この曲を入れさせてもらったんです。

──リテイクの出来に関しては、いかがでしたか？

タカシ　サウンドに関しては、この曲を書いたSHIBUさんご本人がアレンジしてくださったんですよ。僕としては、15歳で歌うのと25歳で歌うのだと曲の捉え方も違ってくるし……なんというか、進化できてるなって。ちゃんと前向いて進めているなっていう自信が持てたレコーディングになりました。

今はタカシがすごくいい顔してます

──今後の皆さんのパフォーマンスについても聞かせてください。現状ステージで披露されている既存曲の新体制バージョンは、メインダンサー＆バックボーカルという、超特急がデビュー当時から掲げてきたスタイルをしっかり踏襲した見せ方になっていますが、今後はその個性を軸にする形でフォーメーションを組んでいくことになるのでしょうか？

ユーキ　9人体制になったことで、バックボーカルの2人はお客さんの耳に届ける。僕らメインダンサーは、パフォーマンスで目に訴えかける……そういう僕らの昔からのコンセプトがしっかり表現できるようになったと思うので。超特急らしさは大切にしていきたいなと思っています。

カイ　でもそれだけじゃなくて、どちらかと言うと「やれることが増えた」という感覚かもしれないです。ボーカルがタカシ1人になってからファンになってくれた方からしたら、ボーカルが後ろに立って歌っているスタイルのほうが慣れていないでしょうし。これから進んでいく中で……それこそ、ライブによってはユニットを作ってそれぞれに曲を披露したりもできるだろうし、ボーカルコーナーもソロコーナーも作れるだろうし。そういう可能性がすごく増えたのが純粋に楽しみですね。どんなことができるのか、今後みんなでアイデアを出し合う作業も楽しみです。

──タクヤさんはいかがですか？

タクヤ　もともとメインダンサー＆バックボーカルというスタイルで活動していたのが体制の変化で徐々にうやむやになっていき、自分たちのコンセプトがぼやけたまま走っていた数年間もあったので、やっとまたスタート地点に立てたような気持ちもありますし……それにね、何より今はタカシがすごくいい顔してます。それがすべてかなと。もうね、倒れることもないでしょう！

タカシ　うん、むしろずっと立ってる。

カイ　それはそれで困るから、ちゃんと寝てもらってもいい？（笑）

ユーキ　これでね、歌声がさらに光ると思うから。あとはうちらがどれだけダンスで魅せられるかだよ。

──ありがとうございます。では最後に。これからの活動に向けての抱負をお願いできますか？ 9人で1つの文章を作っていただけたらと思います。

カイ　どうする？ ハルから逆号車順でいく？

ハル　じゃあ俺からいきますね！ 「これからの超特急は！」

アロハ　えー、「世界中の人に向けて！」

マサヒロ　「各々の強みを生かし！」

タクヤ　誰もボケないなあ（笑）。

シューヤ　「最強のツインボーカルになり！」

カイ　いいよいいよ。

タカシ　……「最強のダンサーたちにもなり！」

タクヤ　ボーカルのタカシが言うんだ（笑）。

一同　あはははは！

ユーキ　次いくよ。「そしてさらに！」

タクヤ　「8号車のことを！」

リョウガ　「笑顔にさせるよっ！」

カイ　「がんばるぞい！」

アロハ　イエーイ！

一同　（拍手しながら）ありがとうございました！