超特急|ニッポンの夏、サンバの夏!ジャンルもボーダーも飛び越える、5人の広がり続ける可能性

ステージ衣装とかいうレベルじゃない。もう、イルミネーション

──今作は本格的なサンバということなので、ビジュアルも非常に気になります。

ユーキ ビジュアル、ヤバいですよ(笑)。

左からユーキ、タクヤ。

タクヤ もう、うるさいうるさい。

──BULLET PINKのビジュアルも相当作り込まれたものだったので、今回もそうなのかな?と思うと……。

タカシ たぶん、「CARNAVAL」のビジュアルを見たらBULLET PINKのことは忘れると思います。記憶塗り替えられる(笑)。

タクヤ どんなに遠くにいてもわかるよね(笑)。

──羽根、背負っているんですか?

タクヤ (頷く)

──そうなんですね。サンバ衣装を着るのはさすがに初めてだと思うのですが、着てみていかがでした?

タクヤ すごくしっかりした衣装を作ってくださって、仕上がったものがフィッティングのときより格段にレベルが上がっていてビックリしました。

カイ 装飾の数が段違いだったよね。とにかくものすごい派手で、ステージ衣装とかいうレベルじゃない。もう、イルミネーション。

一同 あはははは!

カイ 羽根やストーンはブラジルから輸入したものもあって、実際にサンバの衣装を作っている方が作ってくださったんです。だからホントに、本格的なサンバ衣装ですね。

左からリョウガ、ユーキ。

ユーキ 本気出した感じですね。

──それって、重さ的には大丈夫なんですか?

タクヤ 体は大丈夫なんですけど、頭が……ヘッドドレスがメンバーによっては重たくて。バランスが悪いので紐で思いきり縛って固定するんですよ。重くて首が持っていかれるし、縛っているから痛いし、僕はちょっと大変だったんですけど……。

リョウガ (うれしそうに)あのですね、タクヤさんのヘッドドレスは不安定だったので、固定するために……この人、顎に下着の紐付けてました!

カイ チューブトップの肩紐ですよ(笑)。

タクヤ お前……見えないように付けてるんだから言わないでよ!

一同 あはははは!

──それは、応急処置的に?

タクヤ そう、急遽用意してくれたんです。スチール撮影のときは大丈夫だったんですけど、踊りのときに動いちゃうので足してもらいました。

リョウガ 下着の紐をね。

左からカイ、タクヤ。

タクヤ だから!(笑)

──すごい装飾の衣装だということはよく伝わったのですが、皆さん実際にそれを着て踊ったわけですよね? 踊るときの感覚はどのような感じでしたか?

リョウガ なかなか動きにくいのかなと思っていたんですけど、そもそも踊る人のための衣装なので意外と動けるんですよ。背負っている羽は回転するときにちょっと風の抵抗があるので、想定の1.5倍くらいの力で回らないといけなかったりするんですけどね。あとは、激しく動いてストーンがいくら取れても、それを補うだけの装飾が付いてるのでさすがだなと(笑)。さすが本場。

タクヤ リョウガは猫背なので、羽根を背負ってると(「DEATH NOTE」の)リュークにしか見えなかったです。

リョウガ おい! それじゃ死神じゃねえか。人間って……面白!!じゃないのよ(笑)。

ユーキ 更家さんのほうね。

リョウガ それはデュークだから(笑)。

カーニバルの雰囲気を味わえた

──現状、衣装で踊っている皆さんの姿を観られるのはミュージックビデオということですよね?

リョウガ

カイ そうですね。今回のMVはスタジオにセットを組んで、ブラジルと日本のサンバダンサーさんに来ていただいて……何人くらいいらっしゃったかな?

ユーキ 13人かな。

カイ ダンサーさんも、もちろんサンバの衣装を着ているんですよ。で、セットもめっちゃ派手。だからもう、わかんない! 自分たちがどこにいるのか(笑)。

リョウガ もはやカラーバーみたいだったよね(笑)。

カイ 現場でプレビューをチェックしている限りだと、自分たちの動きがわからなかったです。

ユーキ でも楽しかったですよ。サンバをやっている人たちの……カーニバルの雰囲気を味わえたというか。

リョウガ 本場の空気感をね。

何が来ても怖くない

──BULLET PINKでは女性アイドルとしてのダンスパフォーマンス、そして今回の「CARNAVAL」では本格的なサンバと、ものすごい振れ幅の表現が続いていますよね。皆さん的には、そのギャップにはシームレスに対応できるよという感じですか?

タクヤ いろんなことをやりすぎて麻痺しているので。もう何が来ても……。

ユーキ 何が来ても怖くないですよ(笑)。

タカシ 一般的には「ぶっ飛んでる」と言われるような衣装も普通に着れてしまうんですよね。免疫があるから……。

リョウガ 「あ、衣装はこれですね。ちょっと1人じゃ着れないので、手伝ってもらってもいいですか?」くらいの受け入れ具合だからね。

カイ それに、8号車(超特急ファンの呼称)も麻痺してると思うよ。この間、バラエティ番組の企画で小梅太夫さんのメイクをしたときも、SNSに「普段よりも白塗り甘くない?」って書き込みがたくさんあったみたいで。みんな感覚がおかしくなってるから(笑)。

タカシ

タカシ 僕たちにとっての「普通」が、ちょっとズレとるんやな。

──ただ、「Guilty」や「CARNAVAL」の“何者かになりきる”というコンセプトって、超特急の初期の楽曲を彷彿とさせる感じもあるよなと個人的には思っていて。

タクヤ ああー。

リョウガ なるほど。濃いめのテーマですよね。

ユーキ 「POLICEMEN」の警官とか、「Bloody Night」の吸血鬼みたいなことですよね。確かに、ひさびさに当時のような感覚はあったかも。以前よりかは衣装にもお金もかけられるようになったし……。

──そう。懐かしさを感じられるコンセプトを、今の超特急のスケールアップしたダンスや衣装で見せてくれる感じは、8号車さんも楽しいんじゃないかなと感じました。

ユーキ そうかもしれないですね。


2021年7月21日更新